佐久間由衣、初舞台挑戦に藤原竜也から“金言”「いっぱい食べて、いっぱい寝ろ」

初舞台「てにあまる」で藤原竜也(右)と共演する佐久間由衣【写真:(C)ホリプロ】
初舞台「てにあまる」で藤原竜也(右)と共演する佐久間由衣【写真:(C)ホリプロ】

柄本明と藤原竜也の掛け合いに驚き「エネルギーのぶつかり合いがすごい!」

 舞台デビューにして、最高のキャスト・スタッフ陣に囲まれた。「本当に、ぜいたくな環境です。藤原さんはけいこ場での姿がすごくかっこいいんです。プロデューサーさんに『なんで藤原さんはかっこいいんですかね?』と聞いたら、『ここ(けいこ場)がホームだからだと思いますよ』って。そうだなと思いました。いざステージに立つ藤原さんはもっともっと魅力的。偉大すぎます。高杉君はすごく腰が低くて、とても謙虚。前半には一緒のシーンが多いので、いろいろコミュニケーションをとらせていただいて、オタクな部分も知ることができ、楽しいです。もっともっとシーンを膨らませていきたいなと思っています」。

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 苦労しているのは、劇場の隅々に響く大きな声を出すこと。「柄本さんから『大きい声で!』と言われているんですけども、感情とうまくつながらないところがあって……。初日が終わってから、柄本さんが楽屋に訪ねてくれて、『よし、腹筋やるぞ』って言われて、お手本を見せてくださったんです。『毎日、30回やれ』と言われ、発声練習も教えてくださいました」。

 2日目の公演前にも、高杉との自主練習中に柄本が演出をつけてくれた。「『佐久間、そこで30回腹筋しろ』って言われ、そうしたら、高杉君まで『僕もやります!』って。その後は『走れ!』と(笑)。そのおかげで、お昼の部は今までより、ちょっとだけ声が出た気がしました。やっぱり、ウオーミングアップは大事ですね」。

 1月9日までは東京芸術劇場プレイハウスでの公演。その後、鳥栖公演(同16、17日)、大阪公演(同19~24日)、愛知公演(同26、27日)、三島公演(同30、31日)と続く。「同じ場所、同じせりふ、同じキャストの皆さんでやっているので、いろんな状態の自分に出会うというか、それこそ波がある感覚があります。常にニュートラルな状態でいることも課題。藤原さんは常にリラックスした状態で、呼吸をするようにお芝居をするんです。あんまり境目が見えない感じがすごい。藤原さんからは『いっぱい食べて、いっぱい寝ろ』って言われましたが、本当にその通りだなと思っています。おいしいものを食べて、いっぱい寝ると、やっぱり元気になる。自分自身をしっかり満たしておくことは長期戦では大事だなと思っています」。

 感情がぶつかり合う濃密な4人芝居。見どころをズバリ聞くと、「私自身の心意気として、柄本明さんと藤原竜也さんのジェットコースターに乗って、楽しもうというものがありましたが、作品そのものがジェットコースター、アトラクションのようです。柄本さんと藤原さんの対決、エネルギーのぶつかり合いがすごい! ぜひ、生で見ていただきたい。私的には、こんなぜいたくな場所に立たせてもらっているということを、たくさんの人に気付いてもらえたら、うれしいという気持ちがありますね」。この初舞台での経験、気付きが大きな成長につながりそうだ。マスク姿でも、その表情には充実ぶりがうかがえた。

□佐久間由衣(さくま・ゆい)1995年3月10日生まれ、神奈川県出身。2013年、ViVi専属モデル公開オーディションでグランプリを受賞(17年に卒業)。14年、「人狼ゲーム ビーストサイド」で映画初出演。15年にはフジテレビ系「トランジットガールズ」でドラマ初出演にして、初主演。NHK 連続テレビ小説「ひよっこ」でヒロインの親友役を演じ一躍脚光を浴び、結婚情報誌「ゼクシィ」の10代目CMガールに抜てきされた。その後数々のドラマや映画に出演し、2021年にはフジテレビスペシャルドラマ「教場II」、映画「殺意の道程」(2月15日公開)、そして主演映画「君は永遠にそいつらより若い」の公開が控えている。

次のページへ (3/3) 【写真】金髪姿でポージングする佐久間由衣の姿
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