佐久間由衣、初舞台挑戦に藤原竜也から“金言”「いっぱい食べて、いっぱい寝ろ」

映画「“隠れビッチ”やってました。」(2019年、三木康一郎監督)で初主演を務め、第32回東京国際映画祭で「東京ジェムストーン賞」に輝いた女優の佐久間由衣が、柄本明演出の「てにあまる」(作・松井周、12月19日~1月9日、東京・池袋の東京芸術劇場プレイハウス)で舞台初挑戦中だ。藤原竜也、柄本、高杉真宙、佐久間による濃厚な会話劇。初物尽くしの舞台で、佐久間が感じたこととは――。

初舞台「てにあまる」に挑戦中の佐久間由衣【写真:(C)ホリプロ】
初舞台「てにあまる」に挑戦中の佐久間由衣【写真:(C)ホリプロ】

初舞台は「柄本明さんと藤原竜也さんのジェットコースター」

 映画「“隠れビッチ”やってました。」(2019年、三木康一郎監督)で初主演を務め、第32回東京国際映画祭で「東京ジェムストーン賞」に輝いた女優の佐久間由衣が、柄本明演出の「てにあまる」(作・松井周、12月19日~1月9日、東京・池袋の東京芸術劇場プレイハウス)で舞台初挑戦中だ。藤原竜也、柄本、高杉真宙、佐久間による濃厚な会話劇。初物尽くしの舞台で、佐久間が感じたこととは――。

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 同舞台は、岸田戯曲賞を受賞した松井周氏のオリジナル脚本を、「劇団東京乾電池」を率いる柄本が演出するもの。ベンチャー企業の社長(藤原)と謎めいた老人(柄本)の奇妙な同居生活から始まる約100分の会話劇だ。佐久間は別居中の妻役で、社長の従順な部下(高杉)と親しげに接し、主人公を惑わせる……。

「どの作品も大切ですけども、このお話は今までの中でも飛び抜けて、うれしかったです。まだまだお芝居を始めて、年月は浅いですけど、続けていて良かった。台本はすごく楽しく読ませていただいて、感情がほとばしるような舞台になっていくんだろうなっていうウキウキ感と“きっと、これは簡単にできることじゃないぞ”という気持ちがありました」と佐久間は振り返る。

 けいこは開幕1か月前の11月中旬にスタートした。柄本の演出はどうだったのか。「カンパニーのお父さんみたいです。決まりごとが少なくて、すごくのびのびとやらせてもらっています。『何回も同じことをやって、飽きるよね。でも、飽きていいんだよ』とすごく斬新な言葉を投げかけてくれたり、鋭い言葉を役者目線でお話してくれます。すごく寄り添った上で真髄をついた言葉を与えてくれるんです。この本当の意味が分かるのは数年後かなと思いながら、言葉を噛み締めています」と明かす。

 コロナ禍での公演だけに、対策は万全の態勢を取っている。関係者は定期的にPCR検査も受け、けいこ中はマスクの取り外しは禁止、隔離されたスペースで食事を取るなど厳密な感染対策マニュアルに従っている。「初めてなので、どこが異例かは分からないんですよね。PCR検査はこれまで3回受けました。マスクをしていると、表情が見えないので、すごく難しかったです。発声のトレーニングと思ってやっていました。ゲネプロ(最終通しけいこ)の時に初めてマスクを外して、メークして、衣装も着て演じたんですけども、その時はいろいろなものがダイレクトに来る感じだったので、新鮮でした。初日よりもゲネプロが緊張しました」。

 満席で迎えた初日は格別な思いだった。「1番楽しかったですね。映像と違って、生でお客さんの反応が感じられるって、すごいですね。こっちもパワーが必要なんですけども、すごいパワーをもらえます。お客さんの雰囲気や空気感も公演ごとに違っていて、その感覚も味わいながら芝居をするっていうのはすごい楽しいです」。

 インタビューをしたのは初の昼夜2公演を終えた後。「疲れたんじゃないですか?」と聞くと、「正直、疲れましたね! ちょっとペース配分が変わったので……」とそれでも笑みは変わらない。「気持ちは100点のつもりですけど、反省はいっぱいあります。何回か、舞台をはけるタイミングでは、落ち込んだりするので、そのたびに気持ちを落ち着かせています」。

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