NHKは14日、BSプレミアム＆BS4Kで「歌える！J-POP黄金のヒットパレード決定版！」第2弾を放送する。1980年代から2000年代に数々の名曲を生んだアーティストたちが、無観客のNHKホールに集い、“心を動かす音楽”でステージの熱気をダイレクトに視聴者に届ける。ENCOUNTでは、第1弾に続いて、今回も出演者や関係者に独占取材。これを読めば“番組を10倍楽しめる”。特集最終回は、紅白歌合戦の出場経験のあるアーティストたちが初出場の思い出を振り返った。(順不同)

　世良公則は、「世良公則＆ツイスト」として第29回(78年)、第30回(79年)の2年連続で出場。「2年続けて出させていただいて、当時ロックバンドがテレビで演奏するっていうのは、ポピュラーではなかったので、田舎のおじいちゃんおばあちゃんに、やっと1人前のミュージシャンとして認めてもらえたっていうのがとてもうれしかったですね。ようやくおばあちゃんの笑顔が見られましたよ(笑)。当時はロックバンドが国民的行事に出るのは珍しいことでしたから。きっと常連の先輩方からも、異質なものがいるぞっていう感じで見られていたんでしょうね。でもすごく楽しみながら華やかな世界を体験させてもらいました」と話した。

　NOKKOは、REBECCAで「第56回紅白歌合戦」(15年)に出場。「2015年に初めて出させていただき、紅白の熱量ってすごいんだなって初めて体感しました。それまではずっとお家で見ていたので、番組フィナーレでステージ左右からクラッカーが『パーン！』て出てきて、きっとテレビでは今頃『ゴーン！』て除夜の鐘が鳴ってるんだろうなって、ステージに立っているのにそんなことを考えていましたね(笑)」と、デビューから32年目の初出場を振り返った。

　小比類巻かほるは、第38回(87年)、第40回(89年)の2回出場。「初出場の時は、右も左もわからない私に由紀さおりさんが、すごく優しく話しかけてくださって助けていただき感動したことを覚えています。2回目は、当時の新しい撮影技術を私の出番で初めて試すというので、NHKのスタッフさんとかなり打ち合せを重ねたのを思い出します。本番は無事に成功して、いい思い出がいっぱいです」とコメントした。

　また、大橋純子は、第30回(79年)に出場し、「ビューティフル・ミー」を歌唱。「当時韓国で開催された世界歌謡祭で歌った『ビューティフルミー』が、まさかのグランプリをいただいて、それもあって紅白では『シルエット・ロマンス』ではなく、こちらを歌った記憶があります。NHKホールに立つとなんとなく今でもドキドキしますね。紅白は1回だけでしたが、当時は新人で周りを見る余裕もなく、緊張しっぱなしで歌っていた場面は今でも思い出せないんです。大御所の方もいっぱいいらっしゃって、なにかと応援にステージに出て行ったりとか、呼ばれるたびに連れられて行って、ほとんど心あらずでふわふわしていましたね」と思い出した。

「歌える！J-POP 黄金のヒットパレード決定版！」
ISSA、m.c.A・T、大黒摩季、大橋純子、岡平健治、清春、久宝留理子、小比類巻かほる、米米CLUB、小柳ゆき、世良公則、田村直美、TRF、中島美嘉、NOKKO、渡辺真知子、WANDS(順不同)。1980年代から2000年代の日本の音楽シーンをけん引し、今も第一線で活躍する豪華アーティストが一堂に集うコンサートの第2弾が9月24日、無観客のNHKホールで開催された。誰もが歌えるヒット曲の数々が、それぞれの思い出の時代にタイムスリップさせてくれる。今だから話せる出演者の当時のエピソード話にも注目。MCは前回に続いて平野ノラと新たに上地雄輔も加わりNHKアナウンサー廣瀬智美が進行を務める。

　NHK BS プレミアム＆BS4K「歌える！J-POP 黄金のヒットパレード決定版！」は11月14日(土)午後9時～10時59分放送。

「歌える!J-POP黄金のヒットパレード決定版!」第2弾放送直前スペシャル
Part1　番組仕掛け人の素顔を紹介
Part2　出演者の声(米米CLUB、大黒摩季、NOKKO、小比類巻かほる、大橋純子、渡辺真知子、世良公則)
Part3　出演者の声(岡平健治、中島美嘉、清春、m.c.A・T＆ISSA、TRF、久宝留理子、田村直美、WANDS、小柳ゆき、上地雄輔、平野ノラ)
Part4　世良公則、NOKKO、小比類巻かほる、大橋純子が振り返る紅白初出場
Part5　TRF、岡平健治、久宝留理子、田村直美が振り返る紅白初出場
Part6　米米CLUB、中島美嘉、小柳ゆき、渡辺真知子が振り返る紅白初出場

番組公式HP:https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/preview.html?i=25902