NHKは14日、BSプレミアム＆BS4Kで「歌える！J-POP黄金のヒットパレード決定版！」第2弾を放送する。1980年代から2000年代に数々の名曲を生んだアーティストたちが、無観客のNHKホールに集い、“心を動かす音楽”でステージの熱気をダイレクトに視聴者に届ける。ENCOUNTでは、第1弾に続いて、今回も出演者や関係者に独占取材。これを読めば“番組を10倍楽しめる”。特集3回目は、ステージを終えたばかりの出演者の生の声(パート2)を紹介。

　岡平健治は、NHKで20年ぶりとなる「19」を解禁。「19」2枚目のアルバム「無限大」(00年)収録の、今なおファンに愛される曲「以心伝心」を含む2曲を弾き語りで歌った。

「当時まるで70年代のフォークシンガーような、ギターとバッグを1つ持って上京して、高円寺の風呂なし共同トイレで家賃1万8000円のアパートに住んでいた頃に作った曲が『以心伝心』です。だからあの頃を思い出しながら久し振りに歌わせてもらって、とてもうれしかったですね。豪華なアーティストばかりが出る番組に出させていただき、コロナ禍の中、音楽でみんなの背中を押せたらなと思って僕たちも番組スタッフの皆さんと一緒に作った楽しい番組です。ぜひ見てください」

　清春は、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」(TBS系)の主題歌で、SADS時代のヒット曲「忘却の空」(00)を歌った。孤高のロックミュージシャンというイメージの清春が、番組出演に至った理由を語った。

「あまりこういう番組には出ないんですけど、下手くそだったデビューの頃からずっと僕のことを見守ってくれた番組プロデューサーのおかげです。そんな昔から知っているスタッフが作っている番組だから、出演できて良かったです。でも名だたる大先輩方の中で本当に恐縮ですって感じだったんだけど。そのうちフルキャパで観客を入れたライブもきっとできると思うので、それまではこういう番組を見てパワーを溜めておいて欲しいですね」

　デビュー20周年記念企画アルバム「WITH」を12月2日にリリースする中島美嘉は、数ある代表曲から「ORION」(08)と「雪の華」(03)の2曲を披露。心を揺さぶる歌を無観客のNHKホールに響かせた。

「今日は無観客でしたが、私は伝えることが好きで、(歌詞に込めたメッセージが)皆さんに、伝わればいいなって思いながら心を込めて歌いました。私自身もすごく楽しめましたし、“ライブ”って感じの歌を歌えたような気がしますね。今回は、私がここに並んでも良いのかな？って思うくらい豪華な出演者の方々で、私もテレビで見るのを楽しみにしているので皆さん、ぜひ見てもらえたらうれしいです」

　m.c.A・Tは自身最大のヒット曲「Bomb A Head！」(93年)をキッズダンサーと華麗なダンスで披露。続けて自身がプロデュースを担当したDA PUMPのヒットナンバー「if…」(00年)をISSAとの師弟コンビで歌った。

　m.c.A・Tは「『Bomb A Head！』は、今でも結構自分のライブで歌っているんだけど、テレビで披露するのは久し振りなので、めちゃくちゃ楽しかったですよ。見ている人もそうでしょうが、出ている僕らも久し振りの友だちにも会えたし、なんか大きなフェスみたいでね。こういう番組が見られることも出られることも幸せなんだなって思いましたね」とコメント。

　ISSAは「緊張の『き』の字もないくらいリラックスした感じでできました。『Bomb A Head！』は、師匠の始まりの頂点の歌で、それを受けて僕らもダンスを始めたり、この世界に入ろうと思ったので非常に感慨深い曲ですね。『歌えるJ-POP』って知っている曲が多くて、誰でも本当に口ずさむことができるので大いに楽しみにして欲しいと思います」と話した。

　TRFは、踊れるヒットメドレーで熱いダンスパフォーマンスを披露。YU-KIは、無観客の客席で一緒に踊ってくれた司会者たちに感謝を述べた。

「セットもすごくきらびやかで歌いやすい環境でした。司会の上地さんとノラちゃんも初めてお会いしたんですが、客席で踊ってくれてすごく励まされましたね。今回は本当に幅広い世代の幅広いジャンルの方々が、魂で歌っていて、私もすごく勉強になりましたし、本当にいろんな年代の方に楽しんでいただける番組だと思います。楽しかったのでぜひ第3回目も呼んでいただきたいです(笑)」