金属バット『絶望できない男』でドラマ初出演 主演・大東駿介の波乱万丈な人生に絡んでいくヤクザ役
お笑いコンビの金属バットが、17日スタートのカンテレ連続ドラマ『絶望できない男』(木曜深夜1時15分、関西ローカル)に出演することが14日、発表された。

大東駿介と小林圭輔は小3からの親友、約25年ぶりの共演に
お笑いコンビの金属バットが、17日スタートのカンテレ連続ドラマ『絶望できない男』(木曜深夜1時15分、関西ローカル)に出演することが14日、発表された。
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俳優の大東駿介が主演を務める同作は、1億超の借金を抱え、すべてを失ったどん底からのリスタートを怒涛の“しゃべくり”で駆け抜けるジェットコースターコメディー。金属バットが演じるのは、主人公・奥本(大東)の波乱万丈な人生に絡んでいくヤクザの辛島(小林圭輔)と甘木(友保隼平)。トレードマークの坊主頭の小林と、ワンレン長髪の友保が、奥本を追い詰めていく。
2006年に結成した金属バットは、ABCテレビ『M-1グランプリ』やフジテレビ系『THE SECOND』で旋風を巻き起こし、今年は『上方漫才大賞』で奨励賞を受賞するなど、「地下のカリスマ」からお笑い界の中核へと躍り出た実力派コンビ。コンビ揃ってのドラマ演技は初となる。
テレビへの出演自体をあまりしない2人が今回出演を決めた裏側には、大東との特別な絆があった。小林と大東はともに大阪府堺市出身で、小学3年生の頃からの親友。中学生の頃に両親が出ていき、一人きりでの極貧サバイバル生活を強いられ絶望期のどん底にいた大東のエネルギーとなったのが、小林の存在だったという。この特別な関係を粋に感じた相方の友保も、「ハゲの連れが呼んでるっていうから来たわ」と出演を快諾した。

「一番一緒にいたのは中学校の時」
以下は、出演者らのコメント。
◯大東駿介
「『このシーンに今自分ができる最上級を持って行こう』というピークが、毎作品1つぐらいはあるんですけど、この作品には、それが何個もあって。車に跳ねられるシーンもそうやし、ホームレスのシーンもそうやし。『絶望できない男』の壮絶な人生が4話の30分に凝縮されてるんです。そうなると自分も芝居のパンチラインが増えていくんやなと。ただ、個人的に一番の見どころはやっぱり『金属バットとの共演』ですね。あれは学生時代の俺たちと今の姿が重なりすぎました。一番一緒にいたのは中学校の時ですね。めちゃくちゃ一緒にいました。『同級生』とかじゃないんですよ。小林とはマジでずっと一緒にいた。寝ても覚めてもずっと一緒にいましたね。あれも小林とよく話すんですけど、色んな人を経由して話が美化されてるんですよ。そもそも、母親もいなくなって家にひきこもっていたことを、当時、僕も恥ずかしくて、誰にも言ってなかったから、小林たちは僕がそんな状況やってことを知らなかったんです。俺が住んでた家っていうのが、安っぽいプラスチックのドアで。そこに昔、一回泥棒が入ったことがあって、ドアノブの上がノコギリで真っ四角に切り抜かれたんですよ。家には金目のものもないから、結局何も盗まれずに、ご丁寧にその切り抜かれた四角いパーツが落ちてたんで、それをまたスポッてドアにハメて暮らしてたんです。だからそこをグーパンチしたらいつでも鍵を開けられたっていう。大層に『ドアぶっ壊した』って言うけど、泥棒が丁寧に開けた四角い穴にハメ込んだ板を外してたっていう、それだけの話なんですよ。でも実際俺は引きこもってたから、それで助かったっていうのは事実なんですけど。本当に救われましたね。電気、ガス、水道の順で止まっていって食べるもんもなかった時に、友達のおかんが『飯食ってけ』って言ってくれて。ある日『お腹空いてるやろ、食べてき』って、スパゲッティ2袋にカレー、うどん、たこ焼きって、炭水化物ばっかり山ほど出されて(笑)。『いくら腹減ってても、その日に食える量は決まってるやろ!』みたいな。小林はじめ友達だけやなくて、近所の人や先生にもすごい救われました。みんな何も言わんと、黙って助けてくれたんです。小林としては『あいつんち、親おらへんから溜まり場にしよう』ぐらいの感じで、助けている自覚もなかったんじゃないですかね。めちゃくちゃエモかったっすよ。小林との学生生活、特に中高生の時は、ほんまに昨日のことよりはっきり覚えてるっていうか。めちゃくちゃ自分の核になってるところで。当時、小林と一緒に同級生5人で同じチームで……。『チーム』っていうか、ただほんまにはぐれ者の集団やったんですけど。友達の一人がビデオカメラを買って、僕は俳優をやりたかったから、カメラを回してあいつらに芝居させて映像撮って。小林は音楽とお笑いに興味があったから、あいつネタ帳持ってずっとネタ考えてたんですよ。そんな映像を撮ってた僕が俳優になって、ネタ帳持ってたあいつが芸人になって。あん時とやってること全く変わらんけど、お互い夢の延長線上で、もう一回再会してお互いやりたいことやっていて。安いビデオカメラで撮ってた自分たちを、今こうやってテレビで流してもらえるって『熱すぎるやろ』みたいな。あの頃はほんま友達だけが俺らのエネルギーやったんですよね。そんな友達と一緒に仕事できたっていうのはめっちゃうれしいし、感謝してます。金属バットの芸風からしたら、別にドラマに出演しなくても良いと思うんですよ。でも、『ハゲの連れが呼んでるっていうから来たわ』って友保くんが言ってくれて。その言葉に感動したし、うれしかったっすね。仕事ごとに色んな感動があるけど、今回はマジで学生時代と今の自分が重なって、言葉では言い表せないぐらい感動しました。小林も友保くんも、絶望期にいた頃の連れですから。あぁ、俺はやっぱり『絶望できない男』やなと思います。あん時のまま絶望してたら、こんな幸福は待ってなかったわけで。あいつ(小林)はキョトンとしてましたけど(笑)。ほんま『ドラマみたいやな』って。頭の中で自分で編集しちゃいましたもん。僕と小林が芝居してるところがスローモーションになって、学生服のあの頃の俺たちに重なっていく、みたいな。『それ撮っとけばよかったなぁ!』って(笑)。今でも大阪に行った時に『飯行こうか』っていうぐらいで、普段は全然連絡を取らないです。でもこの間会った時は、夕方から翌朝まで11時間も飲みました。何を今さら11時間も話すねんって(笑)。お互い思想が違うから、ちゃんとピリピリしていまだに喧嘩(けんか)もする。でも、同じ場所でこうやって会えるのがめっちゃうれしいです。金属バットも枠に囚われへんネタをやってる。お互い教養があった人生じゃないけど、こうやってなにか自分たちの足りないものを生かして、それを武器に変えている感じはすごくしますよね。『足りない』って、足りないことに気づかなかったら欠点やけど、足りないことを自覚したらそれは武器になんねんなっていうことを、僕ら象徴してるよなぁって感じがしますね。これって結構なんか核心かもなと思うんですけど、SNSって自分の足りないものを、実体験じゃなく知識として瞬間的に吸収できるから、自分が何者かになったって錯覚するじゃないですか。世のSNSの揉め事って大体その錯覚から起きてる気がして。実像のない虚像同士の戦い、みたいな。でも足りないものを自覚して、それが虚像であるっていうことを自覚してたら、やっぱ足りないものを埋めようとする作業、もしくはその足りないものを自分として誇れる作業が、自分という実像を浮かび上がらせるというか。それをやってきているのが俺とか小林なんかな、みたいな。生身で勝負するしかないよなって感じがするんですよね」
◯小林圭輔
「大東パワーで仕事感が無くて遊んでるだけでお金貰える楽しいだけの時間でした。流石にプロの役者なんで大東は頼もしく見えましたけど、根っこは変わってなくてダメ人間のままでした。怒らない人に見てもらいたいです。芸人風情がドラマにノコノコ出てくるのを良しとしない人がいっぱいいると思いますけど、今回は許して!」
◯友保隼平
「おつんぽこぽんぽろろ~ん」
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