ONE OK ROCK、どしゃ降りのZOZOマリンで完全燃焼 異例のアリーナオールスタンディング開催に3万5000人が熱狂

4人組ロックバンド・ONE OK ROCKが9月5日と6日、千葉・ZOZOマリンスタジアムで『ONE OK ROCK DETOX JAPAN TOUR FINAL 2026』のツアーファイナルを迎えた。本記事では、大雨の中で迎えた千秋楽公演となった6日の模様をレポートする。

『ONE OK ROCK DETOX JAPAN TOUR FINAL 2026』のツアーファイナルがZOZOマリンスタジアムで開催された【写真:Mashiro Yamada】
『ONE OK ROCK DETOX JAPAN TOUR FINAL 2026』のツアーファイナルがZOZOマリンスタジアムで開催された【写真:Mashiro Yamada】

大雨のZOZOマリンが1年半にもおよぶツアーの終着点に

 4人組ロックバンド・ONE OK ROCKが9月5日と6日、千葉・ZOZOマリンスタジアムで『ONE OK ROCK DETOX JAPAN TOUR FINAL 2026』のツアーファイナルを迎えた。本記事では、大雨の中で迎えた千秋楽公演となった6日の模様をレポートする。

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 同ツアーは、2025年2月21日に全世界同時発売されたアルバム『DETOX』を引っ提げたワールドツアーを締めくくる凱旋ツアー。およそ1年半にもおよぶ大規模ツアーの最終地点となったZOZOマリンスタジアムは、激しい雨に見舞われた。スタジアムのアリーナはオールスタンディングという異例の形式で行われ、2日間で計7万人を熱狂の渦に巻き込んだ。

 どしゃ降りの雨が降りしきる中、開演時刻を前に客席ではウェーブが巻き起こるなど、4人の登場をOORer(ファンネーム)たちは今か今かと待ち望んだ。定刻を迎えるとスタジアムが暗転。光に照らされ、メンバーのシルエットがステージに浮かび上がった。『Fight the night』でTakaの澄んだ歌声が響き渡り、熱気にあふれた一夜のスタートを告げた。

『Taking Off』で、Taka(Vo)が「本日が最終公演になります。準備はできてんのか!」とあおると、スタジアム中がジャンプで呼応する。疾走感あふれる『Prove』でさらにギアを上げると、Takaは「この天気さえも味方につけて皆さんと素晴らしい時間を共有したいと思っています」と呼びかけた。

『The Beginning』の前奏に合わせて、クラップが鳴り響く。アリーナの各所では、サークルモッシュにダイブと、ZOZOマリンスタジアムとは思えないほどの激しい光景が広がる。さらに、『Make It Out Alive』に『Puppets Can’t Control You』と畳み掛け、ヘッドバンギングが巻き起こり、間奏では大合唱も。激しい雨をものともせず、序盤からスタジアムの熱気は急上昇していった。その後は、2010年リリースの楽曲『Liar』へとつなげた。

2日間で7万人の観衆が訪れた【写真:Mashiro Yamada】
2日間で7万人の観衆が訪れた【写真:Mashiro Yamada】

RyotaがMCで明かしたTomoyaへの感謝「本当にありがとう」

 Ryota(B)は「このセットリスト激しすぎ。40手前、ギリギリでこのセットリストやってます」と吐露。さらに、メジャーデビュー直前の2007年に加入したTomoyaに対し、「Tomoyaと出会ってなかったらここまで続けてこれなかったと思います。本当にありがとう」とツアーファイナルだからこその感謝を述べた。Tomoya(Dr)は「急に真面目な話するやん」と驚きながらも、「びっくりするわ、ありがとう」と照れくさそうに感謝した。

 バンドにとって、ZOZOマリンスタジアムは、2020年のコロナ禍に無観客でオンラインライブを実施した思い出の地。Toru(G)は「世界を巡って帰ってこれて、本当に素晴らしい景色です。ありがとう」と感慨深げに語った。Takaは「俺は意外とこの雨嫌いじゃないんだよな」と一言。24年に大雨の中で行われた台湾・高雄でのライブを振り返りながら、「日本で野外でこの感じの雨はなかなかないから、俺は好きなんだけど、皆さん大丈夫? 雨すらも味方につけます」と呼びかけ、アコースティックパートへとつなげた。

『Delusion:All』では、Ryotaがアコースティックギターを弾き、Tomoyaはカホンに腰掛け、手でリズムを刻む。『The Pilot</3』では、観客がスマホのライトでスタジアムを照らし、Takaのロングトーンがスタジアムを優しく包みこんだ。そして、バンド編成に戻ると、『Tropical Therapy』へとつないだ。

YAOによる豪華ステージも展開された【写真:Kosuke Ito】
YAOによる豪華ステージも展開された【写真:Kosuke Ito】

Paledusk、Awich、CHICO CARLITOも登場…YAOの豪華パフォーマンス

 Takaがステージを降りると、楽器隊によるセッションパートへと突入。Toru・Ryota・Tomoyaが持ち前のスキルを惜しみなく披露し、スタジアムを盛り上げる。終盤では、盟友バンド・Paleduskが登場。さらに、AwichとCHICO CARLITOもサプライズでステージに姿を現した。

 ライブは、4組のアーティストによる新バンド「YAO」のステージへと移行していった。Awichが「しっかり準備できていますね。一緒に歌ってくれますか」と呼びかけると、7月にリリースされたばかりの『777』を披露した。

 Takaは「YAOというグループをやらせてもらって、めちゃくちゃ成長することができています。ものすごいインプットを彼らからもらって今日もこのステージに立っています」と同バンドへの思いを語る。さらに、「最高のグループで、プロジェクトって思われたくないので、バンドっていう形にしています。まだまだ新曲出そうかなと思っています」と口にした。

 そして、沖縄出身のAwichとCHICO CARLITOの思いが込められた『ありふれた世界の果てに』を披露。沖縄民謡を思わせる要素も取り入れられた同曲。客席からは「イーヤーサーサー」の大合唱が巻き起こった。その後は、Awichを加えたYAOバージョンで『DETOX』収録の『C.U.R.I.O.S.I.T.Y.』を披露。さらには『One by One』で会場をさらに沸かせ、YAOのステージを終えた。

アンコールでは雨に打たれながらのパフォーマンス【写真:Kosuke Ito】
アンコールでは雨に打たれながらのパフォーマンス【写真:Kosuke Ito】

アンコールではアリーナに降りて大雨に打たれながらのパフォーマンス

 後半戦は、Takaの「ONE OK ROCKのフルコースご堪能あれ」の掛け声でスタート。新旧を織り交ぜたメドレーを披露した。Takaの語りかけが印象的な『69』や08年の楽曲『恋ノアイボウ心ノクピド』などのレア曲をつなげ、ライブ定番曲『Clock Strikes』では大合唱が響き渡った。

 Takaは、音楽フェス「サマーソニック」や無観客ライブでも、ZOZOマリンスタジアムに立ったことを振り返りながら、「俺的には悔しい思いをしている会場なんです。でも、今日清算できた気がしています」と満足げな表情を浮かべた。

 疾走感あふれる『+Matter』で客席を揺らすと、『Stand Out Fit In』では、Takaの「3、2、1、ジャンプ!」の掛け声でスタジアム中が一気に飛び跳ねた。そして、本編ラストでは『Wasted Nights』を披露。雨空を突き抜けるかのようなTakaのハイトーンが響き渡り、本編を締めくくった。

 ステージに再び4人が姿を現すと、Takaの「悔い残すなよ」の掛け声とともに、『We are』でアンコールの幕が開く。そして、Taka、Toru、Tomoyaの3人はアリーナに降り、大雨に打たれながらパフォーマンスを繰り広げた。Takaはアリーナ後方に設置されたプレハブの屋根をステージへと変え、「ここにいるぞ!」と客席をあおる。さらに、長年OORerの背中を押し続けてきた『キミシダイ列車』へとつないでいった。Takaが「次いつスタンディングやるか分かんねーからよ!」とアリーナをあおると、『Mighty Long Fall』を熱唱。それに呼応するかのように、スタジアム中が感情を爆発させた。

ZOZOマリンスタジアムとは思えぬ光景が広がった【写真:Kosuke Ito】
ZOZOマリンスタジアムとは思えぬ光景が広がった【写真:Kosuke Ito】

代表曲『完全感覚Dreamer』で1年半のツアーに幕

 さらに、Takaが「お前らの記憶にしっかりたたき込んで帰ってくれよ。誰がナンバーワンのバンドかお前らに見せてやる。聞いてくれよ、『完全感覚Dreamer』」とラスト曲を告げた。近年は披露することが少なくなった人気曲とあって、スタジアム中が大絶叫。ラストにして、スタジアムのボルテージが最高潮に達した。

 歌い終えると、夜空には大量の花火が打ち上がり、雨空を彩る。Takaは燃え尽きるかのように、客席に背を向けてステージに座り込むと、Toruがその横に腰掛け、肩を組む。さらには、RyotaとTomoyaも加わり、4人並んで、この日のステージの余韻をかみ締めた。

 そして、Takaは、ツアーを支えてくれたスタッフやファンに頭を下げて感謝。「一緒にこのツアーを盛り上げてくれたYAOに大きな拍手を」とYAOを呼び込むと、4組そろって、集まったファンへ感謝を届けた。

 Takaは「またな」とだけ言い残し、ステージを降りると、Toruも「いつもついてきてくれてありがとうね。また会いましょう」と感謝を伝え、長きにわたったツアーに幕を下ろした。

 4人がステージから降りると、スクリーンには、約1年半にもおよんだ『DETOX』ツアーの模様をまとめたエンディングが流れた。そこにはONE OK ROCKが音楽を通して伝えたかった“世界平和”へのメッセージがしっかりと刻まれていた。

 4人がライブ中も口にしていた因縁の地・ZOZOマリンスタジアム。どしゃ降りの雨の中、アリーナをオールスタンディングとした異例のスタジアムライブは、集まった3万5000人の記憶に強く刻まれたことだろう。約1年半、世界中で挑戦を続けてきた同バンドだからこそ表現できた圧巻のパフォーマンスの数々。ONE OK ROCKのスケールの大きさを示す歴史的な一夜となった。

1年半にもおよぶ大規模ツアーが終了した【写真:Mashiro Yamada】
1年半にもおよぶ大規模ツアーが終了した【写真:Mashiro Yamada】

○『ONE OK ROCK DETOX JAPAN TOUR FINAL 2026』9月6日ZOZOマリンスタジアム/セットリスト
1.Fight the night
2.Taking Off
3.Prove
4.The Beginning
5.Make It Out Alive
6.Puppets Can’t Control You
7.Liar
8.Delusion:All(Acoustic ver.)
9.The Pilot</3(Acoustic ver.)
10.Tropical Therapy
11.Instrumental
12.777(YAO)
13.ありふれた世界の果てに(YAO)
14.C.U.R.I.O.S.I.T.Y.(YAO)
15.One by One(YAO)
16.メドレー
Bombs away~Wonder~Deeper Deeper/69~Start Again~恋ノアイボウ心ノクピド~Clock Strikes
17.+Matter
18.Stand Out Fit In
19.Wasted Nights
-ENCORE-
EN1.We are
EN2.キミシダイ列車
EN3.Mighty Long Fall
EN4.完全感覚Dreamer

次のページへ (2/2) 【写真】大雨のZOZOマリンスタジアムで行われたONE OK ROCKライブの様子
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