【UFC】朝倉海、フライ級は「もう絶対やらない」理由とは 減量苦から解放で「当たれば倒せる」絶対的な自信<インタビュー第1弾>
UFCファイターの朝倉海(32=JAPAN TOP TEAM)は今月29日に行われる格闘技イベント「UFC Fight Night: Nurmagomedov vs. Song」(中国・上海オリエンタルスポーツセンター)でアオリ・チロン(中国)と対戦する。ENCOUNTでは単独インタビューを実施。待望の初勝利を挙げるまでの道のりや私生活、今後の展望に追った。全4回にわたるインタビューの第1弾ではフライ級からバンタム級へ戻したことによる“復活”に迫る。

UFC上海 朝倉海単独インタビュー~第1回~
UFCファイターの朝倉海(32=JAPAN TOP TEAM)は今月29日に行われる格闘技イベント「UFC Fight Night: Nurmagomedov vs. Song」(中国・上海オリエンタルスポーツセンター)でアオリ・チロン(中国)と対戦する。ENCOUNTでは単独インタビューを実施。待望の初勝利を挙げるまでの道のりや私生活、今後の展望に追った。全4回にわたるインタビューの第1弾ではフライ級からバンタム級へ戻したことによる“復活”に迫る。(取材・文=島田将斗)
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RIZINバンタム級のベルト保持者として、鳴り物入りでUFCと契約。ファンや関係者の期待を背負って、初戦でいきなりフライ級タイトルマッチを経験した。しかし結果は2R一本負け。続く2戦目も実力を発揮しきれず連続での一本負けを喫した。後がないなかでの3戦目、バンタム級に戻し、キャメロン・スモザーマンに1R・TKO勝ちを収めた。
「UFCと契約して、初戦がタイトルマッチで、チャンピオンとやらせてもらって。そこでは自分の実力不足で、まず勝てなくて。2戦目、またそこから修正をして、自信を持って臨んだんですけど、そこでも力を発揮できず、勝てない。そこで本来戦ってたベストな階級(バンタム級)に戻すことを決意して、そこから本当に練習の動きもすごい良くなっていって、(マカオイベントで)しっかり勝つことができました」
連敗の要因として大きかったのは「階級的なミスマッチ」と分析した。通用すると信じて疑わないなかで挑戦したフライ級だったが、現実は想像以上に過酷だった。
「正直なところ、階級のミスマッチは大きかったなと思います。でも、UFCと契約した当初はフライ級でも実力を発揮できると思ってた。練習の時から減量がきつすぎて。『減量のための練習』になっちゃうし。そこで力がでなくなってきたりとか、集中力がなくなってきたりとか……そっちに意識が取られすぎて、技術が伸ばせなかったりとかっていうのは、ありましたよね。
でもその時は、『試合になってリカバリーすれば全部戻るでしょ』って思ってたんですけど。2戦やってみて、それが『なんか合ってなかったんだな』っていうのが分かりました」
世界最高の舞台に挑戦するにあたり、技術はより磨かなければならない。しかし、フライ級で戦うための減量の苦しみは、想像以上だった。集中力もそがれた、“あの時間”は今となっては成長のために必要なプロセスだったと振り返る。
「結局フライ級でやって良かったなって。このきつい経験をしたこと自体も良かったし、自分の弱点が浮き彫りになったのも、この経験を経てこそと思う。だから今思えば良かったのかなと思います。『もう一回やれ』って言われたら絶対やらないですけど(笑)。でも、この経験はキャリアにとって大きかったなと思います」
バンタム級へ戻すと、動きは劇的に変わった。マカオでの試合中、全く違う感覚をオクタゴンの中で味わっていた。
「試合中は特に全然違いますね。スピードも出ます。体重が軽い方がスピードが速いイメージあるじゃないですか? だけど、筋力がしっかり残っているので、逆にバンタムの方が速かったりする。(打撃の)威力が上がってるのも自分でも分かる。『当たれば倒せるな』っていう感覚が、常にある状態でした。
逆にフライ級の時はその感覚があまりなくて。『力が入りきっていないんじゃないか』とか、『当たってるのに効いてないんじゃないか』みたいな不安がずっとあるなかで戦っていたんです。そこのパワーの入り方が全然違いましたね」
フライ級時代に抱えていた見えない不安はなくなった。そして、マカオでの試合では右アッパー、左フック、右ストレートをアグレッシブなステップで打ち込むパンチコンビネーションを見せ、海外メディアも驚かせた。
「(あのコンビネーションは)多分使ってる人はあまり見たことないと思うんですけど、なんかこう降りてきたコンビネーションですね。ステップも含めて他の人よりも早く動ける自信がある。自分だからこそできるコンビネーションなのかなとは思います」
(第2回へ続く)
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