極度の人見知りから吉本所属のアナウンサー 日下れいな、実は起業家で着々と実績 過去のリボ払い約200万円の失敗も明かす
コミュニケーションに極度の苦手意識を持ち、数々のお金の失敗も経験しながら、憧れの舞台で活躍する北海道放送出身のフリーアナウンサー・日下れいな。局アナ退職後は吉本興業に所属、社会人から入り直した慶応大の大学院在学中には、苦手を逆手に取り、コミュニケーションを支援する会社を起業した。「人見知りだからこそできる仕事がある」と語る事業内容、「ヘルメットを被るのが好き」という意外なバイク趣味など、独特の世界観に迫った。

「人見知りだからこそできる仕事がある」
コミュニケーションに極度の苦手意識を持ち、数々のお金の失敗も経験しながら、憧れの舞台で活躍する北海道放送出身のフリーアナウンサー・日下れいな。局アナ退職後は吉本興業に所属、社会人から入り直した慶応大の大学院在学中には、苦手を逆手に取り、コミュニケーションを支援する会社を起業した。「人見知りだからこそできる仕事がある」と語る事業内容、「ヘルメットを被るのが好き」という意外なバイク趣味など、独特の世界観に迫った。(取材・文=朝川真帆)
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――局アナを退職し、フリーで活躍しながらも起業に至った背景は。
「幼いときから人付き合いやコミュニケーションが苦手で、リボ払いの営業電話に適当に受け答えしてたら気付かないうちに契約されてしまって、2年間その事実に気づかずに約200万円の支払いが残った状態になってしまったり、大学院の学費1年分を2年分と勘違いして想定以上に支払いが必要になってしまったりと、お金の面でもいろいろと苦労してきました。
自分自身が人見知りで苦労した経験から、コミュニケーションを支援する仕組みが作れないかと思い、大学院1年目に会社を立ち上げました。デザインやプログラミング、AIなどを学んでいたので、それを応用して、話し方やコミュニケーション力の数値を分析し点数化、データをもとに現役アナウンサーが一対一でフィードバックし改善まで支援する対話向上サービスを展開しています。よく使う口癖や間の取り方、声の高さ、『あー』『えー』といったつなぎ言葉(フィラー)を1分間に何回使っているかなど、コミュニケーション能力を100点満点で数値化して診断するんです。会話をAIで分析するのですが、この仕組みも大学院在学中に着想を得ました。
採用に苦戦していた人事担当の方から、面接での質問や伝え方を改善した結果『翌週に良い人材を3人採用できた』という声をいただいたり、経営者の方を支援し、ピッチコンテストで受賞した事例もあります。営業職の方からは、話し方や伝え方を見直したことで人柄が伝わりやすくなり、商談や予約につながるようになったという報告もいただきました。サービスを通じて、話し方を変えることが、さまざまな成果につながるのだと私自身もあらためて実感しています」

バイクは「閉鎖空間」だから好き 愛車はPayPayで購入
――多方面で活躍しているが、吉本興業での活動は。
「正直なところ、吉本に入って3年がたちましたが、私はまだまだ全然売れてない。私って吉本にとって何か役に立っているのかなって。ただいるだけでは意味がないなら、もう辞めなきゃいけないのかなとか考えてしまって。眠れない日もめっちゃあるんですけど、そういう不安やストレスを発散するために、休日は大好きなバイクに乗ることもあります。
バイクって人見知りにこそおすすめの趣味だと思っていて、私はあんまり土日は外に出ないんですけど、バイクってヘルメットを被っちゃえば閉鎖空間なんですよ。 一人の空間でどれだけ独り言を言ったり、どれだけ歌っても誰も聞かれない。操作性とか運転も好きで、風を切りながらこんな閉鎖空間で外を走ってもいいの?って。バイクはヘルメットがなければ乗ってないかもしれないです(笑)。
もともとは嫌いだったんですよ。 車も好きで、運転していてスッと入って来られるのが苦手だったんですけど、両親も乗っていて、弟のバイクの後ろに初めて乗った時に、『こんな気持ちいいんだ!』って。人間が風を切る瞬間ってあまりない。これはどれだけ事故に遭ったり、死ぬリスクがあったとしても乗りたいなって」
――愛車との出会いは。
「バイク屋さんに家族の付き添いで行った時に、 1台展示されてたバイクに一目ぼれしてしまって。まだ免許は持ってなかったんですけど、当時そのバイクが超人気で『キャンセルが出ましたけど、買います?』って言われて。免許も持ってないけど 今を逃したらもう手に入らない。『どうしよう、でも今財布持ってないし……』となって、結局その場でPayPayで買いました(笑)。その後に急いで教習所に行って、1か月ほどで免許を取って納車したんですよ。
初ツーリングはもう最高。人間が時速80キロとか、このスピードで走れるっていうのはなかなかない。風を切って、私が私と分離していくような感覚があるんです。大地とつながるというか、風が悩みを全部吹き飛ばしてくれる。嫌なことがあっても、エンジンを吹かしてスピードを出しちゃえば、『もう誰も敵わないだろう!』って。そういう前向きな気持ちにさせてくれるんです。
吉本で売れているとは言えませんが、だからこそまだまだできることがあると思っています。局アナを辞めた経験もあって、周りから『環境を変えたいけれど、どうすればいい?』と相談されることも多いですが、もちろん無責任なことは言えません。ただ、環境が大きく変わったとしても、自分次第でいくらでも楽しめるし、自分で決めたことを後悔しないように日々行動していけばいいと私は思っています。だから、相談されたときには『私を見て』と伝えていますね」
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