エアコンの効いた室内、水分・塩分も補給…それでも熱中症 女性「対策できる範囲を超えている」

最高気温30度以上の真夏日が続き、熱中症への警戒が欠かせない時期。熱中症を防ぐには炎天下を避け、エアコンの効いた涼しい場所で過ごすことが重要とされている。ところが、1日中ほぼ涼しい屋内で仕事をしていたにもかかわらず、帰宅後に熱中症を発症したという女性の体験談がSNSで注目を集めている。水分や塩分も意識して取っていたという。いったい何が起きたのか。当時の状況や発症後の体調の変化について、女性に詳しく話を聞いた。

涼しい部屋で熱中症対策もしていたのに…(写真はイメージ)【写真:写真AC】
涼しい部屋で熱中症対策もしていたのに…(写真はイメージ)【写真:写真AC】

エアコンの効いた室内で勤務、水分・塩分の補給も意識していた

 最高気温30度以上の真夏日が続き、熱中症への警戒が欠かせない時期。熱中症を防ぐには炎天下を避け、エアコンの効いた涼しい場所で過ごすことが重要とされている。ところが、1日中ほぼ涼しい屋内で仕事をしていたにもかかわらず、帰宅後に熱中症を発症したという女性の体験談がSNSで注目を集めている。水分や塩分も意識して取っていたという。いったい何が起きたのか。当時の状況や発症後の体調の変化について、女性に詳しく話を聞いた。

「1日空調効いた屋内にいた結果が熱中症、後遺症セットでしたー なので、なんかもうヒューマン選別試験だと思う。なにしてもだめなときはだめじゃないかな。だから何もしなくてよいとはっていない。あらゆる対策した上であとは環境とのデスマッチ」(原文ママ)

 7月下旬、こうXに投稿したのは「十夜」(@touya_touya_00)の名前で発信している女性。室内でパソコンを使う仕事に従事している。

 これに対して、SNS上では「対策はもちろん大事だけど、最近の夏は『対策したから絶対大丈夫』とは言えない怖さがある」「これは怖いですね…。室内だから大丈夫、エアコンが効いてるから大丈夫と過信できないんだな」「うちの祖母がエアコン効いた部屋の中で熱中症になって救急搬送された話を思い出した」など、驚きや困惑の声が集まっている。

 投稿者が熱中症になったのは2025年7月。職場は広めの吹き抜けの部屋に机が並び、空調が効いていた。室温は25度前後で、自席では卓上扇風機も使っていたという。

 午前9時から午後6時までの勤務中、お茶などを約2リットル飲み、昼食時にはコップ1杯程度の水も摂取。さらに、塩分補給として午前と午後に塩タブレットを1個ずつ口にしていた。また、睡眠時間は7時間ほどで寝不足ではなかった。

 厚生労働省は熱中症予防として、室内ではエアコンなどで温度を調節し、室温を確認することや、こまめに水分や塩分を補給することなどを呼びかけている。投稿者は、そうした一般的な対策をかなり意識していたことになる。

 ただし、退勤後には屋外を25分ほど歩いて帰宅している。投稿者は当時について「湿度、気温ともに高く、気温は30度を超えていたと思います」と振り返るが、すでに日没後だった。

「日付も時間も分からない」帰宅後に気付いた異変

 帰宅後、投稿者は明らかな異変に気付いた。日付も時間も分からなくなっていたのだ。この時点で「一発アウト」と感じたという。さらに後から同居人に聞いたところ、玄関の外で靴を脱ぎ、イヤホンを落とし、足取りもおかしかったというが、そうした行動をした記憶すらなかった。

 最初に時間外診療で胃腸炎と診断されたが、納得できずに一次救急病院を受診。そこで熱中症と診断された。

 発熱はなく、受診時の言動は通常通りだったというが、その後も体調は戻らなかった。下痢が続き、水分や塩分を多めに取っていたものの、約半月後に再び体調を崩した。総合病院の総合診療科で再度、熱中症と診断され、点滴を受けたという。この頃には首に強い痛みもあり、熱中症によるものとの説明を受けた。

 投稿者は、その後も続いた不調や病気の発症を「後遺症」と受け止めている。「今後も後遺症含め付き合っていくしかないと思っています」と話す。

 先述したように、投稿者は涼しい部屋で働きながら一般的な熱中症対策をしていた。それでも熱中症になった経験から、近年の夏についてこのように語る。

「水分摂取、塩分摂取、日中に外を歩くときは日傘など、できる対策はすべて行うというのは大前提とした上で、あとは運しかないと思っています。体力や水分摂取などで対策できる範囲を超えてしまっていると思っています」

 自身の対策が「他人に批判される点はないほど完璧だった」とは考えていない。それでも、「そりゃ熱中症になるだろうというほどノーガードとも思っていない」と投稿者は言う。

 最後に、投稿者は「対策していても油断をすると後遺症が残るレベルの熱中症になりかねないので、誰かが私の経験を目にして警戒してくれれば」と思いを語った。

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