中村舞「今は“脳筋STU48”」…10年目のグループの現在地と自身の役目「どうしたら良くなるか」

瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループSTU48のドラフト3期生・中村舞が、今月27日に2nd写真集『舞風』(宝島社)をリリースする。2018年の「第3回AKB48グループ ドラフト会議」でSTU48に指名されてアイドルとなり、8年の月日を経て名実ともにグループの中心メンバーへ。大人の女性となった心境の変化や今後への思いについて聞いた。

インタビューに応じたSTU48・中村舞【写真:増田美咲】
インタビューに応じたSTU48・中村舞【写真:増田美咲】

2年ぶり2冊目の写真集に驚き「まさかでした」

 瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループSTU48のドラフト3期生・中村舞が、今月27日に2nd写真集『舞風』(宝島社)をリリースする。2018年の「第3回AKB48グループ ドラフト会議」でSTU48に指名されてアイドルとなり、8年の月日を経て名実ともにグループの中心メンバーへ。大人の女性となった心境の変化や今後への思いについて聞いた。(取材・文=小田智史)

ポルシェ、マクラーレン、ベントレー…昭和を代表するアイドルの華麗なる愛車遍歴(JAF Mate Onlineへ)

「中村舞です」

 目の前のテーブルに置かれたボイスレコーダーを覗き込み、自身の名前をつぶやいて笑顔を見せる。2024年に1st写真集『嫌いの反対』(宝島社)で取材した時のデジャブかのような光景からインタビューはスタートした。

「やばい。私、全然変わってない(笑)」

 そう笑ったが、実際は外見・内面ともにこの2年間で大きな変化があった。「まさかでした」と語る自身2冊目の写真集で、デビュー以来トレードマークだったロングヘアを撮影中にばっさりとカットしたのだ。

「2年前の1st(写真集)とは違った私を見せたいと思いました。長年ロングだったのと、『ショート(カット姿を)見たい』という声もずっといただいていて、一度はばっさり切ってみたかったので、このタイミングで切らせてもらいました。今は少し伸びたんですけど、25センチぐらい切りました。本当にさっぱりして、『大人っぽくなった』とよく言われます」

 2歳の頃からクラシックバレエを習っていた関係で、アイドルになる前からずっとロングヘア。「小学校の時にやったことあるかないか」レベルの短さだという。

「クラシックバレエは髪の毛をお団子にしないといけないので、中学も高校もずっとロングでした。ファンの方はびっくりしていましたし、(髪が短い姿を)見たかった方々はすごく喜んでいました(笑)。でも、アイドルなって8年間ロングだったこともあって“別の人”に見えるみたいで、ロングで覚えている方がフォルムで見つけられなくなったらしくて、『中村舞推しなのに本人が見当たらない』と言われました(笑)」

 ばっさりと切った髪について「しんどいことも含めていろんなことをともにしてきたから」と少し寂しげな表情を見せつつ、「(その髪が)なくなったら、(性格も)明るくなった気がします」と笑顔を浮かべた。

撮影を振り返った中村舞【写真:増田美咲】
撮影を振り返った中村舞【写真:増田美咲】

甲斐心愛の復帰で「さらに明るくなった」

 撮影は北海道・旭川で実施。「すごくいい場所で、美味しいものをたくさん食べました」と振り返る。

「初日からジンギスカンを食べて、お寿司、道端で見つけたお店のラベンダーソフト、メロン、とうもろこし……、あとアスパラガスとかお野菜が美味しくて感動しました」

 1st写真集から2年。髪を切った以外にも自身で感じる変化があるという。

「前作は和の要素がなかったので、今回は浴衣や露天風呂、和室とか和のテイストが入っているのが1st(写真集)との違いかなと思います。あと、黒いドレスを着たカットがあるんですけど、『いつの間にかこんなに大人になって』と自分で感じました(笑)」

 所属するSTU48は今年9周年を迎えた。3月に甲斐心愛がKLP48から復帰した一方、公私ともに仲の良かった石田千穂が6月に卒業して1期生は4人となり、ドラフト3期生の中村は名実ともにグループをけん引する立場となった。

「心愛さんの復帰は本当にうれしいです。いるだけで空気が変わるというか、1人で空気を変える力を持っているのですごいなと思いますし、STU48がさらに明るくなりました。私自身で言うと、自分、自分にならず、後輩に目を向けたり、しっかり周りのことを見れるようになったかなと感じています。2024年にアルバムのリード曲(『愛の重さ』)でセンターを任せていただいた時ぐらいから、グループのことをより意識するようになりました。いろいろ変わるタイミングだったこともありますが、『どうしたらSTU48が良くなるか』を常に考えて活動しています」

 STU48は現在、1期生、ドラフト3期生、2期生、2.5期生、3期生、4期研究生と総勢45人が在籍。10年目を迎えたグループは中村の目にどのように映っているのか。

「今は“脳筋STU48”です(笑)。元キャプテンの(2.5期生)岡田あずみちゃんが『私はどんなにうーんってなっても脳まで筋肉でできているので』みたいなことを言っていて、メンバーも熱くて脳まで筋肉でできている子が多いです。キャプテン制度がなくなって、どうなることかと思ったんですけど、今は毎公演リーダー制度的にみんなに順番が回ってくるので、それぞれ意識を持ってやっているのがすごくいいと思っています」

今後について語った中村舞【写真:増田美咲】
今後について語った中村舞【写真:増田美咲】

「明日も頑張ろうと思える存在」を目指す

 今年3月リリースの13thシングル『好きすぎて泣く』では初のシングル単独センターを務めたほか、4月4日の27歳の誕生日には広島・上野学園ホールで初のソロコンサート「My Story」開催、さらには2.5期生、3期生、4期研究生によるコンサートをプロデュースした。次はどのような目標を見据えているのか。

「ライブが好きで目標がソロ公演だったんですけど、口にできるようになったのはこの2年ぐらいだったと思います。まさかの大きい会場のコンサートをやらせていただけて、もう『どひゃー』って驚きでした。1つのライブを1人でやるのは大変な反面、すごく感動するんです。たくさんの方が来てくださってすごくうれしかったので、皆さんが何回も通える公演をもっとできたらいいなと思っています」

 今回の写真集のタイトルは『舞風』。名前の「舞」が入っているだけでなく、自身の今後にもイメージを重ねる。

「自分の名前が好きなので、『舞』が入っていてうれしいです。センター曲の『好きすぎて泣く』に『ただ風が吹いてた』、アルバムのリード曲『愛の重さ』に『風に吹かれながら』という歌詞があって、初選抜の楽曲名が『風を待つ』と、私は『風』にゆかりがあるんです。今年センター曲をいただいた時に気づいて、何かを巻き起こす風でありたいと思っています。18歳でSTU48に入って、ここで大人にさせてもらいました。今でも気にしいですけど(笑)、ちょっとやそっとのことでは驚かなくなりました。これからもずっと一緒にいていただきたいですし、皆さんが明日も頑張ろうと思える存在でありたいです」

 風を巻き起こし、華麗に舞う――。そんな中村舞の躍動する姿が目に浮かんでくる。

□中村舞(なかむら・まい)1999年4月4日、愛媛県出身。STU48ドラフト3期生。アイドル然としたルックスと少女のような透明感の中にミステリアスさを秘めるグループの中心メンバー。シングル作品は13作連続で選抜入り。2024年の8thシングル『花は誰のもの?』でトライアングルセンター、26年の13thシングル『好きすぎて泣く』では初のシングル単独センターを務めた。25年には映画『鬼ベラシ』で主演。特技のクラッシックバレエを生かし、バレエミュージカル主演などさまざまなジャンルで活動している。身長163センチ。

次のページへ (2/3) 【写真】髪バッサリで雰囲気ガラリ STU48中村舞のアザーカット
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください