【風、薫る】内田慈が感じた文は「つかみどころがない人…私にとって特別な役」

俳優・内田慈が柳川文を演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~土曜午前8時)について、文を演じた感想や娘・直美を演じる上坂樹里への思いを語った。作品は俳優・見上愛と上坂樹里が主人公を演じ、明治時代に看護の道を切り拓いたりん(見上愛)と直美(上坂樹里)の物語。

文役の内田慈【写真:(C)NHK】
文役の内田慈【写真:(C)NHK】

瑞穂屋の店員で、のちに直美の母親と分かる柳川文を熱演

 俳優・内田慈が柳川文を演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~土曜午前8時)について、文を演じた感想や娘・直美を演じる上坂樹里への思いを語った。作品は俳優・見上愛と上坂樹里が主人公を演じ、明治時代に看護の道を切り拓いたりん(見上愛)と直美(上坂樹里)の物語。


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 内田の演じる文は瑞穂屋の店員で、のちに直美の実の母親であることが分かる人物。かつて女郎屋で働いていた文は身重の体で男と店を抜け出すも、結局捨てられて一人に。何とか子どもを産んだものの生きていくことさえままならず、教会の前に子どもを捨てた設定。末期の胃がんを患い、最期は直美の看護を受けながら息を引き取るが、生前ためてきた全財産を自宅での看護費用として直美に託す。

 内田は文を演じた感想をコメントした。

「文が元・女郎であり直美のお母さんであるということ、具合が悪くなった文を看護するなかで直美に新たな決意や気持ちが生まれるということを最初に聞いていたので『これはすごい大役をいただいたな』と思いました。このドラマは必死で生きる人たちがバトンを渡して進む物語。文としてきちんとバトンを渡す役割を果たしたいという思いで演じていました。

文は冷静でスンとした人なのかと思っていたら、美津さんや卯三郎さんと楽しく笑ってしまうようなところもあり、つかみどころがない人。直美が自分の娘だということも『ここで気づいた』というはっきりとしたポイントはないんですよね。自分のことを語らないと決めている人で疑問が生じても深掘りせず、フワッとそのまま置いておくようなところがある気がします。

『まさか…』が重なって『やっぱりそうなのか』と受け入れた感覚。人生の辛酸をなめてきた文は『こういう現実ってあるんだよね』と、娘との再会という奇跡的な偶然も妙に静かに受け入れられたのだと思います。今まで演じたことのないタイプの役でしたが、気づいたら自分の中に文という人間がはっきりといた。そんな役作 りは初めてでおもしろく、私にとって特別な役になりました」

 娘・直美を演じる上坂樹里への思いも紹介した。

「上坂さんへの思いはたくさんあります。直美が文の看病をしてくれるシーンで、たとえば“手を取る”とか “体を支える”というお芝居のとき、上坂さんはすごく優しいんです。“自分とは違う人間に触る”ということに対しての敬意や注意を感じました。それでいて遠慮せず支えてくれるから不思議なものが両立していて、安心して身を預けたい気持ちになりました。

彼女自身が持っているものが出ているのでしょうけれど、さらに彼女が大家直美という看護婦を志す人間としてここまで生きてきた証でもあるのだろうと感じました。 上坂さんとは空き時間は全然関係のない話をしていましたが、撮影が始まると2人ともなるべくフラットでいたいからおしゃべりはしないほうが楽なタイプ。その空気感も居心地がよく自然な信頼関係が生まれた気がします」

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