「親と同世代です」中川大志、佐々木蔵之介との“年の差バディ”に感じた面白さ「安心感はあった」

俳優の中川大志が、今月19日から放送がスタートするWOWOWオリジナルドラマ『ALIUS -特定事象捜査ファイル-』(全6話。日曜午後10時)に出演する。演じるのは、科学警察研究所から警視庁捜査1課に出向中の研究員・神崎透流。佐々木蔵之介が演じる刑事・佐野省吾、恒松祐里が演じる羽住杏奈と共に、科学では説明できない不可解な事件に向き合っていく。佐々木との初共演、親子ほど年の離れたバディの面白さについて聞いた。

インタビューに応じた中川大志【写真:増田美咲】
インタビューに応じた中川大志【写真:増田美咲】

『ALIUS -特定事象捜査ファイル-』で科警研の研究員役

 俳優の中川大志が、今月19日から放送がスタートするWOWOWオリジナルドラマ『ALIUS -特定事象捜査ファイル-』(全6話。日曜午後10時)に出演する。演じるのは、科学警察研究所から警視庁捜査1課に出向中の研究員・神崎透流。佐々木蔵之介が演じる刑事・佐野省吾、恒松祐里が演じる羽住杏奈と共に、科学では説明できない不可解な事件に向き合っていく。佐々木との初共演、親子ほど年の離れたバディの面白さについて聞いた。(取材・文=平辻哲也)

 主演の佐々木蔵之介は、本作を「チャレンジング」と表現していた。中川もまた、企画の印象を聞くと同じ言葉を口にした。

「オリジナルでチャレンジングな題材だと思いました。成立させるためには、乗り越えていかなきゃいけない壁もたくさんある企画だなと感じたんですけど、自分のキャラクターも含めて、すごく挑戦のしがいのある題材で、自分もぜひやってみたいなと思いました」

 神崎透流は、刑事ではない。科学警察研究所、いわゆる科警研の研究員だ。中川は、この役を「捜査も逮捕もできない」存在として捉えた。

「僕は刑事ではなくて、科学警察研究所というところの研究員です。神崎は捜査もできないし、逮捕もできない。じゃあ一体何者なのかというところが、今回のキャラクター作りの肝でした」

 神崎は科警研から捜査1課に出向してくる。実際の科警研と刑事たちの距離感をどう考えるか。そこも役作りの手掛かりになった。

「科警研と刑事さんたちの関係性とか距離感って、どんなものなのかはすごくイメージしました。警察ではないので、警察学校を出ているわけでもない。ただ、ものすごく狭き門を通った選ばれし研究員たちがいる場所ではある。そういう人が捜査に同行した時に、どんなことが起きるのかはすごく考えていました」

 現場の刑事たちとは、見ているものも、常識も違う。そのずれが、神崎という人物を作っていった。

「現場の勝手も分からないだろうし、常識も違う。そこのギャップは、作っていく上で一番大事にしていたところでもあるかもしれないですね」

 神崎は、物語の中で異物として入ってくる。現場の人間からすれば、余計な存在にも見える。

「現場の人間たちからすると、余計なものを送り込んできやがって、という異物感というか。でも、神崎は知らないからこその無頓着さや自由さがある。現場の価値観に当たり前にとらわれない思いつきが生まれたりもする。物語の推進力のきっかけになるキャラクターかなと思います」

佐々木蔵之介とは初共演となった【写真:増田美咲】
佐々木蔵之介とは初共演となった【写真:増田美咲】

佐々木蔵之介、恒松祐里と「一緒にいることが多かった」

 佐々木とは今回が初共演だった。中川にとって、以前から作品を見てきた俳優でもある。

「すごく大好きな俳優さんの1人でもありますし、いつかご一緒できたらなと思う憧れの先輩でもありました。ずっと作品も見てきていました。今回、がっつり一緒にお芝居できることは、すごくうれしかったですね」

 撮影の合間には、佐々木、恒松と3人で過ごす時間も多かった。

「あまり2人で撮影の話をすることはなかったです。お互いの趣味の話だったり、たわいもないおすすめのお店の話だったり。基本、恒松祐里ちゃんと3人で一緒にいることが多かったので、3人で話したりすることも多かったです」

 中川は、佐々木の座長ぶりをどう見ていたのか。

「今回、すごく堅い役で、周りの人間が近寄りがたいような、ちょっと古臭いところもあるキャラクターだったんですけど、蔵之介さん自身はすごくユーモアのある方です。多くをスタッフに声をかけながらというよりは、存在感でどしっと立たれているような。蔵之介さんの存在感が現場の空気感のきっかけにもなるし、この作品の柱でもあります。はたから見ていても、一緒に芝居をしていても、すごく安心感はありました」

 神崎は、佐野に突っ込まれる場面も多い。

「割と突っ込んでもらうようなシーンも多いので、自由に好き勝手、のびのびやることができました」

 佐々木とは、親子ほど年齢が離れている。中川は「本当に父と同い年とか、もう世代的には」と笑う。

「そういう話はしました。親と同世代です、という話はしましたね。本当に親子の年の差でのバディというのも、ジェネレーションギャップだったり、普段交わらないであろう2人の世代感みたいなところが面白く見てもらえるんじゃないかなと思います」

 実際に強い世代差を感じたわけではない。ただ、先輩から聞く昔の話には刺激があった。

「蔵之介さんの昔の話とか、僕らぐらいの世代の時の話を先輩方から聞くのはすごく面白いです。時代が変わって、当たり前も変わってきているところがあるので、そういう話は深かったりもします」

 中川は、佐々木の年齢の重ね方にも目を向けている。

「蔵之介さんみたいな、ああいうアダルティーな年の重ね方をした俳優になっていきたいなと思います」

 刑事ではない。捜査も逮捕もできない。だからこそ、神崎透流は『ALIUS』の中で異物として動く。中川大志は、そのずれを役の色にした。

□中川大志(なかがわ・たいし)1998年6月14日生まれ、東京都出身。2009年に俳優デビュー。11年、ドラマ『家政婦のミタ』で注目を集める。19年、映画『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。23年にはエランドール賞新人賞を受賞した。近年の主な出演作に大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、連続テレビ小説『なつぞら』、ドラマ『オールドルーキー』『Eye Love You』『95』、映画『ブラックナイトパレード』『碁盤斬り』『夏目アラタの結婚』など。8月15日より三谷幸喜新作舞台『アメリカン・ドリーム』(東京・PARCO劇場ほか)に出演。

□作品情報
『ALIUS -特定事象捜査ファイル-』は、7月19日午後10時からWOWOWで放送・配信される全6話のクライムサスペンス。警視庁捜査1課の刑事・佐野省吾は、3年前に突然去った元妻・薫の存在を心に抱えながら、不可解な事件に向き合う。都内の地下駐車場で、喉に4本のナイフが刺さった脳神経外科医の死体が発見され、佐野は科警研から出向中の神崎透流、バディの羽住杏奈とともに捜査に乗り出す。出演は佐々木蔵之介、中川大志、恒松祐里、坂井真紀ら。

スタイリスト:川地大介
シャツ(Blanc YM/TEENY RANCH)、パンツ(KHONOROGICA/HEMT PR)
ヘアメイク:KUBOKI(aosora)

次のページへ (2/2) 【写真】アザーカット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください