「青木真也は同じ思想のライバル」間もなく50歳の男色ディーノが激白、女性客8割のDDTで考える生存戦略

“DDTのアイコン”男色ディーノは、8月11日のDDT両国国技館大会で、こちらもDRAGONGATEを背負ってきたYAMATOとの初対戦を控えている。ディーノへのインタビュー後編は、団体を背負うということ、そして今後のキャリアについて聴いた。

YAMATO(左)との初対決はどうなるのか【写真:(C)DDTプロレスリング】
YAMATO(左)との初対決はどうなるのか【写真:(C)DDTプロレスリング】

50代をどう凌いでいくか…ここから10年は頑張り時

“DDTのアイコン”男色ディーノは、8月11日のDDT両国国技館大会で、こちらもDRAGONGATEを背負ってきたYAMATOとの初対戦を控えている。ディーノへのインタビュー後編は、団体を背負うということ、そして今後のキャリアについて聴いた。(取材・文=橋場了吾)

 8月11日、DDTは両国国技館でビッグマッチを開催する。男色ディーノの対戦相手は、DRAGONGATEの象徴的存在・YAMATO。ニアミスこそあったものの、正真正銘の初対決となる。昨年11月の両国大会は佐々木大輔とのシングルが発表されながら、ディーノが虫垂炎を患ってしまいケツ場となってしまったため、久々の両国のリングとなる。

「例の小鉄さんに怒られた『SUPER J-CUP』にもYAMATO選手は出ていて、別の山だったので対戦はなかったんですけど。あれよあれよといううちに、YAMATO選手がDRAGONGATEのアイコンみたいになっていますよね。長い長いマイクが専門誌で全文書き起こしされたこともありましたし、“背負い方”がすごいなと思っていたんですよ。なので、どういう気持ちでやってきたんだろうというのはすごく興味があって。実際、試合にどう反映されるかはわからないですけど……どんな試合になるか、まったくわからないですね」

“背負い方”という意味では、ディーノも長年DDTを背負ってきた。

「自分がやることなすことが団体のイメージになるという、本当にそのまんまの意味です。私がやること・話すことが、曲解されてもDDTという団体の意思に聞こえてしまうということですね。全部の責任があるんですけど、実はもう一つ効果があって。それは、反発してくる選手がいたら、それはそれで良いと思うんですよ。私に乗っかってくれた人も多いですけど、それをひっくり返す人がもし現れたら、それはそれで変化につながるわけで。なので、ある意味YAMATO選手とは間接的な全面戦争ですよ!(筆者「一面対抗戦的な…」)そうなってきますね(笑)」

 ディーノも来年には50歳になる。今後のキャリアについては、どう考えているのだろうか。

「50代を、どうやって凌いでいこうかと思っていますよ。基本的には、いつまでやるんだと言われたら、やれるところまでという答えになってくるんですけど……60歳を超えてきたら、逆にやっぱり面白くなってくると思いますね(笑)。逆に、昔から思っていたんですけど、40代・50代はきついなと。年齢を追い切れていないというか、若干現役の感じが残っている中で。おっさんにキスされるって結構えぐいなと思って。

 40代はなんとかどさくさで凌いできましたけど、50代はいよいよきつくなるぞというのがあるので、この10年は結構頑張らないといけないなと思っています。同世代にスーパー・ササダンゴ・マシンがいて、多分同じ悩みというか境遇は似ているんですけど、面白そうなことをやり続けないといけないという意味では、まだまだいける気はしているんで。その意味では、一線と言っていいかわからないですけど、張れるは張れるんじゃないかなと思っています」

今後の展望を語った男色ディーノ【写真:橋場了吾】
今後の展望を語った男色ディーノ【写真:橋場了吾】

DDTは人間性を出すリング…青木真也は同じ思想のライバル

 今のDDTの会場には若い女性の観客が多い。大会によっては、8割くらい女性が占めている中で、ディーノは男性客を襲い、リング上では際どい試合を見せる。

「これはハク(ディーノの愛犬)の存在が大きいですね。これまた運が良かったんですけど、プロレスのために保護犬を迎え入れたわけではなくて、ただ一緒にいるとその可愛さをここだけに収めておくのはまずいと思って。それってちょっとファニーになるんですよ。海外の試合に出たときに、私のテロップに書かれていたニックネームが“Dog Lover”でしたから(笑)。これはこれで柔らかくて良いなと。ゲイレスラーだけど、ハクかわいい……ここがつながれば、私は生きていけると思っていますよ」

※ちなみにDDTでは、ディーノのキャッチフレーズは“GO ASS”と紹介されている。

 最後に、ディーノはこんな話をしてくれた。

「『DDTは人間性を出すリング』というのは、私が啓蒙していることではあるんですが、皆意識してやってくれているようになっているので、いろいろな組み合わせでテーマを作れるんですよね。これに関しては、青木真也選手とスイングしているんですよ。思想は一緒で、手法が違うだけで。青木さんも多分、私を認めてくれているだろうし、逆もまたしかりで。長く見てくれている人には、若干その深みのところを知ってもらえていることは大きいですよね。

 同時に、私としては専売特許だった部分に、青木真也というライバルが出てきたなとも思っています。あとは、ササダンゴさんが同世代にいたのも大きいですよ。大枠を作るのが天才的にうまいササダンゴさんと、試合の枠で考える私とでは、お互い得意分野が被らない。なので、人に恵まれていますし、それも含めて運が良かったなと思いますね」

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