買い取り店で相次ぐ“持ち込み詐欺” 中身すり替えの悪質手口に業者怒り、損害賠償請求も
買い取り店に持ち込まれたiPhone17の箱、中を開けてみると、実機ではなくガムテープでぐるぐる巻きにされた“おもり”が入っていて……。買い取り専門店が公開した“持ち込み詐欺”の投稿がネット上で話題を集めている。いったいどんな手口なのか。投稿を行った買い取り業者に詳しい話を聞いた。

中身をすり替えても「責任の所在は必ず明らかに」
買い取り店に持ち込まれたiPhone17の箱、中を開けてみると、実機ではなくガムテープでぐるぐる巻きにされた“おもり”が入っていて……。買い取り専門店が公開した“持ち込み詐欺”の投稿がネット上で話題を集めている。いったいどんな手口なのか。投稿を行った買い取り業者に詳しい話を聞いた。
「iPhone17の買取、開封したら中身がコレでした。おもりをガムテープでぐるぐる巻きにしただけ」
6月25日、状況説明とともにSNSに投稿された写真には、iPhone17の箱に入ったぐるぐる巻きのガムテープとケーブルが収められている。続く投稿では「持った感じは実機とほぼ同じ重さ。箱は正規、重さも本物に寄せてある。開けるまで気づけない作り込み。『重さチェックだけ』だと普通に抜けます。買取の現場、こういうのと毎日戦ってます」と買い取りの実情を伝えている。
いわゆる“買い取り詐欺”と思われる投稿には「ここまで精巧だと怖いですね…。現場の苦労が伝わります」「詐欺のクオリティ高すぎるわ」「昔パチンコ景品の中身を抜いて電池で重さ調整してたやつと似てる」など、さまざまな意見が寄せられた。
投稿したのは、秋葉原本店など全国に4店舗をかまえる買い取り専門店「MoriMori Store & 森森買取(@morimorikaitori)」の公式アカウント。いったい何があったのか。
同店担当者によると、今回投稿したiPhone17の箱は、法人からまとめて買い取った商品のうちの1点。現在は、相手先の法人へ入手経路の確認を進めており、損害賠償請求を検討しているという。内容次第では「単なる返金にとどまらない対応」も視野に入れているそうだ。
今回のケースでは個人が買い取り店へ商品を持ち込み、その場で査定されるケースとは状況が異なる。法人からの商品一斉買い取りで、その一部に何らかの経緯で“中身をすり替えたiPhoneの箱”がまぎれていたということだ。
実際、買い取りの現場で「中身のすり替え」は多いと担当者。「外箱にしわなどがなく、外側に貼られた封印シールも精巧に張り替えて、中身の端末だけを別のもの、あるいはおもりなどに入れ替える手口は頻繁にあります」と説明する。
外箱や封印シールに不審点があれば外観からでも偽物だと見抜けるが、きれいに再封されていると買い取りのプロであっても外観から見抜くのは困難。ただ、「検品時には、スマホの個体ごとに割り当てられた15桁の固有識別番号『IMEI』を記録して保存しています。不正な持ち込みがあったとしても『IMEI』から追跡は可能ですし、行為者が特定されないケースは考えにくい。責任の所在は必ず明らかになります」と悪質行為に対する警告を口にする。
「今回このような事例を公表した背景には、業界全体で同種の手口に対する警戒を強め、再発防止につなげたいという思いもあります。この事例がひとつの参考となり、同じ買取業界におけるこのような被害が少しでも減少することを、切に願うばかりです」と担当者。iPhoneをはじめとする高額端末の買い取り市場が拡大するなか、買い取り現場の攻防は今後も続きそうだ。
あなたの“気になる”を教えてください