過酷なダイエットを経験した過去 齊藤なぎさ、役柄と重なった“美への執着”「骨が浮いているレベルだった」

 俳優の齊藤なぎさが、今月3日からテレビ東京系で放送がスタートしたドラマ24『ストレンジ -伊藤潤二の夜も眠れぬ奇妙な話-』(金曜深夜0時12分)の第4話「あばら骨の女」で主演を務める。トップホラー作家・伊藤潤二氏の傑作から13作品を厳選した、オムニバス形式で描く実写連続ドラマをどのように演じたのか。

インタビューに応じた齊藤なぎさ【写真:藤岡雅樹】
インタビューに応じた齊藤なぎさ【写真:藤岡雅樹】

伊藤潤二氏の「あばら骨の女」実写ドラマ化で主演

  俳優の齊藤なぎさが、今月3日からテレビ東京系で放送がスタートしたドラマ24『ストレンジ -伊藤潤二の夜も眠れぬ奇妙な話-』(金曜深夜0時12分)の第4話「あばら骨の女」で主演を務める。トップホラー作家・伊藤潤二氏の傑作から厳選した、オムニバス形式で描く実写連続ドラマをどのように演じたのか。


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 齊藤が出演する「あばら骨の女」(収録巻:伊藤潤二傑作集4 死びとの恋わずらい)で演じるのは、女子大生のユリ。兄・桂介の恋人・瑠璃子の美しい腰のくびれに憧れていた中で、ある日、怯えた様子の瑠璃子から「弦の音が聞こえる」「あばら骨を取られる」という不気味な言葉を聞く。数日後、彼女は変わり果てた姿で発見され、ユリの周囲でも不可解な異変が起こり始める。やがて響き始める“弦の音”の正体とは――。

――オファーを受けた時の率直な気持ちを教えてください。

「伊藤潤二さんの作品は子どもの頃から知っていたので、実写化されることを聞いて、どうやってあの世界観を再現するんだろうと驚きました。出演が決まった時は、全力で伊藤潤二さんのすてきな作品を演じられるようにと思いました」

――伊藤潤二さんの作品に関してはどういうイメージを持っていましたか。

「絵のタッチがかわいらしく、不気味なところもあるんですけど、魅力的なキャラクターを描いていらっしゃるという印象です。たびたびSNSでバズっているのを見かけたりしていたので、ずっと長く愛されている作品なんだなと思っていました」

――今回の『あばら骨の女』のエピソードを見た時の感想は。

「(2017年と)結構前に書かれた作品だと思いますが、現代にも通ずる部分があると感じました。私自身もダイエットを頑張ってしまった時期がありました。自分では『痩せていない』『太っている』と思っていても、周りから見たら『骨が浮いてるレベルで痩せているから、気をつけたほうがいいよ』と言われた経験もあって、自分にも重なる部分がある作品だなと思いました」

本格ホラーへの出演は今回が初めてとなる【写真:藤岡雅樹】
本格ホラーへの出演は今回が初めてとなる【写真:藤岡雅樹】

撮影現場では「毎日叫んでいた」

――齊藤さんにとって、本格ホラーへの出演は初めてとなります。

「私はすごく怖がりで、お化け屋敷に入って1回腰を抜かしたことがあるくらいです(笑)。台本も1人でいる時に読めなくて、最初は移動中に読みました。今回出演が決まって、『IT/イット』『Smile スマイル』『クワイエット・プレイス』などホラー作品を頑張って見てみようと思ったんですけど、もう無理でした(笑)。『ほん怖』(『ほんとにあった怖い話』)とかも怖くて、頑張って薄目で、音量を小さくしてなんとか見ました」

――撮影現場の思い出は。

「作品のテイストも相まって、こんなに叫んだ撮影は人生で初めてというぐらい毎日叫んでいました(笑)。撮影自体は短かったんですが、森の中で叫んだり、一日中朝から夜までずっと叫び続けるみたいな(笑)。完成がどうなっているのかすごく楽しみです」

――怖さはなかったですか。

「いや、怖かったです! “素の齊藤なぎさ”が出ていたと思います。テレビで見ていただく方々も怖すぎて夜寝れなくなるかもしれません」

――ホラー漫画の実写ドラマ化で一番苦労した点は。

「見ている方にも恐怖を与えなきゃいけない表情の作り方は、普段の恋愛ものや青春ものとまた少し違って大変でしたし、フィジカル的にも大声を出すのは結構喉にきました(笑)。主人公のユリちゃんは中盤ぐらいからおかしくなっていってしまうのですが、そういう演技は気持ちが引っ張られてしまうので難しかったです」

自身は「全然霊感がない」と笑う【写真:藤岡雅樹】
自身は「全然霊感がない」と笑う【写真:藤岡雅樹】

演じたユリに感じた“共通点”

――演じた女子大生ユリの印象は。

「ユリちゃんはきれいな身体をしているお兄ちゃんの彼女(瑠璃子)に憧れたり、SNSでいろんな女の子の画像を見たりして、『私もこうなりたい』『なんとしてでもきれいになりたい』という“美への執着”がすごく強いなと感じました。だからこそ、あばら骨を除去するという普通だったら絶対にやりたくないようなことを勢いでやってしまうのは怖いもの知らずの女の子ですよね。私も似ているというか、『痩せたい』『細くなりたい』という気持ちは強いタイプだったので、過去の自分を思い出して演技するところが多かったかもしれません」

――人生の中でホラー体験はありますか。

「私、全然霊感がないんです、見えない方が絶対いいと思っているので(笑)。でも、直感力はすごくあって、『こうなりそう』と思ったことが起こるし、『この場所なんか嫌な感じするな』とか当たっていることが多くて、それが自分の中ではすごく怖いです(笑)」

――最後に、本作の見どころをお願いします。

「伊藤潤二さんの作品を全力で演じられるように私自身も頑張りました。『あばら骨の女』は、ルッキズムとか、美への執着に対して一石を投じる部分もある気がするので、みんな『痩せたい』と思いすぎないでほしいです。伊藤潤二さんの作品のファンの方にも、(原作を)再現できていたと言っていただけるような仕上がりになっていると思うので、ぜひいろんな方に見ていただけたらうれしいです!」

□齊藤なぎさ(さいとう・なぎさ)2003年7月6日、神奈川県出身。17年4月、アイドルグループ・=LOVEのメンバーとしてデビュー。23年1月に卒業後は、俳優として活躍の場を広げている。主な出演作は映画『交換ウソ日記』、『恋を知らない僕たちは』、『【推しの子】』、ドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』、『放送局占拠』など。身長151センチ。

ヘアメイク:神内ほのか (Three PEACE)
スタイリスト:佐藤奈津美

ワンピース/MERCURYDUO(MERCURYDUO ルミネエスト新宿店 03-5312-1550)
イヤリング/yolii、ブレスレット、リング/LiIN(RHODES 03-6416-1995)

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