【田鎖ブラザーズ】“裏切り者”が「本当に愛されるキャラクターになった」ワケ 番組Pが明かす裏側

俳優の岡田将生が主演を務めるTBS系連続ドラマ『田鎖ブラザーズ』(金曜午後10時)が19日、最終回を迎える。思いがけない人物の事件への関与、そして死という展開に視聴者は衝撃を受け、さまざまな考察が広がっている。最終回を目前に控え、同作を手掛ける新井順子プロデューサーに、視聴者の反響や注目ポイントを聞いた。

兄・田鎖真役の岡田将生(左)と弟・稔役の染谷将太【写真:(C)TBSスパークル/TBS】
兄・田鎖真役の岡田将生(左)と弟・稔役の染谷将太【写真:(C)TBSスパークル/TBS】

田鎖兄弟と“もっちゃん”の親密な空気感

 俳優の岡田将生が主演を務めるTBS系連続ドラマ『田鎖ブラザーズ』(金曜午後10時)が19日、最終回を迎える。思いがけない人物の事件への関与、そして死という展開に視聴者は衝撃を受け、さまざまな考察が広がっている。最終回を目前に控え、同作を手掛ける新井順子プロデューサーに、視聴者の反響や注目ポイントを聞いた。


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 本作は、ドラマ『アンナチュラル』『MIU404』『最愛』など数々の名作を世に送り出している新井氏が手掛ける注目作。2010年4月27日に殺人罪などの公訴時効が廃止されたにもかかわらず、わずか2日の差で両親殺害事件の時効を迎えた“田鎖ブラザーズ”が、法ではもう裁けない犯人を自分たちの手で裁くべく警察官となり、事件の真相を追い続ける完全オリジナルのクライムサスペンスだ。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 真(岡田)と稔(染谷将太)を幼い頃から見守り続けていた茂木幸輝(山中崇)が、両親殺害に関与していたことが発覚した。第8話のラストでは、その姿が遺体となって登場。驚きの展開に、SNSでは嘆きの声があふれる一方で、「本当の犯人は別にいる」という説を主張する声もあがっている。

 茂木は、兄弟を取り巻く身近な登場人物の中でも、初回から疑いの声が多かったキャラクターだ。一方で、「犯人であってほしくない」という思いを抱く視聴者も多く、疑念と愛着を同時に集めていた。新井氏はこの反響をどのように受け止めているのだろうか。

「『犯人であってほしくない』『もっちゃんには、ずっと真と稔の味方でいてほしい』と言っていただけるキャラクターにできたのは、山中さんの力がすごく大きかったと思います。実際に山中さんは、田鎖兄弟役の岡田さんと染谷さん2人とも仲が良くて、現場でいつも、ずっとおしゃべりをされていました。3人の演技にも、そうした空気感が出て親密に見えている。プライベートな関係性と役者として演じる力とが相まって、本当に愛されるキャラクターになったと感じますね」

若手刑事・石坂直樹を演じた宮近海斗【写真:(C)TBSスパークル/TBS】
若手刑事・石坂直樹を演じた宮近海斗【写真:(C)TBSスパークル/TBS】

「唯一、信じられる」キャラクター

 見る者を惹き込み、疑心暗鬼にさせる登場人物が多い本作で、一貫したポジションを築いているのが、Travis Japanの宮近海斗演じる若手刑事・石坂直樹の明るいキャラクターだ。全員が怪しく見える展開の中、「唯一、信じられる」との声があがるなど、癒やしの存在にもなっている。

「石坂だけは、事件が起きた1995年にまだ生まれていませんから(笑)。全体のストーリーが重いからこそ、宮近さんのような明るさを担えるキャラが大事ですね」と、存在感を称えた。

 物語の序盤では、視聴者が世界観を捉える手がかりとして、過去作品との共通点をSNSで語ることも多い。そんな中、新井氏が意外だったと明かすのが、同枠で2008年10月期に放送されたヒット作になぞらえる声だった。

「『流星の絆』に近いのか、というのは、タイムラインを見て気づかされました。両親を殺害された兄弟が真犯人を捜すというのは、ある意味“王道”の設定。たくさんの人に愛されている名作と、世界観や雰囲気が似ていると感じていただけたのは悪いことではないのかなと思いました。話数が進むにつれ、そうした声は薄れていったようにも感じています。オリジナルの展開やゴールをどう評価してもらえるのかが楽しみです」

最終回で注目すべき人物とは

 第9話までに、田鎖兄弟の両親が殺害されることになった背景が明らかになったが、事件の真相には多くの謎が残っている。当時の事件を担当していた係長の小池俊太(岸谷五朗)が「もう時効だ」と兄弟を真実から遠ざけようとする理由をはじめ、まだまだ気になるポイントがたくさんある。

 いよいよ迎える最終回。新井氏は、注目すべき人物について、「それは……全員ですよね」と笑顔を見せた。

「メインの登場人物だけでなく、それぞれが背景やストーリーを持っています。それらが最終回、真と稔の思いに絡んでいくので、少しでも“疑わしい”とか“何かあるのでは”と感じた人物全員に注目してください」

 連続ドラマは一般的に初回をピークに視聴率が下がっていく傾向があるが、本作は第2話以降も数字を伸ばし、業界内でも注目を集めた。ビデオリサーチ発表の「タイムシフト視聴率ランキング」では民放ドラマ1位を獲得し、各種配信プラットフォームでも上位に入るなど、リアルタイム視聴にとどまらない広がりを見せている。

 最終回を迎えてから“イッキ見”で作品に触れ、放送終了後に評価がさらに高まるケースも珍しくない時代だ。緻密な物語と先の読めない展開、キャスト陣の熱演で視聴者を引き込んできた本作も、放送終了後にさらに評価を広げていく可能性を秘めている。両親殺害事件の真相、そして真と稔がたどり着く結末はどのようなものになるのか。最後まで見届けたい。

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