通算204回の入浴シーンはクイズ番組がきっかけ? 由美かおるが明かす『水戸黄門』名物場面の誕生秘話

芸能生活60周年を迎えた今年、映画『小春日和』(松本動監督、公開中)で48年ぶりにスクリーン復帰した俳優・由美かおる(75)。抜群のスタイルと若々しさを保ち続ける彼女の代名詞といえば、なんと言っても『水戸黄門』での入浴シーンだ。長年お茶の間を魅了し続けたあの名物シーン誕生の意外な裏話や、75歳の現在も健康と美しさを支える「呼吸法」、そしてこれまでの芸能生活を支えてくれた数々の「出会い」について話を聞いた。

『小春日和』で48年ぶりにスクリーン復帰した由美かおる【写真:横村彰】
『小春日和』で48年ぶりにスクリーン復帰した由美かおる【写真:横村彰】

スリーサイズはデビュー当時と変わらず

 芸能生活60周年を迎えた今年、映画『小春日和』(松本動監督、公開中)で48年ぶりにスクリーン復帰した俳優・由美かおる(75)。抜群のスタイルと若々しさを保ち続ける彼女の代名詞といえば、なんと言っても『水戸黄門』での入浴シーンだ。長年お茶の間を魅了し続けたあの名物シーン誕生の意外な裏話や、75歳の現在も健康と美しさを支える「呼吸法」、そしてこれまでの芸能生活を支えてくれた数々の「出会い」について話を聞いた。(取材・文=平辻哲也)

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『水戸黄門』の「かげろうお銀」(のちに疾風のお娟)役として、約25年にわたりレギュラー出演してきた由美。その中で披露された入浴シーンは通算204回にも上り、ドラマの代名詞ともなった。

 シーンが定番化したきっかけについて由美は、「あるクイズ番組で『お銀は何時何分にお風呂に入るか』というのをプロデューサーが見ていらして、『そんなに話題になってんだったら、毎週入ってもらおうかな』と。それで増えたんですよね」と意外な誕生秘話を明かす。

 視聴者の清涼剤になればと体を張っていたが、実は「結構のぼせたりする方なので」と苦労もあった。「撮影は皆さん気を使ってくださって、なるべく短くしてくださって、熱かったらお水で薄めてもらったり、冷えすぎたらお湯を運んできてくださって、本当にスタッフの皆さんが頑張ってくれました」と、周囲の手厚いサポートに感謝を述べた。

 75歳となった今も、スリーサイズはデビュー当時と変わらず、驚異的な若さを保っている。その最大の秘訣は、全国から講演に呼ばれるほどのライフワークとなっている呼吸法「由美コア・ブリージング」だという。

「体の中心は、おへそのちょっと下(コア)あたりなんです。まず腹が据わっているような感じで意識をして、そこに気持ちを向けるんです。そして背中をまっすぐにする。コアから足の裏に息を吐くイメージで、最初は長くやらなくていい。吸うときは鼻から。木が根っこから水を吸い上げてくれる感じで吸い上げ、吐く時は口から吐きます」

 この呼吸法によって血液の流れが良くなり、健康で若々しくいられるという。

「これを皆さんやられると本当に不思議なことがいっぱい起こって、腕が上がらなくなった方が普通に動けるようになって、気持ちも明るく若々しくなられたり。皆さんにどんどんとお教えして、またそれを皆さんに広めてもらえればいいと思うんです」と、自身の経験を人々の健康に役立てる活動にも精力的だ。

「まだまだ道半ばです」とほほ笑んだ【写真:横村彰】
「まだまだ道半ばです」とほほ笑んだ【写真:横村彰】

生きるとは「チャレンジすること」

 芸能生活60年を振り返ると、「すべてがつながっている」と感じるという。

「私が西野バレエ団から抜てきされて東京に行く時、一緒に住んでいろいろご飯を作ってくれていた姉のような方は、自分のバレエ教師の夢を捨てて一緒に来てくれたんです。その後、テレビを見ていた石原裕次郎さんから映画に呼んでいただいて、まき子夫人が『うちに泊まりなさい』と、おっしゃってくださり、彼女と一緒に2人で泊めていただきました。そうやって映画につながっていったんです」

 さらには、TBSの番組でローマへ行った際、食事をしていたレストランでイタリアのレコード会社の社長にスカウトされ、現地でレコードを出し、ベネチア音楽祭で歌ったという映画のようなエピソードも持つ。

「すべて出会いだなと思って。本当にいい人たちばっかりだった。ありがたいなと思います。これもご先祖様のおかげですね」と感謝を口にする。

「生きるとはチャレンジすることだと思うんですね。チャレンジしなくなったらだめ。これからも世の中を本当に明るく健康に、生きている喜びにつなげていきたいですね」

 60年たっても「まだまだ道半ばです」とほほ笑む由美の探究心と挑戦は、これからも続いていく。

□由美かおる(ゆみ・かおる)1950年11月12日、京都府生まれ。3歳からバレエを始め、中学時代に西野バレエ団に入団。15歳でテレビ番組『11PM』に出演し、抜群のプロポーションとキュートな魅力で話題となる。1966年、映画『夜のバラを消せ』でスクリーンデビュー。1986年から25年間にわたりドラマ『水戸黄門』に「かげろうお銀」「疾風のお娟」役でレギュラー出演し、入浴シーンはお茶の間の代名詞となった。合気道四段。35年以上続ける呼吸法「由美コア・ブリージング」の指導者として全国で講演活動も行う。血液型A。

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