名無しだったのに…出世したアニオリキャラ3選 声優のアドリブがきっかけとなった例も

漫画において主要キャラは重要な役割のために注目されがちだが、名前もないモブキャラも物語を進めるうえで欠かせない存在といえるだろう。大きく活躍することはない役ではあるものの、アニメ化の際にスポットが当てられて大躍進する場合もある。

躍進したアニオリキャラを紹介(写真はイメージ)【写真:写真AC】
躍進したアニオリキャラを紹介(写真はイメージ)【写真:写真AC】

アニメ化によって注目を浴びたモブキャラたち

 漫画において主要キャラは重要な役割のために注目されがちだが、名前もないモブキャラも物語を進めるうえで欠かせない存在といえるだろう。大きく活躍することはない役ではあるものの、アニメ化の際にスポットが当てられて大躍進する場合もある。

 例えば「週刊少年ジャンプ」(集英社)のレジェンド作品『DRAGON BALL(ドラゴンボール)』(作:鳥山明)では、強敵である「フリーザ」の回想場面で悟空の父親「バーダック」について軽く触れられていた。ところが、TVスペシャルでは「ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父~」という悟空の父親を掘り下げた話が放送され、フリーザに立ち向かう様子が描かれている。

 また『DRAGON BALL大全集』の第6巻には鳥山先生へのインタビューが掲載されており、そこでは「悟空の父、バーダックのお話が好きです」「僕だったら『絶対に描かないな』という話ですね。良い意味で、違う『DRAGON BALL』を見ている感じがしてよかった」と回答している。その後もバーダックは定着し、ゲームやスピンオフ作品にたびたび登場することになった。

 もともとモブキャラだったのが、アニメ作品によって注目を集めたキャラといえば、「週刊少年サンデー」(小学館)の看板漫画のひとつ『名探偵コナン』(作:青山剛昌)の「高木渉」も当てはまるだろう。

 原作では名もないモブキャラだったが、アニメにおいて声を担当していた高木渉がアドリブで、自身の名字である「高木です」と応えたことがきっかけになり、以降からモブキャラだった刑事に、本名と同じ「高木渉」という名前がつけられることに。さらに、その流れは原作に逆輸入される形となり、原作でもアニメと同様に高木刑事が活躍するようになったのだ。

 他には、名前のないアニメオリジナルキャラだったのにもかかわらず、途中から名前がつけられて出世したキャラも存在する。代表的な作品でいえば「週刊少年ジャンプ」で連載されていた『幽☆遊☆白書』(作:冨樫義博)のアニメ版で、「コエンマ」の秘書として登場した鬼がそれに当てはまるだろう。

 そもそも「秘書の鬼」(CV:西村知道)という役名だったものの、コエンマを演じる田中真弓がアドリブで「ジョルジュ」と呼んだことをきっかけに「ジョルジュ早乙女」という名前がつけられることに。コエンマとジョルジュ早乙女が織りなす漫才のような掛け合いが人気を得る要因ともなり、アニメ版『幽☆遊☆白書』に欠かせないキャラへと変化していった。

 さらにPlayStation2用ゲーム『幽☆遊☆白書 FOREVER』(バンプレスト)の隠しキャラとしても登場し、名前すらなかったモブキャラとは思えないほどの出世を果たしている。

 声優のアドリブや制作スタッフのアイデアによって出世していったモブキャラたち。どの作品は分からないが、今後こういったムーブによってモブキャラが大躍進する日はくるのだろうか。

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