【風、薫る】対照的な“ダブル主人公”の背景 武家の娘・見上愛と、孤独だが貪欲な上坂樹里が熱演
NHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~土曜午前8時)で主人公・一ノ瀬りんを演じる俳優・見上愛と、もう一人の主人公・大家直美を演じる上坂樹里が、第1回が放送された3月30日、主人公に決まった際の心境やそれぞれの役をどう演じているかをコメントした。作品は明治時代に看護の道を切り拓いた一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)の物語。

主人公の2人が初回を迎えてコメント
NHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~土曜午前8時)で主人公・一ノ瀬りんを演じる俳優・見上愛と、もう一人の主人公・大家直美を演じる上坂樹里が、第1回が放送された3月30日、主人公に決まった際の心境やそれぞれの役をどう演じているかをコメントした。作品は明治時代に看護の道を切り拓いた一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)の物語。
見上は主人公になった気持ちをコメントした。
「“朝ドラ”は、学校や仕事に行く前や朝の準備をするせわしない合間に毎日15分のドラマを見て『私も一日がんばろう!』と背中を押してくれるような存在なのではないかと感じていました。そんなドラマに出演することができるのはとてもうれしいことだと思っています。半年間もの期間、月曜から金曜まで毎日放送しているドラマなんて日本では他にないですもんね。人の人生を長く濃く描いていくことになるので明るいお話ばかりではないですが、そんな中に少しでも生きる希望や一日をがんばるきっかけみたいなものがあって、それを毎朝見てくださる皆さんにお届けすることができたらいいなと思っています。 放送が近づくにつれ緊張感はだいぶ高まりましたし、どんな映像になっているのか楽しみな気持ちと緊張でいっぱいになりました」
一ノ瀬りんという人物をどのように演じているのかも紹介した。
「りんは、生まれは武家の娘なので芯が強くまっすぐに伸び伸びと育ってきた子で、とても素直な喜怒哀楽の感情を持っています。マイペースではありますが心根が優しく、人のことを常に考えて生きている女性なので、困っている人に手を差し伸べられなかったという出来事が、りんが看護婦を目指す重要なきっかけになっています。クランクインするまでに8か月の期間があったので所作や書道やなぎなたなどのさまざまなお稽古をしました。それらの積み重ねの中で少しずつりんというキャラクターができてきたように思いますし、実際にお芝居をするなかでは、そのときの環境やお芝居相手の方から感じるものを繊細に受け取りながら演じるようにしています。脚本が示しているりんというキャラクターをスタッフの皆さんと歩みよりながら、丁寧に少しずつ作っていけたらと日々撮影しています」
見上が演じるりんは、栃木県那須地域の山すその町で、元家老の家に長女として生まれる。物心ついた頃には一家は帰農していて、細やかではあるが不自由のない暮らしに幸せを感じていた。「己の良心に恥じないか」が判断基準。育ちは良いが視野が狭くなりがち。いざという時に潔く思い切った行動力があるという設定。
一方、上坂も主人公・大家直美役に決まった時の気持ちを紹介した。
「私は主人公として“朝ドラ”に出演することを俳優として一番の夢だと言い続けていたので、主人公に決まったと聞いたとき最初は理解ができないくらい驚きましたし、『こんな幸せなことがあっていいのだろうか……』と思いました。ただ、オーディションでの手応えは一切感じませんでした。正解が分からず進んでいくなかであまりにも緊張してしまってうまくいかず、最終オーディションが終わった後はすごく悔しくて。いつもはそんなことをマネジャーさんに言わないのですが『悔しかったです』とおもわず伝えてしまいました。それが、驚くことに主人公に決めていただき、後日演出の方とお話ししたときに『お芝居がナチュラルでうちに秘めた強さが今回の役とリンクしていた』と言っていただけたんです。自分ではダメダメだと思っていた演技を評価していただいたとわかり、本当にうれしい言葉でした』
大家直美という役をどう演じているかもコメントした。
「直美は人間味あふれる女性です。小さいころに親から捨てられ教会で育ったので、生きることにとても貪欲で生きるためならプライドを捨ててなんでもする覚悟で過ごしている強い子です。人と接するときに正直になれない不器用さや、かわいらしい優しさもあり、いろんな顔を持っているところが魅力的だと思っています。自分とかけ離れている役ではあるので、今でも怒りや強さの表情をどうすればいいかが難しく迷うこともありますが、すぐに演出の方とお話をさせていただける環境があるので本当にありがたいです。そして、迷って考える時間もすごく楽しくて、一つ一つのシーンを大切にして全力でお芝居できたらと思っています。今は当たり前にある看護という職業がなかった時代に、その道を切り開いた大家直美という役と長い期間を二人三脚で生活できることは幸せなことだと思いますので、今後の自分にどんな変化が起きるのかとても楽しみにしています」
上坂の演じる大家直美は、生後まもなく親に捨てられ、キリスト教の牧師に育てられた。教会を転々としてきたので「家族」と呼べる存在はいない。直美にとって信じられるのは自分の力と運。恥などいくらかいてもかまわない。プライドなど役に立たない暮らしだったため、目的のためには多少のうそやズルをもいとわない柔軟さとしたたかさがある設定という。
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