髄膜炎で生死をさまよった昇吾、「大物司会者目指す」と虎視眈々

落語芸術協会所属の新真打ち、春風亭昇吾(42)、桂竹千代(38)、雷門音助改め3代目雷門五郎(38)、昔昔亭喜太郎(44)が5日、都内で真打ち昇進披露記者会見を行った。同協会会長で、昇吾の師匠でもある春風亭昇太(66)は「新作あり古典あり、古代史に詳しい人もいれば元銀行員(正確には信用金庫勤務)もいる。バラエティーに富んだ4人でして、興行を楽しみにしている」と期待を寄せた。披露興行は5月1日の新宿末広亭で大初日を迎え、7月まで続く。

記者会見に出席した(左から)春風亭昇吾、桂竹千代、雷門五郎、昔昔亭喜太郎【写真:ENCOUNT編集部】
記者会見に出席した(左から)春風亭昇吾、桂竹千代、雷門五郎、昔昔亭喜太郎【写真:ENCOUNT編集部】

喜太郎は涙のあいさつ「師匠を超える爆笑王になる」宣言

 落語芸術協会所属の新真打ち、春風亭昇吾(42)、桂竹千代(38)、雷門音助改め3代目雷門五郎(38)、昔昔亭喜太郎(44)が5日、都内で真打ち昇進披露記者会見を行った。同協会会長で、昇吾の師匠でもある春風亭昇太(66)は「新作あり古典あり、古代史に詳しい人もいれば元銀行員(正確には信用金庫勤務)もいる。バラエティーに富んだ4人でして、興行を楽しみにしている」と期待を寄せた。披露興行は5月1日の新宿末広亭で大初日を迎え、7月まで続く。(取材・文=渡邉寧久)

 まな弟子・昇吾について昇太は「うちの秘密兵器と言われていまして、ずっと秘密にしておりました。真打ち昇進でこれ以上秘密にしておくことができないので公にしてます」と切り出し、弟子入り志願時の爆笑エピソードを次のように明かす。

「コンピュータ関係を仕事をしていました、というので、パソコンを新しくしたところでうまく操作ができなかったので、こういう人が弟子にいたら便利だと思って思って入れたんですよ。ある日、これやってくれって頼んだらできない。コンピュータ関係の仕事じゃないのか、と尋ねたら、ネットカフェ店員だった!だまされた」と振り返った。

 弟子の芸風は買っていて「不思議な空気を持っていまして、最近ちょっと面白くなってきたんですよ。変なフラ(独特の面白さ)みたいのが出てきて、今すごく楽しみにしています。この人なりの古典落語ができるんじゃないかな、と感じてます」と期待した。

 家で泡を吹いて倒れ、ICUで1週間も意識がなかった、という大病から復帰した昇吾は、「去年、髄膜炎という病気をやりまして、生死をさまよった。致死率75%の病気で、1回死んだようなもの」と報告。「不死鳥の春風亭昇吾として、僕も(師匠のような)大物司会者を目指して精進していきますので、なにとぞよろしくお願いいたします」と夢を口にした。

 竹千代の師匠、桂竹丸(68)は「竹千代という男は運をもっている男。入門してすぐ、桂歌丸師匠(「笑点」の元司会者)が自分の手元において、落語界のこと、生きざま、落語道を叩きこまれた」と、英才教育を受けた弟子を紹介。

 竹千代は「大学院に行き古代史、古事記や万葉集を勉強していましたので“古代史落語”をやっています」と、他の芸人とかぶらない落語の道を進んでいることに胸を張る。

「師匠をしょっちゅうしくじっています。かみさん(=妻)も恐妻家で、しょっちゅうしじくっています。日々ストレスが溜まっていて、お客様に笑っていただくことで発散しています」と、師匠と伴侶の存在が、年間750席はしゃべるという高座の原動力になっていることを明かした。

 4人の中で唯一、芸名が変わる五郎は「音助で14年間。気に入っていたんですけど、五郎になれ、と(師匠の雷門助六)におっしゃっていただいた。大師匠(師匠の師匠)も名乗っていた名前ですので大切にして、まずは自分がしっかりしないといけない」と表情を引き締めた。

 そのうえで元信金マンの真面目さをほんの少しにじませた様子で「二ツ目の間にお世話になったネタ、『宿屋の仇討』とか『転宅』とかを披露興行でも聞いていただきたいですね。今、師匠に教わっているネタもありますので」と、観客の期待を裏切らない落語を聞かせる自信を示した。

 本来ならばこの日の会見に出席し、披露興行で口上に並ぶ予定だった昔昔亭桃太郎師匠を昨年末に亡くした喜太郎は「落語芸術協会はウケてなんぼだ、おれは爆笑王になった、お前もそれを目指せ、披露興行は勝負だから」と師匠の教えを回想。涙ながらに「師匠の遺志を継いで、師匠を超える爆笑王になりたいと思います」と力強く誓った。

 桃太郎師匠の替わりに会見に出席した兄弟子の昔昔亭慎太郎(52)は、「人柄は穏やかで、敵を作らない。熱狂的なファンを、“キタリスト”と呼んでいる。10年くらい前に、何人いるんだ? と尋ねたら7人だった。きのう、聞いたら5人になりました、と(笑)。“キタリスト”を増やしてほしい」と弟弟子に期待した。

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