世界最高峰の格闘技イベント「UFC 323」が6日（日本時間7日）、米ラスベガスのT-モバイルアリーナで行われた。フライ級5位の平良達郎（日本）が元同級王者で現2位のブランドン・モレノ（メキシコ）に2R・TKOで勝利した。平良はこれで「UFC」3連勝となり、次期フライ級タイトル挑戦者の有力候補に浮上。SNS上のファンからも称賛の声があがった。

　元王者を圧倒した。完全アウェーの地で観客席から飛ばされるブーイングにも動じず、その実力を見せつけた。

　こう着状態の1Rから一転して、2Rに一気に試合が動いた。小外刈りでテイクダウンを奪うと、流れるような動きでバックマウントのポジションへ。相手を動けないように固定しパウンドを連打。レフェリーが試合を止めた。

　試合後には、「パウンドのKO初めてなんで驚きました」と振り返り、「UFC！　プリーズギブミータイトルショット！」と次戦のタイトル挑戦を要求。会場からも大歓声が上がった。

　この勝利にはファンから「平良達郎つよすぎいいいいい！！！」「日本人初のUFC王者あるぞ!!」「凄すぎて言葉失うわ」「鳥肌が止まらない」といったコメントが集まった。

　なお、この日行われたフライ級タイトルマッチでは、朝倉海にも勝利した王者アレッシャンドリ・パントージャ（ブラジル）がジョシュア・ヴァン（ミャンマー）に負傷アクシデントの末、まさかの敗戦。ヴァンは男子ファイターではアジア人初のUFC王者となった。