【ばけばけ】円井わん「これ本当に朝ドラなのか!?」 見どころを熱弁「絶対に流し見できない」
俳優・円井わんがヒロイン・トキ(高石あかり)の親友の野津サワ役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の心境や撮影して印象的だったシーンなどについてをコメントした。

ヒロイン・トキの唯一無二の親友の野津サワを熱演
俳優・円井わんがヒロイン・トキ(高石あかり)の親友の野津サワ役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の心境や撮影して印象的だったシーンなどについてをコメントした。
まずは出演が決まった際の気持ちをコメントした。
「すごくご縁があるなと思う方々とご一緒できて、出雲の神が『ばけばけ』に呼んでくれたんだとつくづく思いました。小泉八雲さんの大ファンで怪談好きな母の影響で私も怪談が大好きだったり、2019年に呼んでいただいたエストニアの映画祭に今作の演出の村橋さんも参加されていたり。会えそうでなかなか会えなかった高石あかりちゃんともやっと会えて、散りばめてきたものが結びつく瞬間がたくさんある作品だなと思いました。出演が決まってもうすごくうれしくて、毎日みんなとめっちゃ雑談しています。岡部(たかし)さんがしてくれる下積み時代の現場の話が怪談ぐらい怖いんですよ。ギャー! と悲鳴をあげながら聞いています(笑)」
演じるサワはどんな人物なのか?
「サワはいい子でかわいいんです。めっちゃ人間! という感じがしますね。人間味にあふれていて誰もが共感できる部分を持っている子です。達観しているところもあるので、風変わりなトキに視聴者の方が『うん?』となりそうなシーンでも、サワがちゃんと『そうだよね。トキはそういう人だよね』と受け止めています。
トキ役のあかりちゃんとは今回が初めましてですが、お互いのマネジャーさんを含めた4人で焼肉に行ったりしてすっかり仲良くなりました。親友役なので、現場では『お疲れ!』みたいな感じのハグをよくするようにしています。お互い真剣にトキとサワを演じていて特にコミカルにやろうとは思っていませんが、やっぱり脚本が面白いのと、2人のお芝居の波長が合うのがコミカルさにつながっているかもしれません。サワは松野家に対して『はぁ~(ため息)、仕方ない家族だな』と思いながらも、自分の家族のように慕っている感じもします。
私自身は司之介さん最低とよく思うのですが(笑)、松野家を見ていると幸せの形ってお金とかそういうところだけではないんだなと感じるので、ある意味理想の家族なのかも。サワもうらやましく思っているかもしれません。遊女のなみに対しては、彼女をめちゃめちゃ嫌いたいわけではないんだろうなと感じます。だから英語を教えてと言われて教えるんですよね(第5週21回)。でも遊女に対しての偏見は強く持っているので、この先なみとサワがどんな関係になっていくのか興味深いです」
撮影して印象的だったシーンを紹介した。
「第3週15回のトキが取り乱すシーンです。トキの『取り乱したいんだけど、取り乱し方がわからんの』というセリフ、あれはちょっと本当に泣いちゃいました。サワとしては泣こうとしていなかったんですけど、勝手に涙があふれてしまって……。『上手に取り乱せちょるよ』なんて言うことも、普段ないじゃないですか。こういう慰め方もあるのかと、脚本を読むたびに人間勉強をしている感覚です。それに、撮影時にスタッフさんが感情の引き出しを待ってくれたのも印象的でした。段取りと本番が違うことになっても役者の出すものを否定せずに見守ってくれるので、すごくアクティブに試せるんです。出てきたものを引っ込めずに芝居できるいい現場です」
『ばけばけ』の見どころと視聴者へのメッセージもコメントした。
「脚本家のふじきみつ彦さんは『何も起きない』と言っていましたが、めっちゃ起きるやないか! となる作品です(笑)。日常さえもすごく笑えて泣けて、日常ってなんでこんなに面白いんだろうと思えるんですよね。これ本当に朝ドラなのか!? ちょっと見たことないんですけど! というシーンも出てくるので、視聴者の皆さんも絶対に流し見できないはず! いい意味で『どういうこと!?』となる物語をどうぞ楽しんでください。
おサワは人に寄り添うことや人への優しさをあらためて感じ取れるような役どころでもあるので、そういう部分にも注目していただきたいなと思っています。『ばけばけ』を通して皆さんに『あなたはあなたのままで、とっくにすばらしい』と伝えられたらうれしいです」
作品は松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描くオリジナルストーリー。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語をフィクションとして描く。俳優・高石がヒロイン・松野トキを、トミー・バストウがレフカダ・ヘブンを演じる。
※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか
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