舘ひろし、『あぶない刑事』トラック飛び乗りは自ら提案 撮影は最終日「僕がどうなってもいいように」
俳優の舘ひろし(75)と柴田恭兵(73)が21日、東京・丸の内TOEIで行われた、『あぶない刑事』上映後舞台あいさつに登壇した。

『あぶない刑事』…丸の内TOEIに登壇するのは1年ぶり
俳優の舘ひろし(75)と柴田恭兵(73)が21日、東京・丸の内TOEIで行われた、『あぶない刑事』上映後舞台あいさつに登壇した。
1960年9月20日に開業した映画館「丸の内TOEI」が、東映株式会社本社の入る東映会館の再開発に伴い、2025年7月27日に閉館。65年という長い歴史のグランドフィナーレを彩る「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトとして、2025年5月9日から7月27日の80日間にわたる100作品以上の傑作特集上映に加え、劇場を活用した様々なイベントを実施している。
舘と柴田がそろって丸の内TOEIに登壇するのは2024年5月に公開された『帰ってきた あぶない刑事』の大ヒット御礼舞台あいさつ(同年6月5日実施)以来ちょうど1年ぶり。それが「最後」と思われていたため、今回2人の再登壇が決定した暁には、あぶ刑事ファンからは大歓喜が寄せられた。
この日は、会場の外にも多くのファンが駆けつけ、その姿を一目見ようとしていた。2人が登場すると、鳴り止まぬ拍手とともに、「ひろし~!」「恭兵さ~ん!」といった歓声が飛び交い、大きな盛り上がりを見せた。
最初のあいさつで、舘は「私は50年前、東映の『暴力教室』という映画で俳優としてデビューして、本当に丸の内TOEIというのは私の中でいっぱい思い出のある映画館。皆さんが今ご覧になった『あぶない刑事』に出会えたこと、そして柴田恭平という俳優さんとで出会えたことで、私の映画人生がとても華やかなものになりました」と話した。
続けて、柴田は「こんなに狭かったかな? と思ってます」と客席を見渡しながら「ものすごい倍率の中でこの客席をゲットされた強運の皆さん、運がいいぞオーラがすごいです。『あぶない刑事』は運だけでやってた映画なので」とジョークを交え、会場を沸かせた。さらに「会いに来てくれて本当にありがとう。僕たちも会いたかったです」と感謝を伝えた。
撮影当時の思い出について、舘は「トラックに飛び乗ることは僕が提案したんです。ご覧になったことはわかったと思うんですが、あのシーンがあってもなくてもいいんです。追っかけて行って結局捕まえられないんですから。1度もやったことないんですけど、なんかできる気がしたんです。あのシーンっていうのは撮影の一番最後に撮った。僕がどうなってもいいように。あれが『あぶない刑事』の最終日でしたね」と振り返った。
柴田は「ユージ涙もろいんですよ、実は。でも泣いたのはこの映画だけで。『帰ってきた あぶない刑事』で最後に土屋太鳳さんが去って、2人取り残された時は、久しぶりにあの時うるうるして……。サングラスの影で泣いてました」と明かした。
