佐野勇斗、終活ドラマ出演で考え方に変化「どういう死に方をしたいか…自分が納得できる人生に」

俳優の佐野勇斗が、21日にスタートするNHK総合の土曜ドラマ『ひとりでしにたい』(午後10時)の取材会に出席。自身が演じる役柄、本作のテーマである「終活」に関するイメージを語った。

取材会に出席した佐野勇斗【写真:(C)NHK】
取材会に出席した佐野勇斗【写真:(C)NHK】

綾瀬はるか主演ドラマ『ひとりでしにたい』

 俳優の佐野勇斗が、21日にスタートするNHK総合の土曜ドラマ『ひとりでしにたい』(午後10時)の取材会に出席。自身が演じる役柄、本作のテーマである「終活」に関するイメージを語った。

 ストーリーの第一印象について、「取り扱っている内容が、終活、独身としてどう生きていくか、重たい話だと思って原作を読ませていただいたところ、コメディータッチに取り扱っていて、くすくす笑って読みました」とコメント。「どう演じるか考えながら脚本も読み、大森さん(NHK大河ドラマ『青天を衝け』やNHK連続テレビ小説『あさが来た』なども担当した脚本家・大森美香氏)も原作にリスペクトを持たれている方なので、原作に近い形で脚本を作ってくださり、あとは自分次第だと思いました」と話した。

 今作で佐野が演じるのは、主人公・山口鳴海(綾瀬はるか)の同僚で、都庁から出向組のエリート・那須田優弥。孤独死を恐れて急に婚活を始めた鳴海に対し、「40歳手前で無料婚活アプリ登録しても男来なくないですか?」と煽るが、実は鳴海に好意を寄せている“こじらせ男子”だ。

 那須田については「一言でいうと嫌な奴」と第一印象を明かし、「演じさせていただく上で1番意識したことは、目の輝きの無さ。死んだような目をする。この2点と実際に思っていることのかわいらしさのギャップは大事にしたいと思いました」と言及した。

 演出家の熊坂出氏は「長せりふが吹き溢れるドラマ」と予告しており、佐野は「完全に洗礼を受けました」と撮影を回想。これまでの俳優活動でせりふが詰まる経験はあまりなかったというが、「今回は、毎日のように長せりふのシーンがあったので、悔しいと感じた日が何日か思い浮かびます」と話し、「せりふを覚えるのに時間がかかるタイプではないのですが、今回は1週間くらい前からしっかりせりふを入れました。それでも詰まってしまったので、なかなか難しかったです」と振り返った。

 終活のイメージを聞くと、「自分がどういう死に方をしたいか、なりゆきでなると思っていましたが、確かに考え方によってはどういう死に方をするかは選ぶことも出来るのかなと思ったりしました」と考えに変化が生じた様子。「人それぞれ、自分が納得できる人生になればいいのかなと思います。自分が死ぬ直前に、どういう人生だったか振り返ると思うんです。その時に後悔するであろうことをなくしていこうと思って生きています」と終活に対する思いを述べた。

「佐野自身がこじらせていることは?」という質問には、「あまりないかもしれません。けっこう好きも嫌いもはっきり、なんでもストレートに言ってしまいますね。人にも自分にも正直です」と回答。あまのじゃくな一面がないか尋ねると、「『忙しいですよね?』と言われると、『いや、余裕です』と強がりはあるかもしれません」と笑顔を見せた。

●NHK総合・土曜ドラマ『ひとりでしにたい』
6月21日(土)スタート、毎週土曜・午後10時から放送
出演:綾瀬はるか、佐野勇斗、山口紗弥加、小関裕太、満島真之介、國村隼、松坂慶子ほか

ヘアメイク:望月光(LEIMAY)
スタイリスト:伊藤省吾
衣装:ニット&パンツ/ダイリク

(問い合わせ先)
info@dairiku-cinema.com

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