『ドラゴンボール』神龍がかなえた“予想外な願いごと” まさかの結果を迎えた事例も

「週刊少年ジャンプ」(集英社)のレジェンド作品『ドラゴンボール』(作:鳥山明)の新作アニメ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』(フジテレビ系、金曜午後11時40分)が放送中だ。同作のタイトルでもあるドラゴンボールという宝玉は、7つそろえると神龍が登場し、どんな願いも叶えてくれる。作中では死んだキャラを生き返らせるために使われることが多いが、なかにはキャラ復活以外にも活用されることがあった。

『ドラゴンボール』神龍の力は生き返りだけじゃない?【写真:ENCOUNT編集部】
『ドラゴンボール』神龍の力は生き返りだけじゃない?【写真:ENCOUNT編集部】

パンティに若返り、神龍の力は生き返りだけじゃなかった

「週刊少年ジャンプ」(集英社)のレジェンド作品『ドラゴンボール』(作:鳥山明)の新作アニメ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』(フジテレビ系、金曜午後11時40分)が放送中だ。同作のタイトルでもあるドラゴンボールという宝玉は、7つそろえると神龍が登場し、どんな願いも叶えてくれる。作中では死んだキャラを生き返らせるために使われることが多いが、なかにはキャラ復活以外にも活用されることがあった。

 もっとも有名なキャラ復活以外の願いごとは、作中で初めてかなえられた願いでもある「ギャルのパンティ」だろう。コミックス2巻「其之二十 神龍への願い!!」で、世界征服を企むピラフは主人公・孫悟空と仲間たちからドラゴンボールを奪い神龍を呼びだす。ピラフが世界征服の願いを言い切る前に、悟空の仲間であるウーロンが神龍の前に飛びだし「ギャルのパンティおくれーーーっ!!!!!」と叫ぶ。神龍はウーロンの願いをかなえ、天からヒラヒラと白いパンティが1枚降ってくるのだ。

 リアルタイムで読んでいた筆者は、ピラフによって世界が征服されてしまうかもしれないという緊張感の中で、突然かなえられたパンティの登場にあ然とした記憶がある。

 コミックス13巻「其之百四十七 若がえるか!?ピッコロ大魔王」では、かつて世界を恐怖のどん底に陥れたピッコロ大魔王が神龍を呼び出し「わたしを若がえらせてくれ!!」と願った。神龍は願いを言った相手が悪人であっても関係なく願いをかなえてしまう。結果的に若返りを果たしたピッコロ大魔王は、その有り余る力で神龍を殺してしまうのだった。神龍が殺されたことでピッコロの部下である魔族・タンバリンに殺されたクリリンを生き返らせられなくなったうえに、ピッコロが強くなってしまう展開に「この伏線をどうやって回収するのだろうか」「次々と起こる展開に絶望感を感じた」などの声が読者からあがっていた。

 神龍の力は人造人間に対しても有効で、コミックス35巻「其之四百十八 さようなら戦士たち」にてその力を存分に発揮している。同話で神龍の力の恩恵を受けるのは、ドクターゲロによって生み出された人造人間たちの戦いが描かれたシリーズ「セル編」に登場する敵キャラの人造人間17号・18号だ。

 シリーズ最強の敵であるセルに吸収されてしまった2人。後に18号は吐き出されて助かるが、17号は完全に消化されてしまうのだった。しかし、セルが葬られたあと、神龍にセルの犠牲となった人の復活を願った際、セルに殺された多くの人々と同時に消化されてしまった17号も復活を果たす。

 また17号・18号にはドクターゲロによって爆弾が仕掛けられていたが、クリリンが神龍に爆弾除去を願うことで、爆弾がなくなり2人は自由を手に入れるのだ。

 ただ、爆弾除去の願いの前にクリリンは、人造人間である2人を人間に戻すよう願っていたが、神龍の力ではそれはできないと拒否されていた。無数の人間を復活させることやピッコロを若返らせることができても、人造人間を人間に戻すことができないという意外すぎる答えに、当時ジャンプで同話を読んだ筆者は驚いたものだ。

 原作の終盤でも神龍の力は発揮される。コミックス42巻「其之五百十七 大団円 そして」にて、魔導師ビビディが生み出した魔人ブウの記憶を孫悟空たち関係者以外の人間から消すために使われた。魔人ブウは悪のブウと純粋のブウに分裂したのち、悪のブウだけが倒された。純粋なブウが友人のミスターサタンと暮らすために、ブウの記憶を人間から消す必要があったのだ。

 この時の地球の人口がどれくらいかは定かではないが、かなり多くの人間の記憶を消したのだから神龍の力が及ぼす範囲は計り知れない。

 今回は神龍がかなえた「生き返り」以外の願いについて振り返った。今シリーズではどのような展開が待っているのだろうか。

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