中尾彬さんが81歳で死去、死因は心不全 最期看取った妻・池波志乃が追悼「笑って送ってあげてくだされば幸いです」
俳優の中尾彬(なかお・あきら)さんが16日、心不全のため亡くなった。22日、所属事務所の古館プロジェクトが発表した。81歳だった。最期を看取った妻の池波志乃(69)が所属事務所を通じてコメントを発表した。
池波志乃「とても穏やかに本当に眠るように息を引き取りました」
俳優の中尾彬(なかお・あきら)さんが16日、心不全のため亡くなった。22日、所属事務所の古館プロジェクトが発表した。81歳だった。最期を看取った妻の池波志乃(69)が所属事務所を通じてコメントを発表した。
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発表文では、「弊社所属 中尾彬が去る2024年5月16日 心不全のため81歳で永眠しました これまで応援してくださったファンの皆様 多くの作品でお世話になりました関係者の皆様の生前のご厚誼に深謝いたしますとともに謹んでお知らせ申し上げます」と16日に亡くなっていたことを報告。
葬儀告別式については、故人ならびに遺族の意向により近親者のみで執り行ったとした。「また お別れの会などは予定しておりません 誠に勝手ながら御弔問・御香典・御供花等の儀は固くご辞退申し上げます 報道関係の皆様におかれましては ご遺族の心中をお察しいただき自宅や各所への取材等はお控えくださいますよう 切にお願い申し上げます」と続けている。
また池波も事務所を通じて以下のようにコメントした。
「終活以来の中尾の遺言で、このような形を取りました。仕事でお世話になった関係者の方々、マスコミの皆様、親しい友人の方々、応援してくださった皆様に、託された私から、お詫びとご報告申し上げます。
今年に入って足腰が悪く体力も落ちて、医師の訪問を受けながら、本人の意思により、自宅でゆっくり休んでおりました。時には取材や、足腰をかばっての仕事もやらせていただき、本人は元気で12月の旅行に向けて、頑張ってリハビリをしていたくらいでしたが、15日に容態が急変し、16日の夜中に自宅で私と二人の時に、とても穏やかに本当に眠るように息を引き取りました。
あまりに急で、変わらない顔で逝ってしまったので、まだ志乃~と呼ばれそうな気がします。叶いますならば、中尾彬らしいね~と笑って送ってあげてくだされば幸いです。
長い間、本当にありがとうございました」
中尾さんは1942年8月11日、千葉県生まれ。61年に武蔵野美術大入学後、日活第5期ニューフェイスに合格した。だが、絵画を捨てきれず、63年にはパリ留学。帰国後、劇団「民芸」に入団し、翌年公開の『月曜日のユカ』で映画デビューを飾った。その後、映画「本陣殺人事件」主演した。
以降は存在感のある脇役として、テレビ朝日系ドラマ『暴れん坊将軍』、カンテレ・フジテレビ系『GTO』、テレビ朝日系『ドクターX~外科医・大門未知子~』など数々の話題作に出演した。
プライベートでは、1978年に12歳下の俳優・池波志乃と結婚。中尾さんはネクタイが嫌いで、池波が「ねじねじ」と表現するスカーフやマフラーをぐるぐるにして巻くスタイルを好み、これがトレードマークになっていた。バラエティー番組などで夫婦共演することも度々で、芸能界きっての「おしどり夫婦」としても知られている。