ひろゆきや松平健が異世界転移!? 勇者に魔王…漫画化された“大物”著名人たち

昨今では有名人が異世界に召喚され、戦いに巻き込まれていく漫画作品が大きな話題を呼んでいる。中でも特に人気を博しているのが西村博之氏(通称ひろゆき)が異世界に召喚される『異世界ひろゆき』(原作:戸塚たくす、作画:西出ケンゴロー、監修:ひろゆき)だろう。本記事では有名人が主人公となった漫画を、『異世界ひろゆき』を含め3作紹介する。

『異世界ひろゆき』【画像:(C)戸塚たくす・西出ケンゴロー・ひろゆき/集英社】
『異世界ひろゆき』【画像:(C)戸塚たくす・西出ケンゴロー・ひろゆき/集英社】

マンガ化された有名人はひろゆきだけじゃない!

 昨今では有名人が異世界に召喚され、戦いに巻き込まれていく漫画作品が大きな話題を呼んでいる。中でも特に人気を博しているのが西村博之氏(通称ひろゆき)が異世界に召喚される『異世界ひろゆき』(原作:戸塚たくす、作画:西出ケンゴロー、監修:ひろゆき)だろう。本記事では有名人が主人公となった漫画を、『異世界ひろゆき』を含め3作紹介する。

『異世界ひろゆき』は集英社ウェブ雑誌『となりのヤングジャンプ』にて連載中で、コミックスは累計発行部数10万部を突破している人気作だ。人間が剣や魔法を駆使して魔族と戦い続ける異世界が舞台で、「ひろゆき」はその異世界に召喚された勇者として登場する。

 本作で「ひろゆき」は「自分自身は、物理攻撃(武器や魔法)は効かないが、精神攻撃は物理攻撃同様のダメージを受ける。そして「ひろゆきの精神攻撃は相手に物理ダメージを与える」という能力を持つ。つまり、彼は武器攻撃では死なないが、悪口で死ぬ可能性があり、敵を論破することで、ダメージを与えて倒すことができるのだ。SNSやYouTubeライブチャット、討論番組でのトーク力が有名で、「論破王」と呼ばれている「ひろゆき」ならではの能力だ。

 ゲームも漫画もない異世界から早く元の世界に帰りたいと願っている「ひろゆき」だが、元の世界に帰るには「ひろゆき」を召喚した召喚士「メソール」の願いである「私の悩みを消し去る」を完了させなければいけない。異常なまでに優柔不断で、常に悩みを抱えているメソールの悩みが消え去る日は果たして訪れるのか。SNS上では「ひろゆきの特徴よく捉えてる」「面白いし女の子キャラ可愛くて悔しい」など好評で、ファンタジー好きや、「ひろゆき」好きに刺さっているようだ。

『異世界ひろゆき』のように、異世界に有名人が召喚されて戦いに巻き込まれていく漫画はほかにも存在している。2023年11月から『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載開始している『マツケンクエスト~異世界召喚されたマツケン、サンバで魔法を成敗致す~』(原作:林たかあき、漫画:遠田マリモ)では『マツケンサンバ』でおなじみの俳優・松平健(以下、マツケン)が異世界に召喚されてしまっている。

 同作では強力な魔物に追い詰められた勇者・アルティスが偶然見つけた魔法陣によってマツケンを召喚するところから始まる。

 マツケンはショーで『マツケンサンバ』を熱唱中に突然異世界に召喚されたため、キラキラした金色の衣装で登場。そして金色の勇者の力に目覚めたマツケンが魔物を倒し、世界の平和を取り戻すために戦う王道ファンタジーなストーリーだ。

 ストーリーの面白さに加えて、同作ではマツケンの作画のリアルさにこだわりを感じる。リアルなマツケンがファンタジー世界で戦う様子はシュールな笑いを演出しているのだ。SNS上では「王道なストーリーなのに作画が面白すぎて話が入ってこない」「絵面が面白すぎる」とファンタジー世界とリアルなマツケンのギャップに魅入られているファンの声があがっている。

 また『月刊ミステリーボニータ』(秋田書店)では『異世界小林幸子~ラスボス降臨!~』(監修:幸子プロモーション、脚本:猪原賽、漫画:國立アルバ)が連載され、歌番組での豪華な衣装が「ラスボス感がある」とネット上で話題となっていた歌手の小林幸子が異世界に召喚されている。

 マツケンは魔物に追い詰められた勇者を召喚したが、小林は勇者によって迫害された魔物の願いによって「魔王」として召喚されるのだ。しかし、彼女は召喚される直前、大みそかの歌番組の大トリという場面で持ち歌をすべて忘れるピンチに陥っていた。

 召喚されたことで歌番組でのピンチを乗り越え、さらに歌を1曲思い出す小林。歌の力で襲いくる勇者を撃退した彼女は、勇者によって壊滅してしまった魔物たちの世界で慰問ツアーをおこなうことを決意する。

 小林が荒廃した世界を慰問しつつ歌を思い出していくストーリーは、被災地での慰問を積極的におこなう彼女らしさがあり、ラスボス感のある小林が魔王として召喚される「出オチ」だけでない優しい魅力がひしひしと伝わる。

 ちなみに24年4月8日には『マツケンクエスト~異世界召喚されたマツケン、サンバで魔法を成敗致す~』と『異世界小林幸子~ラスボス降臨!~』が同時にコミックス第1巻が発売された。このコミックス発売を皮切りに、今年もさまざまな異世界召喚が話題となっていくかもしれない。

※本文にて紹介している『異世界ひろゆき』の第1話「ハメ殺し暦1001年」が下記より試し読み可能です。ぜひ御覧ください。

「ヤンジャン!」では本作品全話配信中です。
https://ynjn.jp/viewer/6297/174608

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