“伝説のラッパー”紅桜のドキュメンタリー映画 監督は本人の獄中知らずにオファー

ラッパーの紅桜が13日、都内で行われた「TBSドキュメンタリー映画祭2024」開祭宣言イベントに出席した。イベントでは、紅桜が出演する同映画祭出品作「ダメな奴~ラッパー紅桜 刑務所からの再起~」を手掛けた嵯峨祥平監督も登壇し、同作の見どころを語っていた。

開祭宣言イベントに出席した紅桜【写真:ENCOUNT編集部】
開祭宣言イベントに出席した紅桜【写真:ENCOUNT編集部】

紅桜は出演の反響に驚き

 ラッパーの紅桜が13日、都内で行われた「TBSドキュメンタリー映画祭2024」開祭宣言イベントに出席した。イベントでは、紅桜が出演する同映画祭出品作「ダメな奴~ラッパー紅桜 刑務所からの再起~」を手掛けた嵯峨祥平監督も登壇し、同作の見どころを語っていた。

 同映画祭の「カルチャー・セレクション」上映作品となる同作は、HIPHOPシーンで脚光を浴びるも突如表舞台から姿を消し、“伝説のラッパー”と呼ばれた紅桜を取り上げ、彼が服役し出所した瞬間から復活ライブまでの軌跡を追う。

 嵯峨監督は「僕はヒップホップが好きで、YouTubeとかで見ていたんですが彼は圧倒的に違うんですよ。彼はポエティックというか歌心があってほれこんだ。企画書を出したんですけど、コンプライアンスに気をつけろよと言われたんです。それで調べていたら、彼は刑務所にいるということが分かったんです。出てきたら一般人として取材ができるので、手紙を書いたんです」と同作製作の経緯を語った。

 手紙をもらった紅桜は「筆跡から情熱みたいなものを感じましたし、ちゃんとしてもらったらちゃんと返さないと格好悪いなと思って、ちゃんと返しました。取材は悩むことなく即決でした」と振り返り、「街を歩いていると、小さい子からお年寄りまで、『お前出るらしいな』と言われるようになって、まったく知らないような人でも話してくれるようになりましたね」と同作の反響を語っていた。さらに、紅桜は同イベントでラップも披露。会場を盛り上げていた。

 TBSテレビやTBS系列の各局の記者やディレクターたちが製作した作品を上映する同映画祭は、テレビやSNSでは伝えきれない事実や声なき心の声を発信し続ける本気のドキュメンタリー作品に出会える場として2021年より開催。第4回目の開催となる今回は「ソーシャル・セレクション」、「ライフ・セレクション」、「カルチャー・セレクション」の3つのテーマに沿って選ばれた15作品を全国6都市で3月15日より順次開催される。

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