Hey! Say! JUMP、東京ドーム4days 巨大スクリーンや“ボタン付きペンライト”などの演出でファンと一つに
Hey! Say! JUMPがオリジナルアルバム『PULL UP!』を引っ提げたツアー「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2023→2024 PULL UP!」の東京ドーム公演を1日に開催した。2023年12月23日より愛知・バンテリンドーム ナゴヤにてスタートし、4日間(12月31日は追加公演)の東京公演では22万人を動員した。
有岡が中心となって演出を手掛けた
Hey! Say! JUMPがオリジナルアルバム『PULL UP!』を引っ提げたツアー「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2023→2024 PULL UP!」の東京ドーム公演を1日に開催した。2023年12月23日より愛知・バンテリンドーム ナゴヤにてスタートし、4日間(12月31日は追加公演)の東京公演では22万人を動員した。(取材・文=水谷賀奈子)
アルバムコンセプト「17年目からも勢いを加速させるPULL UP!」を引っ提げたツアーだけに、大木の枝が上へ成長し伸びていく=「PULL UP!」を連想させる全長16メートルの巨大な木のセットをステージに設置。メインステージ中央のLEDスクリーンも、高さ14メートル×横幅50メートル(50インチテレビ約1000個分)と超巨大だ。伸びた枝の先には、メンバーカラーの個性豊かな上向きの矢印が実っていたり、イルミネーションが咲いたりなど、曲の雰囲気に合わせてさまざまな表情が見られる仕掛けが。また、8台のトロッコと4台のフロート、さらには2つのムービングステージが会場内をめぐった。
今回は、アルバムコンセプトからコンサートの骨子(こっし)まで、メンバーの有岡大貴が中心となって演出。リアルとファンタジーが入り混じるJUMPらしい世界観で、スクリーンにバーチャルセットをLEDで大きく映し出しては奥行きのある映像で、曲の世界観あふれるステージを作り上げた。
さらに、メンバーの提案で、事前にファンクラブ会員向けにコール動画やペンライト説明の動画を公開。『ネガティブファイター』では、メンバーの名前を呼ぶコールで抜群の一体感が。グッズのペンライトにはメンバーカラーに変えられるだけでなく、「ランタン」「ストロボ」「グラデーション」と3つのボタンを搭載し、ファンが楽曲に合わせて異なる光り方のモードを選ぶことで会場にいる全員が演出の一部となり、会場を盛り上げた。
シンガー・ソングライターのUruが提供した『あの日の夢を見させてよ』では、伊野尾慧発案のランタンをイメージした明かりが灯る大きなバルーンがドームに登場。高く上がったバルーンや演出の照明に合わせて、ファンもペンライトをオレンジに染め、心あたたまる空間となった。さらに、ロックバンド・ゲスの極み乙女の川谷絵音が提供した『ときめくあなた』では、5000枚のフライングハートが上空を舞い、ハートのレーザー照明がドーム天井に現れ、会場内はラブリーな雰囲気に。
途中のMCタイムでは、石川県で起きた地震を考慮し、薮宏太が代表して「もし北陸地方にご家族などがいる方は、気にせずに携帯で連絡を取ってくださいね」とファンへ呼びかけた。そして、メンバーたちは水分補給のための飲み物を手にするも、有岡のだけが予定していたものと異なる黄色い飲み物が登場するというハプニングが。早速「犯人はここにいる!」とメンバーを疑う有岡。本番前の楽屋での過ごし方から犯人を推理し始めるも「正直、分からない」と一言。最終的に「犯人は……あなただ!」と探偵風にカメラ目線で声を上げ、山田涼介を指さした。「理由はない。でも、やりそう」と理由を説明すると、一度はメンバー全員がスルー。しかし、しばらくすると「とりあえず、犯人俺なんだけどさ。マネージャーさんに頼んだの」とさらっと山田が笑顔で自白した。“有岡以外”が笑いながらも「2024年もこんな感じでやっていきますので、よろしくお願いします!」とJUMPらしく“問題解決”してみせた。
そして、後半戦では待望の初披露となるシングル曲『ウラオモテ』をパフォーマンス。イントロ前には中央のスクリーンが左右に開いて、衣装チェンジした8人が登場。まるで映像からそのまま飛び出してきたかと思わせるような、巨大スクリーンを活かした演出だ。デジタル配信でも話題の『Ready to Jump』、アルバム収録曲『Tiki Don』と続く、クラブさながらのド派手なダンスブロックでは会場内をめぐるレーザー照明と―糸乱れぬダンスパフォーマンスが加わり、ファンもペンライトのボタンを駆使して、この日最上級の盛り上がりを見せた。
終盤に披露した『DEAR MY LOVER』では、白とゴールドを基調としたジャケットを羽織った“8人の王子様”がチャペルの映像を背に、“ツンデレウエディングソング”をファンに届けた。そして、有岡が「これから歌わせていただく曲は、みなさんが僕たちにとっていかに心強い存在であるか、そして、どれだけ背中を押していただけると再確認できる曲となっています。最後に聞いてください」と切り出すと、ファンへの感謝の気持ちを込めて『キミノミカタ』を歌い上げ、本編が終了した。
以下は、メンバーのコメント。
◯山田涼介
「光を放つムービングステージはドームならではの演出で、ダンスコーナーを色鮮やかに彩ってくれています。会場全体を今までのJUMPではない空気に包み込む演出になっているので、ファンのみんなと派手にさわぎたいと思います」
◯知念侑李
「年末年始、世界中でたくさんのイベントをやっていますが、その中で1番笑顔があふれる場所にしたいです!」
◯中島裕翔
「縦14メートル、横50メートルの巨大スクリーンが割れて、奥から出てくるド派手ムービングステージは圧巻です。今までやったことのないクラブの様な演出もあり、少し治安の悪いメンバーが見られるかも。ヘッドバンギング必至です」
◯有岡大貴
「今回、どの席からでも一体感とライブ感を味わっていただけるように意識しました」
◯高木雄也
「今回はJUMP全員がそろって続けていくという意志を見せるコンサートになっています。見たことがないJUMPの一面が見られると思います。みなさんも一緒に音楽に乗っていただければうれしいです!」
◯伊野尾慧
「デビューから16年経ってもこの大きな会場でコンサートをできることをうれしく思います。年末年始にもかかわらず来てくださった方に、楽しいと思っていただけるように頑張りたいです!」
◯八乙女光
「今回のツアーは、映像や照明でド派手な演出にしたり、攻めた曲と馴染みの曲をバランスよく楽しめるように、メンバーと考えました。個人的には僕はイヤーマフをしているので、お客さんの歓声が聞こえにくいのですが、今回初めて客席にマイクを入れてもらって、歓声が僕の耳にも届くように音声スタッフさんに協力してもらいました。少しの工夫ですが、大きなことから小さいところまでを心掛けているライブになっています」
◯薮宏太
「曲中のコールやペンライトの演出など、ファンのみなさんと一緒に作り上げているライブだと思います。ファンのみなさんもHey! Say! JUMPの一員だと思って一緒に盛り上がってほしいです」
※高木雄也の「高」ははしごだか