『相棒』元日SP、“3代目相棒”甲斐享のパートナーが9年ぶりに登場 演じる真飛聖「贅沢な時間でした」
テレビ朝日系で2024年1月1日午後9時から放送される連続ドラマ『相棒season22 元日スペシャル』に、俳優の成宮寛貴が演じた“3代目相棒”甲斐享のパートナー・真飛聖演じる笛吹悦子が約9年ぶりに登場することが21日、発表された。また、美村里江、新納慎也が『相棒』初出演を果たすことが分かった。
美村里江は初出演
テレビ朝日系で2024年1月1日午後9時から放送される連続ドラマ『相棒season22 元日スペシャル』に、俳優の成宮寛貴が演じた“3代目相棒”甲斐享のパートナー・真飛聖演じる笛吹悦子が約9年ぶりに登場することが21日、発表された。また、美村里江、新納慎也が『相棒』初出演を果たすことが分かった。
同作は、2000年に誕生した刑事ドラマシリーズ。警視庁で“人材の墓場”と呼ばれる『特命係』に配属された警部・杉下右京(水谷豊)とその相棒たちが、数々の犯罪事件を解決していく。もともとキャリアとして警察庁に入庁した右京は、“切れモノ”過ぎるが故に上層部からにらまれ閑職に追いやられたが、卓越した洞察力と名推理で事件の謎を解き明かしていく。
2006年以来、毎年元日の夜にスペシャルが放送されてきたが、2024年も『元日スペシャル』を放送。本作では、3代目相棒・甲斐享のパートナー・笛吹悦子(真飛聖)が、約9年ぶりに登場する。さらに、美村、新納が『相棒』初出演を果たす。
真飛演じる悦子は、『season11』第1話(12年10月10日)から享のパートナーとして登場。『season13』(14年~15年)の終盤で享との子どもを妊娠していること、同時に急性骨髄性白血病を患っていることが発覚した。
その後、物語への登場はなかったが、あれから悦子は病を寛解し、無事に出産。国際航空会社の客室乗務員の仕事にも復帰し、“シングルマザー”としてひとり息子の結平(森優理斗)を育ててきた。享が逮捕された後も右京とは交流を続けてきたらしく、今回の『元日スペシャル』は、小学5年生になった結平が主役を務める学芸会に、右京や享の父・峯秋(石坂浩二)、社美彌子(仲間由紀恵)らが集まったところから幕を開ける。
ところが、その学芸会で衝撃の事件が発生。結平の担任教師・姉小路仁(福澤重文)が衆人環視の舞台上で刺殺され……。また、本作ではこれまで謎に包まれていた享の兄・甲斐秋徳(新納慎也)が初めて姿を現すのもポイント。財務官僚である秋徳は服役中の弟に代わって悦子や甥っ子を支え、今や結平から“パパっち”と呼ばれるほど懐かれている。
そして、この事件のかぎを握るのは、事件が起こった学園の元教師・栗原志津子(美村里江)。栗原は姉小路から一方的に婚約破棄されており、今回の事件の容疑者としてあっさりその名が浮上。ところが次第に栗原が悦子に異常なほどの執着を抱いていた事実が判明。事件は思わぬ方向に転がっていく。
真飛、美村、新納のコメントは以下の通り。
○真飛聖
――およそ9年ぶりの『相棒』ご出演ですが、オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
「自分自身も、“悦子”のその後がずっと気になっていた9年間でしたし、『相棒』ファンの皆さんからも『もう悦子さんは出ないの?』と聞かれることがあったのですが、本人がいちばんわからなくて曖昧にしかお返事できなかったのできちんと『悦子、出演します!』と伝えられることを、とてもうれしく思っています」
――『元日スペシャル』の脚本を読まれたときの感想をお聞かせください。
「“そういう月日を過ごしていたのかぁ、悦子は!”という思いと、なかなかスリリングな内容だなと感じました」
――久しぶりの『相棒』の現場の雰囲気はいかがでしたか。
「9年ぶりの私を、ほとんど同じキャスト、スタッフのみなさんが温かく迎え入れてくださり、本当に幸せでした。水谷さん、寺脇さんのお2人のコンビはテレビでしか拝見したことがなかったので、近くでご一緒できて、それはそれは贅沢な時間でしたし、やさしすぎるお2人とずーっと笑って過ごせたことは私の宝物です」
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「まずは、9年ぶりに“悦子”が出演させていただけたことに心から感謝しています。『相棒』ファンのみなさんにも、喜んでいただける、そして、楽しんでいただける物語になっていると思います。悦子としては、“いろんな顔の悦子が見れるかもしれません!”とだけお伝えしておきます。2024年『元日スペシャル』、どうぞお楽しみに!!!」
新納慎也はオファーに「強烈なプレッシャーがありました」
○美村里江
――『相棒』初出演ですが、オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
「役者になる以前から見ていたので、自分が参加できることが不思議な感覚でした。当時通っていた高校が遠く、通学に片道1時間半かかっていたので観られたドラマは少なかったのですが、『相棒』は印象が強かったです。特に解決に至るまでの右京さんの最後の“詰め”の部分は、いつ観ても緊張感があって格好いい。“スタイル”の確立された刑事物で凄いなぁと、いち視聴者として感じていました」
――『元日スペシャル』の脚本を読まれたときの感想をお聞かせください。
「まず、スペシャルらしい盛り沢山の内容がとても楽しみだなと感じました。反面、自分の役柄に対しては『?』という部分も多く残されていて、そこをどうやって腑に落ちさせようか、権野監督と相談を重ねていく作業にやりがいを感じました。みなさんの目にこの人物がどう映るのか、楽しみです」
――水谷豊さん、寺脇康文さんと共演されていかがでしたか。
「最初にメイク室でごあいさつしたのですが、その後、いつもの衣装に身を包んだお2人の並びを観た瞬間『本当に右京さんと亀山さんだ!』と完全に視聴者の感覚に。自分が本の中や2次元に飛び込んだような感慨がありました。現場では、お2人の明るく気さくなお人柄そのままに、『ようこそ!』という相棒撮影班の皆さんの空気感にも助けられて、終始楽しかったです。私は現場でよく笑う方だと思うんですが、今回はいつも以上に笑ってリラックスして集中できたかもしれません」
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「時代の流れで悪意の形も変化しますが、それを許さない、屈しない正義や心の在り様があることを作品内から感じられ、私自身も背筋が伸びた気がします。20年以上積み上がってきた物語だからこその厚みと奥行きがあり、長年の『相棒』ファンであれば余計に楽しめる回ではないかと思います」
○新納慎也
――『相棒』初出演ですが、オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
「『相棒』というドラマは、『サザエさん』とか『ドラえもん』に近い印象があるかもしれません(笑)。日本で長く愛され続けている作品。そんな『相棒』へのオファーをいただいた時は、完成された中に入っていく恐ろしさというか、僕が壊してはいけない作品に突入するような、強烈なプレッシャーがありました」
――『元日スペシャル』の脚本を読まれたときの感想をお聞かせください。
「『え! あの人に兄がいたの? それ、俺??』という感想。恐らく『相棒』ファンのみなさまも驚くことと思います。僕が演じる秋徳は、少し特殊な状況に居心地の良さを感じているようですが、その気持ち、なんかわかる気がしてしまう。僕に似てるのかも」
――水谷豊さん、寺脇康文さんと共演されていかがでしたか。
「僕のクランクインが、なんとお2人と僕の3人のシーンでした。なんの罰ゲームだろう? と思うほど緊張しましたが、水谷さんも寺脇さんも、冗談を交えながら話しかけてくださって、一瞬で仲間に入れてもらえた気分でした。長年同じメンバーで作っているドラマでもあり、同時に多くのゲストを迎え入れているドラマでもあるのだと気づかされました。受け入れ体制さえも素晴らしく感動しました」
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「今回、日本を代表するあの『相棒』にお邪魔します。しかも、相棒ファンの方を驚かせてしまうような、“あの人の兄”です。世界観を壊さないように、上手く馴染みながらもスパイスとなるように心がけました。どうぞ、お楽しみにしていてください」