犬塚弘さん、94歳で死去 クレージーキャッツで生存最後のメンバー、俳優としても高評価
ジャズバンド、お笑いグループ・クレージーキャッツのメンバーで俳優の犬塚弘(いぬづか・ひろし、本名弘=ひろむ)さんが、27日までに死去したことが分かった。94歳だった。7人いたメンバーで犬塚さんだけが存命だったが、これでグループの全員が故人になった。
リーダーのハナさんは93年に死去
ジャズバンド、お笑いグループ・クレージーキャッツのメンバーで俳優の犬塚弘(いぬづか・ひろし、本名弘=ひろむ)さんが、27日までに死去したことが分かった。94歳だった。7人いたメンバーで犬塚さんだけが存命だったが、これでグループの全員が故人になった。
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犬塚さんは1929年3月23日、東京都生まれ。ハナ肇さんの誘いでクレージーキャッツの前身であるハナ肇とキューバン・キャッツの結成に参加し、ウッドベースを担当。その後、55年結成のクレージーキャッツの一員としてテレビ、映画などに出演。ハナさん主演映画『馬鹿が戦車でやって来る』(64年)では脇役を好演し、俳優としても高く評価されるようになった。
また、グループはフジテレビ系『おとなの漫画』、日本テレビ系『シャボン玉ホリデー』などのバラエティー番組や、61年発売の『スーダラ節』、62年の映画『ニッポン無責任時代』の主題歌『無責任一代男』が大ヒット。音楽とコメディーを組み合わせたスタイルは、ザ・ドリフターズなど多くのバンドに影響を与えた。ベーシストの犬塚さんもおとぼけキャラで人気者になり、「ワンちゃん」の愛称で親しまれた。
80年代以降、グループ活動はほぼなくなり、各自が俳優、タレントとして活動。犬塚さんは山田洋次監督の『男はつらいよ』シリーズ、NHK連続テレビ小説の『本日も晴天なり』『こころ』『おひさま』など、数々のドラマにも出演した。
メンバーでは、リーダーのハナさんが93年に死去し、94年に石橋エータローさん、96年に安田伸さん、07年に植木等さん、2010年に谷啓さん、12年に桜井センリさんが亡くなっていた。