俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系連続ドラマ『VIVANT（ヴィヴァン）』（日曜午後9時）が17日に最終回を迎えた。今回はドラマ終盤で、“日本のモニター”の存在が明らかになった。

　同作は、日曜劇場『半沢直樹』シリーズや『下町ロケット』シリーズなどの大ヒットドラマを手がけてきた福澤克雄氏の原作・演出による完全オリジナルストーリー。丸菱商事エネルギー開発事業部第二課・課長の乃木憂助が、1億ドル（約140億円）の誤送金問題の濡れ衣を着せられたことからバルカ共和国に向かい、“世界中を巻き込む大きな渦”に関わってしまう。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　政府非公認の「自衛隊の影の諜報（ちょうほう）部隊＝“別班”」の一員である乃木は、別班を裏切ったと見せかけて、任務でテロ組織「テント」に潜入していた。テントの活動に貢献し、信頼を得て行く乃木。しかしテントのナンバー2・ノコル（二宮和也）のもとに、“日本のモニター”からメールが届き、乃木のうそが暴かれる。

　乃木はテント幹部に接触する別班任務の途中で仲間に発砲し、後輩の黒須駿（松坂桃李）までも欺いていたが、別班メンバーは生きていた。日本に帰国した別班員が病院でリハビリをしている様子が、日本のモニターからノコルのもとへ送られていたのだ。

　第9話でこの様子が放送された後、SNS上では病院で動画を撮影した人物の考察や、「日本のモニターが誰なのか」に注目が集まっていた。

　ドラマ終盤、日本の公安に引き渡された乃木の実の父親でテントのトップ・ノゴーン・ベキ（役所広司）は、仲間とともに逃亡する。40年前に自分を見捨てた元上司に復讐（ふくしゅう）するためだ。ベキの逃亡の手助けをしたのも、日本のモニターだ。

　乃木が天才ハッカーのblue@walkerこと太田梨歩（飯沼愛）に依頼し調査すると、モニターの正体が警視庁公安部・外事第4課の新庄浩太郎（竜星涼）であることが分かった。この事実に、新庄の上司である野崎守（阿部寛）も驚く。

　新庄はベキの逃亡を手助けすると住処を手配し、復讐に必要な銃なども用意していた。ベキから「世話になった」と声をかけられた新庄は、「偉大なるベキのお役に立てたのなら、幸いです」と語り、海外へ逃亡すると告げた。

　新庄に関しては、シリーズ序盤で乃木と野崎がバルカから日本に脱出する際に的確なサポートで協力していたが、日本国内では尾行の失敗が続き、野崎の反対を押し切って乃木と太田が潜伏する隠れ家に突入しようとするなど、不自然な点も見られていた。そのためSNS上では、新庄も別班の一員で、“公安の捜査をかく乱している”という考察も行われていた。

　しかし新庄がモニターであることが明らかとなり、「お前モニターかよ！！！！」「新庄怪しいと思ってたけどそっちか！」とつっこみが。また、「新庄、やっぱりかー！ 公安にしては何回も尾行まかれたりしてたからオカシイとは睨んでた」「優秀なはずなのに尾行失敗するし、でも妙に段取りいいし、優秀？　はて？　と思っていたけど・・・なるほどね」「尾行下手すぎーwとつぶやいてた俺はまんまと騙されてたのか」といった声も挙がっている。