『大奥』幕末編のキャスト発表 瀧山役は古川雄大「あらためて身が引き締まる思いでおります」

NHK系で今年秋に放送予定のドラマ『大奥』Season2に、俳優の古川雄大、愛希れいか、瀧内公美が出演することが決定した。

『大奥』Season2に出演する古川雄大、愛希れいか、瀧内公美(左から)【写真:(C)NHK】
『大奥』Season2に出演する古川雄大、愛希れいか、瀧内公美(左から)【写真:(C)NHK】

幕末・大政奉還の物語を初めて映像化

 NHK系で今年秋に放送予定のドラマ『大奥』Season2に、俳優の古川雄大、愛希れいか、瀧内公美が出演することが決定した。

 本作は、よしながふみ作『大奥』を原作として、3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還にいたるまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描く。ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を大胆な世界観で鮮やかに描いたコミックを原作に、NHKでは3代将軍・家光から8代将軍・吉宗までの物語をドラマ化し、Season1は3月に完結した。

 今秋放送のSeason2では幕末編として、吉宗の遺志を継ぎ若き医師たちが『赤面疱瘡』撲滅に向けて立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が、“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還の物語を初めて映像化。主な出演者が決定した。

 瀧山役を演じるのは古川。最後の大奥総取締。元は芳町の陰間で、美しく整った容姿をしている。年季明けは学問に励み、自分のやりたいkとおが自由にできるようになる日を夢見ていたところ、阿部正弘に見いだされ、将軍・家定に仕えるため大奥入りする。持ち前の器量と権勢を発揮し、大奥の男たちを束ねていく。

 愛希れいかは、徳川家定を演じる。徳川幕府13代将軍で、幼少期から実父の虐待に苦しみ、不遇な人生を送ってきたにもかかわらず、美しく聡明で現実を受け止める芯の強さを持つ。時代の移り変わりの中で、瀧山や阿部正弘と信頼を育み、己の人生を追求していく。

 瀧内は阿部正弘役。徳川家康に影武者として仕えた阿部正勝の子孫だ。男性が再び要職に就くようになった世の中で、腰の重い兄・正寧に代わり家督を継ぐ。徳川への忠義を果たすことを胸に家定を献身的にサポートする。家定の幾度とない呼び付けに最初は困惑するが、その真相を知り、気高く見えた将軍の境遇に心を砕く。家定からの信頼も厚く、寺社奉行から老中へと出世を果たしていく。

 出演者のコメントは以下の通り。

○古川雄大
「シーズン1をいちドラマファンとして拝見していたので、よしながふみさんの原作で描かれる人間ドラマに強い感銘を受け、今作に出演できる喜びを心から感じております。瀧山は身を売られた過去を持つも、運命的な出会いによってその後、大奥総取締まで上り詰めた頭脳明晰で武術に長けた男です。人を見抜く厳しい目を持ちますが、自分が認めた人物にはとことん愛情を注ぎ、天然で少しかわいらしい面もあります。原作において重要な役割を担う瀧山という役に向き合うにあたり、スタッフの皆さまにたくさん話し合いの時間をかけていただきました。撮影までのすべての工程を綿密に、そして高い熱量で推し進めていく『大奥』チームに、あらためて身が引き締まる思いでおります。時代劇でありながら現代にも通ずる問題が描かれているのも大きな見どころのひとつです。魅力あふれる瀧山を丁寧に演じ、皆さまの心に響く作品になりますよう精進して参ります。ご期待ください」

○愛希れいか
「徳川家定を演じさせて頂きます愛希れいかです。原作、シーズン1ともに楽しませていただいていた作品に、私が出演することができるとは思っておらず、お話をいただいたときは大変驚きましたが、同時に夢がかなったと思える瞬間でした。あらためて、これだけ多くの方に愛されている『大奥』に出演させていただけること、身の引き締まる思いです。己の定めを受け入れ、人生を諦めかけているところに、自分を守ってくれる家臣たち、そして愛する人との出会いで笑顔を取り戻していく家定を、心を込めて精いっぱい演じたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」

○瀧内公美
「阿部正弘を演じます、瀧内公美です。『大奥』シーズン2に参加させていただけますこと、大変うれしく思っております。台本を読み、心が温かくなるお話にポロポロ涙が。愛すべき阿部ちゃん、お喋り大好き阿部ちゃん、阿部の忠義を見せねばなりませぬ! 一所懸命に演じます」

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