西島秀俊、約20年ぶり北野武作品は「無欲」で臨む “ふんわり”オファーも明かす
北野武監督の最新作となる映画『首』の完成報告会が15日、都内で行われ、主演を務める西島秀俊をはじめ、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋らが出席した。
2002年公開の映画『Dolls』以来の北野作品
北野武監督の最新作となる映画『首』の完成報告会が15日、都内で行われ、主演を務める西島秀俊をはじめ、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋らが出席した。
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『首』は北野にとって『アウトレイジ 最終章』以来6年ぶり、19作目となる監督作品。北野が手がけた小説が原作で、戦国時代の“本能寺の変”が舞台。戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望と裏切りを、キレ味抜群のバイオレンスと笑いを交えながら描く。
主演を務める西島は、忠誠を誓っていた信長の首を狙う明智光秀役。北野監督作品には、2002年公開の映画『Dolls』以来およそ20年ぶりの参加となった。
オファーについて聞かれると「マネジャーから話を聞いた数日後にバラエティーの現場で監督とご一緒した。廊下で『話聞いてる? 頼むね』と言われて。そんな風に決まりました」と回想。撮影では「自分が成長した姿を見せようなんて絶対に考えないように、無欲に、監督の頭にある作品をなんとか現実の世界に出すために、自分の力を出し尽くそうと思っていた。とても幸せな日々でした」と笑顔で語った。
演じた明智光秀は、近年「人物像」などについて研究が進んでいる。西島は「台本上でも諸説のなかでも、人間的にしっかりしていた人ではないか」と分析しつつも、「でも戦国武将なので、どこか狂っている部分もある。シーンの中でいろんな面を演じようと考えていましたね」と明かした。
本作ではバイオレンスな描写もあるが、「常に死がそばにある状況で生きている。滑稽なことと悲惨なことが隣り合わせ。すごく笑っているシーンの次に信じられないくらい悲惨なことが起こる。悲惨だけど笑ってしまうような出来事が真横にあるんです。監督にしか描けない世界観、面白さだと思う」と伝えた。