漫画『セフレの品格』が待望の映画化 青柳翔&行平あい佳のW主演、城定秀夫監督が手掛ける
湊よりこ氏の漫画『セフレの品格(プライド)』(JOUR COMICS)が、2023年初夏に2本連続で映画化されることが2日に分かった。俳優の行平あい佳と青柳翔がダブル主演を務め、城定秀夫監督が本作を手掛ける。
2023年初夏に2作連続で劇場公開
湊よりこ氏の漫画『セフレの品格(プライド)』(JOUR COMICS)が、2023年初夏に2本連続で映画化されることが2日に分かった。俳優の行平あい佳と青柳翔がダブル主演を務め、城定秀夫監督が本作を手掛ける。
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原作は女性読者を中心にシリーズ累計425万部(紙+電子)を突破する大ヒットレディースコミックシリーズ。36歳、バツ2で子持ちの抄子は、同窓会で再会した初恋の相手・一樹と一夜をともにした。夢のような世界でとろける心と身体。だが、そんな抄子に一樹が求めたのは、「結婚」でも「恋愛」でもなく、身体だけの関係、「セフレ」だった。
女性作家にしか描けない、登場人物たちのリアルかつ複雑な感情のもつれや性の欲求を大胆に描いた本作。起伏に富んだストーリーが大人の女性を中心に、多くの支持を集め、「あまりにリアルな感情が多く、たった一冊で何度も共感し涙しました」、「究極の愛に近づいていくというお話だと思います」「大人の恋愛!という感じで面白い」と共感の嵐を呼んでいる。そしてこのたび、2011年の連載開始から12年、ついに待望の映画化となり、同窓会での2人の再会から、心情・関係性が移り変わる様を2本にわたって描く。本作は「R15+」として、『セフレの品格(プライド) 初恋』と『セフレの品格(プライド) 決意』の2本連続で劇場公開される。
派遣社員として働きながら、女手一つで娘を育てているバツ2の主人公・森村抄子を演じるのは、18年公開の映画『私の奴隷になりなさい 第2章 ご主人様と呼ばせてください』で初主演を務め、以降も映画『タイトル、拒絶』、ドラマ『イチケイのカラス』(フジテレビ)、ドラマ『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ)に出演するなど、幅広いジャンルで活躍する行平。
抄子の初恋の相手でバツ1、腕の良さとルックスが評判の産婦人科医の北田一樹役を、12年『今日、恋をはじめます』で第22回日本映画批評家大賞・新人賞男優(南俊子賞)を受賞し、その後も『HiGH&LOW』シリーズ、Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』など幅広く活動する青柳が演じる。
本作の監督を務めるのは、公開予定作品を含め、昨年だけでも脚本または監督を務めた作品が5本以上も公開する、城定監督。手掛けた作品は100本以上にのぼり、『悦楽交差点』(16)では第28回ピンク大賞・優秀作品賞を受賞するなど、ピンク映画からキャリアをスタートさせた城定監督が手掛ける。
キャスト、スタッフのコメント全文は以下の通り。
○行平あい佳
「湊先生の描く世界に、城定監督の切り取る世界が重なった中で演じるのはとても楽しい時間でした。原作の優しい線画にリスペクトを込めて抄子を作りました。撮影が終わった今でも、彼女はロマンチストだったのか? と考えることがあります。その度に、一度しかない初めてを、どうにも大切にできる人だと愛しく思います。抄子と一樹を通して、皆様にとっての『初めてを残していった誰か』を思い出しに、劇場にいらしてください」
○青柳翔
「湊よりこさん原作 監督城定秀夫 お話しをいただいた時に参加させていただきたいとお願い致しました。コロナ禍で撮影が延期になり、始動するとお話しいただいた時には坊主で増量中。このままでは原作ファンの方々を失望させてしまうと思い。本気で取り組みたいので時期を遅らせてくれとわがままを押し通してしまった作品です。体だけの関係。恋はいつか終わる。作品を撮り終わった今でも恋や愛などそうゆう括りだけでは言い表せない関係に答えが見つかりませんが、人間の恐ろしさや哀しみもこのストーリーには組み込まれています。是非劇場でご覧ください。個人的にはどこからがR15でどこからがR18の監督の判断が早すぎるのがツボでした」
○城定秀夫監督
「今の時代、このタイトルに眉をしかめる方も少なからずいると思いますが、多様性が叫ばれる今の時代だからこそ観ていただきたい作品でもあります。『セフレ』というのもまた人間関係の形のひとつであり、幸せの形のひとつである、という思いで二人に寄り添い、長年エロい映画を作り続けてきた監督としての矜持をもって、真正面からエロスに向き合って撮り上げました。原作ファンのみならず多くの方に観ていただきたく思っております」
○湊よりこ
「昔から今でも、映画が大好きです。映画館で予告を観るのも好きだし、レディースデイにふかふかのプレミアム席で映画を観るのも、私にとって、とても贅沢(ぜいたく)な時間です。数々の映画からインスピレーションを受け、30年以上漫画を描いてきた私ですが、今回大きなプレゼントをいただきました。『セフレの品格(プライド)』の映画化!! 驚きと嬉しさの入り混じった気持ちで、今もいっぱいです。私の手を離れて新たに生まれ変わるこの作品への期待で、胸が高鳴っています。いつも『セフレの品格(プライド)』を応援してくださる読者の皆様、仕事関係の方々、映画関係の方々、本当にありがとうございます! 映画の公開日を心待ちにしています」