舟木一夫、“ケンカ友達”西郷輝彦さんをしのぶ「お互い負けるもんかと思いながら走ってきた」

歌手の舟木一夫が20日、東京プリンスホテルにて行われた西郷輝彦さんを偲(しの)ぶ会に参列し、囲み取材に応じた。昭和歌謡界の“御三家”の1人だった西郷さんは、俳優としても活躍。前立腺がんの治療を続けつつ活動復帰を目指していたが、昨年2月20日に75歳で亡くなった。

西郷輝彦さんを偲(しの)ぶ会に参列した舟木一夫【写真:ENCOUNT編集部】
西郷輝彦さんを偲(しの)ぶ会に参列した舟木一夫【写真:ENCOUNT編集部】

「早く帰っておいでよ」と西郷輝彦さんに声をかける舟木一夫

 歌手の舟木一夫が20日、東京プリンスホテルにて行われた西郷輝彦さんを偲(しの)ぶ会に参列し、囲み取材に応じた。昭和歌謡界の“御三家”の1人だった西郷さんは、俳優としても活躍。前立腺がんの治療を続けつつ活動復帰を目指していたが、昨年2月20日に75歳で亡くなった。

 西郷さんと同じく御三家として活躍した舟木は「数え切れないほど思い出はありますね。言ってみればケンカ友達みたいなところがありまして、お互い負けるもんかと思いながら走ってきた時代がありました」と振り返った。

 また、舟木は「何年か前にテルさん(西郷)からディナーショーをやるんだけど顔を出してくれないかと言われたこともあったりして、ずっと会ってなかったということはなかったですね。どちらからともなく電話したり、手紙のやりとりもありました。むしろ若い頃より50代半ばくらいの方が付き合いありましたね」と関係性を明かしていた。

 さらに舟木は「2人っきりで飲んだり食べたりというのは僕らの世界では意外とないんです。1年半くらい前に初めて2人っきりでご飯を食べました。そのときに怒られましてね。体の具合が悪いと聞いたものですから、『大丈夫、気をつけてね』って電話したんです。そのときのことを言われましてね。『がんを患ってるんだから、大丈夫なわけないんだよ』と怒られちゃって。まあ、そういう言葉を選ばずに話せる。思いもかけず、距離の近い人だったんです。いなくなってから分かりました」と笑いながらエピソードを明かしていた。

 報道陣から「声をかけるとしたらどんな言葉を」と質問をすると、舟木は「その辺で遊びほうけてないで、早く帰っておいでよ」と天に向かって西郷さんに向けて呼びかけていた。

 会場には、著名人、関係者、ファンを合わせて約600人が参列。祭壇にはバラや白菊など約2000本の花が飾られた。また、コンサートのポスターや衣装のほか、リリースされたレコードジャケットなど200点以上の西郷さんゆかりの品が並べられた。

次のページへ (2/2) 【写真】「西郷輝彦を偲ぶ会」会場の様子
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