奈緒、夫婦セックスレスがテーマの恋愛ドラマで主演 共演に岩田剛典、田中みな実、永山瑛太
俳優の奈緒が4月期のフジテレビ系連続ドラマ『あなたがしてくれなくても』(4月13日スタート/木曜午後10時)で主演を務めることが分かった。奈緒にとってフジ連ドラ初主演となる。共演には岩田剛典、田中みな実、永山瑛太が名を連ねた。
衝撃作として話題の漫画が原作
俳優の奈緒が4月期のフジテレビ系連続ドラマ『あなたがしてくれなくても』(4月13日スタート/木曜午後10時)で主演を務めることが分かった。奈緒にとってフジ連ドラ初主演となる。共演には岩田剛典、田中みな実、永山瑛太が名を連ねた。
4月期木曜劇場では、夫婦のセックスレスをテーマにした大人の恋愛ドラマ『あなたがしてくれなくても』を放送する。今や婚姻関係にあるカップルの2組に1組がセックスレスと言われる時代。その割合は年々上昇を続けており、決してひとごととは言えない社会的問題になっているにも関わらず、誰にも打ち明けられず、人知れずセックスレスの悩みを抱えている夫婦は少なくないという。あんなに仲の良かった夫婦がなぜセックスレスになってしまうのか。
原作はハルノ晴氏による同名コミック(双葉社刊)。2017年から漫画雑誌『漫画アクション』にて連載を開始し、話題にしづらいセックスレスの問題に直球で切り込んだ衝撃作として大きな話題を呼んだ。特に30代~40代女性から圧倒的支持を集めている。そんな話題作のメガホンを取るの14年放送『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』の西谷弘監督。今回、西谷監督をはじめ当時の制作スタッフが9年ぶりに木曜劇場枠に集結する。
今作の主人公は32歳のOL・吉野みち(よしの・みち=奈緒)。建設会社の営業課で働き、平凡だが不自由ない生活を送っている。夫・吉野陽一(よしの・よういち、37歳=永山)とは結婚5年目の今でも仲はいいが、ただひとつ、セックスだけが足りていなかった。気がつけばレス歴2年。毎晩同じベッドで寝ているのに陽一は決してみちに触れようとしないのだ。「女としての魅力が足りないのかもしれない」と、後輩のアドバイスもあって、派手な下着を購入してみたり、スキンケアしたりと努力を重ねるが、いつも期待外れの結果に終わってしまう。約束してもすっぽかされ、夫の愛を感じられずに過ごす日々。「このまま女として終わるのかなぁ」と漠然とした不安を抱えているうちに、夫婦の関係は少しずつこじれていく。
一方の陽一はカフェで雇われ店長をしており、コーヒーには強いこだわりを持っている。人付き合いが苦手で接客には向かず、お店はあまり繁盛していない。人との関わりを避けて生きる陽一にとって、みちは唯一全く気を遣わずに一緒に居られる存在。自分のダメな部分も含めて優しく受け入れてくれる彼女のことをもちろん愛しているのだが、いざその場面になるとプレッシャーに感じてしまい、いつも適当にはぐらかして逃げてしまう。陽一はセックスレスでもいい夫婦関係を築けていると信じており、「性格もぴったり、仲も良い、一緒にいて楽しい。それって十分夫婦として成り立っていると思うんだよ」とみちに思いを打ち明ける。
また、岩田演じる新名誠(にいな・まこと、36歳)はみちの会社の上司。働きぶりは優秀で人当たりも良く、そのうえ端正な顔立ちのためひそかに社内のファンも多い。しかも愛妻家だともっぱらのウワサで、キャリアウーマンの妻・新名楓(にいな・かえで、36歳=田中)に代わって家事もこなす良き夫でもある。とにかくモテるが、浮ついたそぶりは一切見せず、模範的な人生を送っている。自立した女性がタイプで、楓はまさに理想の女性。ファッション誌という華やかな世界で生き生きと活躍する楓を献身的に支えることに生きがいを感じているが、新名もまた、誰にも言えない秘密を抱えているのだった。
一方、楓はファッション誌の副編集長に就任したばかりのバリキャリ女性。自分磨きも怠らず容姿にも自信がある。周囲からは美男美女の理想の夫婦だと思われている。今がキャリアの正念場だとプレッシャーを感じており、プライベートを犠牲にして仕事に没頭する日々を送る。誠が献身的に支えてくれるから今の自分があると感謝しているが、心に余裕がなく、誠をぞんざいに扱ってしまうことが多々ある。どんな時も優しく気遣ってくれる誠だが、夫婦で向き合う時間はほとんど取れておらず、彼の本音には気づけていない。
均衡が取れていたはずの2組の夫婦。ある日、夜の約束を陽一にすっぽかされたみちは、一人寂しく夜風を浴びながら缶ビールを飲んでいた。そこに偶然、誠が通りかかり、2人は肩を並べて飲むことに。するとみちは酔いに任せて夫とセックスレスであることを誠に告白してしまう。この日を境に、それぞれの夫婦が抱える問題が表面化していく。
奈緒にとって、フジテレビ連ドラ初主演。夫役の永山とはドラマ『私は父が嫌いです』(NHK BSプレミアム/15年)以来8年ぶりの共演で連ドラは初共演。また、岩田、田中とも連ドラ初共演となる。岩田は月9『シャーロック』(19年)以来3年半ぶりのフジ連ドラ出演となる。
田中は、奈緒、岩田、永山とはいずれも初共演。永山がフジ木曜劇場に出演するのは『最高の離婚』(13年)以来10年ぶりとなる。
奈緒「原作がすごく面白くて好きだった」
○奈緒
――今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
「もともと原作マンガを読んでいたのでびっくりしました。原作がすごく面白くて好きだったので、純粋にうれしかったです」
――フジテレビ系ドラマ初主演となります。意気込みをお聞かせください。
「今年の占いで“初めてのことに挑戦するといい”と出ていたので、今年初めての大きな挑戦をこのドラマで経験させていただけるのはすごくうれしいです。今回の現場では初めてお会いする方が多くいらっしゃいますが、初めての皆さんと新しい作品を作れるのはすごく楽しみです。何よりも自分自身が楽しみながら現場にいられたらと思っています」
――永山さんのポスター撮影はいかがでしたか?
「緊張しました! 私が瑛太さんと初めてお会いしたのは福岡にいる時で、ちょうど上京しようとしていた頃でした。今回、この作品で瑛太さんと再会できたのがすごくうれしいです。瑛太さんと私は、結婚5年目という長く連れ添った夫婦の役なのですが、私たちの空気でお芝居させていただいた時、どういう夫婦になるんだろうと今からすごく楽しみにしています」
――みちを演じるうえで心がけようとしていることはありますか?
「この物語の登場人物はみな、自分とも向き合って、相手とも向き合って、いろんな悩みや迷いと出会います。“だからこそ、これだけ多くの方に届く作品なのかな”と思いながら原作を読んでいたので、私も怖がらずにみちと一緒に悩んだり、迷ったりしていこうと思います」
――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「主人公や、いろんな登場人物に寄り添いたくなるドラマになると思います。誰に寄り添うのかは、皆さんが自由に見てくださったらうれしいです。一生懸命作ります」
○岩田剛典
――今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
「木曜劇場は『ディア・シスター』以来8年半ぶりの出演になります。久しぶりにこの枠に帰ってきて、大人になったなと思う気持ちもありますし、自分にとっては夫婦の人間模様が展開されていくドラマは初めてなので楽しみです。共演者の皆さんも初めましての方ばかりなので、今からお芝居するのが楽しみです」
――原作を読んだ感想はいかがでしたか?
「これまで『金魚妻』や不倫をテーマにした作品に出演させていただいたので、そういう経緯でオファーいただいたのかなと思ったくらい、なかなか攻めた内容になっていると思います(笑)。ドラマが映像化されてどんな展開になっていくのかも、自分自身楽しみです」
――田中さんとのポスター撮影はいかがでしたか?
「ドラマのお仕事は初めてですけど、バラエティー番組などでお会いしたことはありますので、初日から打ち解けられているような気がします」
――新名を演じるにあたり心がけようとされていることは?
「原作があるといえど、脚本をしっかり読んで、ドラマ版の新名という役どころをつかんでいきたいと思いますし、これから監督とも相談しながら作っていきたいと思います」
――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「夫婦の人間模様を楽しんでいただけると思います。もしかしたらドロドロした部分もあるかもしれませんが、登場人物の誰かしらにすごく共感していただけるような内容になると思うので、ぜひ楽しみにしてください」
○田中みな実
――今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
「3年ほど前に電子コミックで読んでいたので、お話をいただいた時、“え、あの作品!?”と驚きました。結婚している、していないに関わらず、長くお付き合いをしているとこういうこともあるのかなと、自分に置き換えて読んでいる方も少なくないのではないでしょうか」
――岩田さんとのポスター撮影はいかがでしたか?
「バラエティー番組などでご一緒させていただいていますので、今日の撮影も自然と打ち解けられました。岩田さんは西谷監督の『シャーロック』に出演されていますし、いろいろと教えていただきながら引っ張ってもらいます」
――楓を演じるにあたり心がけようとされていることは?
「強く見え過ぎない方がいいのかな? 夫への愛はあるし、好きだから、信用しているからこそ多忙を理由に甘えてしまっている。やるせなさや葛藤を表現できればと思います」
――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「木曜日の夜にご覧いただいて、金曜日に職場や学校で話題にしてもらえるといいなぁ。話題に事欠かないドラマになると思いますのでご期待ください」
○永山瑛太
――今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
「問題作と言いますか、いろいろと良い意味で賛否両論を呼ぶような作品で、挑戦しがいがあるので、楽しみたいなと思いました」
――奈緒さんとのポスター撮影はいかがでしたか?
「初めて福岡でお会いした時からすごく芯がしっかりしていて、今後女優さんとして何か起こしてくれる方だなと直感していました。今日のスチール撮影でも、お互い気を遣い合わなくても、自然に波長があっているという感覚がありました。これからお芝居する上でいろいろな心の機微を表現していきたいですが、そこでもまた新しい奈緒さんを見られることを楽しみにしています」
――陽一を演じるにあたり心がけようとされていることは?
「ドキドキハラハラしながら原作を一気に読ませていただきました。陽一という人は、おそらく世の女性の大半の方を敵に回すと思います(笑)。そういう叩かれ具合というのも、役者としては楽しんでいきたいですし、陽一にも心の中にいろいろ思いがあるわけで、そこが露呈されていった時に視聴者の方々に何を感じていただけるかなと期待しています」
――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「“結婚ってなんだろう”とか、“男と女ってなんだろう”とか、“瞬間的に運命と向き合った時に人はどう動くんだろう”とか、ドラマでしか描けない生々しさを楽しんでいただけたらなと思います」