日本最大級のポーカーハウス「m HOLD’EM目黒」 “初心者重視”でポーカーの裾野広げる

サミーが運営する「m HOLD'EM(エムホールデム)目黒」は、2021年8月にオープンした日本最大級のポーカーハウスだ。店舗はおしゃれな内観と最新鋭の設備が印象的で、ポーカー未経験でも入りやすい、良い意味での“ライトさ”も兼ね備える。そんな「m HOLD'EM目黒」で店長を務める近藤大智氏に、そのコンセプトや狙いから、実際の客層と反応などについて聞いた。

「m HOLD'EM目黒」はおしゃれで入りやすい雰囲気が印象的【写真:ENCOUNT編集部】
「m HOLD'EM目黒」はおしゃれで入りやすい雰囲気が印象的【写真:ENCOUNT編集部】

2021年8月オープン「m HOLD'EM(エムホールデム)目黒」

 サミーが運営する「m HOLD’EM(エムホールデム)目黒」は、2021年8月にオープンした日本最大級のポーカーハウスだ。店舗はおしゃれな内観と最新鋭の設備が印象的で、ポーカー未経験でも入りやすい、良い意味での“ライトさ”も兼ね備える。そんな「m HOLD’EM目黒」で店長を務める近藤大智氏に、そのコンセプトや狙いから、実際の客層と反応などについて聞いた。(取材・文=片村光博)

 ポーカーがいわゆるコア層だけでなく、一般層にまで浸透しつつある中でオープンした「m HOLD’EM目黒」。そのコンセプトは明快だ。近藤氏は「初心者の方にも入りやすい店舗を目指しております」と語り、そのために工夫した点を明かす。

「ガラス張りで外から見やすい環境を作っておりますし、店舗の中も快適な空間を重視した広い作りになっています。初めて来られた方だと、密着度が高いと気負ってしまう方もいらっしゃいます。間隔を広く保ち、余裕がある形で遊ぶことも可能となっています」

 明るい照明と広いスペース、道路に面した窓は開放感たっぷり。ポーカーテーブルでもバーカウンターでも、圧迫感はない。その“オープン”さは、実際に店舗に足を運ぶとより実感できるが、どのようにして作り上げられたのか。

「この店舗を作るにあたって、いろいろな店舗を視察に行きました。その中で、経験者は気にならなくても、初心者は気になる問題点を挙げていき、そうした部分をなくそうと取り組ませていただきました。初心者でなくても入りづらいような狭い店舗、雑居ビル内の店舗などもありました。われわれはコンセプトとして初心者の方を重視したいということもあり、店舗を作る上で活かすことになりました」

 ポーカーハウスといえば、ポーカー経験者が技術向上のために通うところという色が強かった。しかし「m HOLD’EM目黒」では初心者こそを重視し、ポーカーの裾野を広げるという目的に向かってさまざまな要素を構築している。その一つが、充実した初心者講習だ。

「当店では、全営業日いつでも初心者講習の卓を用意しております。遊び方が分からない方は、初心者講習の後にリングゲーム(通常のゲーム)に入っていただく形を採っています。一般なポーカーハウスではゲームの中で教えることが多いかと思いますが、当店では初心者講習を経てから、安心して遊んでいただける形になっています。

 初心者講習では、ビギナーズガイドをお渡しして、役の説明から入ります。その後、テキサスホールデムがどのようなゲーム進行なのか、その中で行われるアクションを説明していきます。そして実際にゲームをしてみて、テキサスホールデムについてあらためて説明していくという流れです」

 われわれの場合はそれだけで終わらず、所作、マナーといった部分も追加でレクチャーさせていただいています。初心者の方が意図せずやってしまったマナー違反などについて、周囲のお客様から怒られてしまい、『えっ……』となってしまうことがないようにしたいんです。例えばカードをテーブルから離して持ち上げてはいけない、といった説明をしていきます。合計50分の講習になっています」

 単にルールを教えるだけにとどまらず、こうした細かい気遣いを忘れないことは、ポーカーに限らずあらゆるコンテンツで初心者が離れていかないために重要なこと。「m HOLD’EM目黒」では、講習後のテーブル選びでもレベルの高すぎるところに入らないよう配慮。近藤氏は「なるべく楽しんでいただける場所に参加していただけるようにしています」と胸を張る。実際、初心者として来店したプレイヤーのリピート率も高いという。

「初心者から始まって常連になった方の中には、週に4回来ていただくお客様もいらっしゃいます。目黒という土地柄もあり、時間に余裕のある経営者の方や著名人も頻繁にいらっしゃいます。先日、会員の方向けに実施したアンケートでは、通う理由に店舗の雰囲気を挙げていただく方も多くいらっしゃいました。店内のデザインに関してはコンペを行い、数ある応募の中から選びました。さらに内装も有名アーティストの方に頼んでおり、他とは違う空間があることによって『m HOLD’EM 目黒』を選んでいただいているようです」

使われるカードもオリジナルで、こだわりが詰まっている【写真:ENCOUNT編集部】
使われるカードもオリジナルで、こだわりが詰まっている【写真:ENCOUNT編集部】

女性比率は全体の約15%「競合店と比較すると突出」

 オープンから1年以上が経過した中、当初の狙いが順調に達成されつつあることは、現場の実感だけでなく、数字にも表れているという。

「まず、営業を開始して1年を迎えられ、皆さまに愛されていると感じていますし、お客様には本当に感謝しております。1年間での手応えとしては、初心者講習に月間約200人に来ていただいており、年間では2000人を突破しています。他の競合店では類を見ない数の、トップクラスの初心者受け入れです。ポーカーを知らない方により知ってもらうという狙いは達成できているのではないでしょうか。

 実際に営業してみて、お客様の層としては上級者が2割、中級者と初心者が8割という形になっております。経験者でも1年未満の方が大半で、特徴として女性が全体の15%ほどとなっており、これも競合店と比較すると突出しています。気軽に誰でも入れるおしゃれな空間という部分で女性が多くなっていて、これも狙い通りの客層になっているかと思います。年齢的には20~30代の方が多いですね」

 継続的に初心者講習を行う中でも、「コンスタントに月に200人前後を受け入れております」と近藤氏。潜在的なポーカープレイヤーがまだまだ存在していることに加え、初心者講習の内容の充実も大きな要因だろう。順調な歩みが続く中、今後はどのような展開を見据えているのか。

「現在、会員数が1万人を超えており、初心者の方もすごく多くなっています。われわれの目的であるポーカーの認知拡大と、初心者の方の入りやすい店舗作りはできているかなと思うので、まずは継続してやっていきたいと思っております。今、アミューズメントカジノがたくさんある中で、われわれを選んでいただけるような接客や運営を心がけて、日々ブラッシュアップしながらやっていければと思います。

 また、『m HOLDE’M』ではアプリも展開しており、アプリから店舗、店舗からアプリという流れを作るための連携も取っていきたいと考えております。それが『m』という多角的に展開するブランドならではの強みでもありますし、より力を入れていきたいですね。フランチャイズ展開も考えており、今後の目標としては3~4年以内に10店舗を目指しています。『m』の輪がさらに広がり、『ポーカー=m』という位置付けにしていくことが狙いとなります」

提供されるカレーも絶品だ【写真:ENCOUNT編集部】
提供されるカレーも絶品だ【写真:ENCOUNT編集部】

 店内にはプロジェクションで投影してポーカーを遊べるという、世界唯一のシステムを搭載した「プロジェクションポーカーテーブル」もあり、近未来的な雰囲気も漂う。提供される食事もハイレベルで、原宿の名店「麺散」の裏メニューというカレーは甘口で食べやすく、牛すじが存在感抜群の逸品となっている。さまざまな要素がポーカー初心者に“優しい”「m HOLD’EM目黒」で、初心者講習からの第一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。

□撮影場所
m HOLD’EM目黒:https://mpj-portal.jp/official/meguro/
日本最大級のPOKER HOUSE&BAR

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