「AVスプラ」大炎上、今後の措置を任天堂に聞いた 規約追加の可能性は「柔軟に検討」
任天堂の人気ゲームソフト「スプラトゥーン3」のライブ配信で、プレイ画面のバックグラウンドでアダルトビデオを再生する企画、通称「AVスプラ」が炎上。任天堂が注意喚起を行う事態となっている。問題となったAVスプラとはどういったもので、今後の措置はどうなるのか。任天堂に聞いた。
パソコン等による加工で背景にアダルトビデオが再生されるよう設定
任天堂の人気ゲームソフト「スプラトゥーン3」のライブ配信で、プレイ画面のバックグラウンドでアダルトビデオを再生する企画、通称「AVスプラ」が炎上。任天堂が注意喚起を行う事態となっている。問題となったAVスプラとはどういったもので、今後の措置はどうなるのか。任天堂に聞いた。
シリーズ3作目が9月9日に発売された「スプラトゥーン」は、インクを撃ち合うアクションシューティングゲーム。プレイヤーはヒトの姿に変身できるイカのキャラクターを操作し、相手を倒したり、チームカラーのインクを塗ってより多くの陣地を取ることで勝敗を競う。
今回問題となった企画は、YouTube上でライブ配信した「スプラトゥーン3」の対戦動画を、パソコン等による加工でインクの色が透過するように設定しつつ、バックグラウンドでアダルトビデオを再生。多くの陣地をインクで塗られたチームは背景の動画があらわになるため、どちらが先にプラットフォームからアカウント停止措置を受けるかを競うというものだった。
10月8日にライブ配信が行われると、企画はたちまち炎上。翌9日には企画に参加したVTuberや運営会社が動画配信プラットフォームの規約違反に当たる行為があったとして謝罪した。また、任天堂公式ツイッターアカウントは11日、「公序良俗に反する利用や、故意にゲームのルールを誤解させるような行為、ゲームやキャラクターの価値や世界を著しく損ねる行為、それらを助長・便乗するような行為に対しては、投稿の削除や法的措置を含めた対応を行うことがあります。ご注意ください」と投稿、注意喚起を行った。
任天堂公式ホームページで公開されている「著作物の利用に関するガイドライン」では、「個人であるお客様が、任天堂が著作権を有するゲームからキャプチャーした映像およびスクリーンショットを利用した動画や静止画等を、適切な動画や静止画の共有サイトに投稿することおよび別途指定するシステムにより収益化することに対して、著作権侵害を主張いたしません」としつつ、「違法または不適切な投稿や公序良俗に反する投稿、このガイドラインに従わない投稿に対して、法的措置を講じる権利を保持しています」と明記されている。
今回の件についてENCOUNTが任天堂に問い合わせたところ、「本件については既に削除等の対応をとっておりますが、今後の措置に関してはご回答致しかねます。本件に限らず一般に、公序良俗に反する利用、故意にゲームのルールを誤解させたり、ゲームやキャラクターの価値や世界を著しく損ねる行為、またそれらを助長・便乗する行為については、投稿の削除や法的措置も含めた対応を行うことがあります」と文書で回答があった。
また、今後「スプラトゥーン3」のプレイ動画配信に何らかの規約が追加される可能性については「詳細はお答えいたしかねますが、状況を踏まえて柔軟に検討する予定です」としている。