日産の高級セダン“初代”が集合 名車のデザイナー&モデラーが「売れる車を作る」本音談義
日産の高級セダンとして知られる名車「ローレル」の魅力を伝える「ローレルC30を語る会 2022」(ローレルC30クラブ主催)が2日、都内の日産東京販売 新車のひろば 村山店で開催された。初代ローレルのデザイナーで東海大名誉教授の澁谷邦男氏(82)、元日産自動車設計部でモデラーを務めた太田幸夫氏(80)が参加し、トークショーを行った。
「ローレルC30を語る会 2022」開催 未再生原形「ローレル ハードトップ 2000GX」も参上
日産の高級セダンとして知られる名車「ローレル」の魅力を伝える「ローレルC30を語る会 2022」(ローレルC30クラブ主催)が2日、都内の日産東京販売 新車のひろば 村山店で開催された。初代ローレルのデザイナーで東海大名誉教授の澁谷邦男氏(82)、元日産自動車設計部でモデラーを務めた太田幸夫氏(80)が参加し、トークショーを行った。
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同店は日産自動車村山工場の跡地にあり、ゆかりの地に初代ローレルが集まった。発売当初モデルの「ローレル セダン 1800 デラックスB」、未再生原形車の「ローレル ハードトップ 2000GX」、メローグリーンが印象的な「ローレル セダン 1800GL」の3台が、50年以上の時を経た今も現役のりりしい姿を見せた。
トークショーでは、1960年代の日産デザイン部門をテーマに、当時のローレル制作秘話や懐かしい思い出話に花を咲かせた。工業用粘土(クレイ)を使ったクレイモデル制作の当時、コンピューターで設計する時代に入ってからもモデラーが見直された逸話などが披露された。
専門学校への5年間の出向を含めて37年間、日産のモデラ―を務めた太田氏は「売れる車を作る、これはどこまでいっても課題。デザイナーが気に入っても(売れなければ)何にもならない。常に考えてやっていくことが大事だと思います。これからモデラーの仕事について日本全国、海外にも伝えていきたい」とメッセージを寄せた。デザイナーとして名をはせた澁谷氏は「私も営業に出た経験があって、売る立場では、その車にどんな魅力があるのかという点で、強力なポイントがないとダメ。同じく私もそこに気付きました」と語った。
日産の関係者に加え、「全日本ダットサン会」の佐々木徳治郎会長(81)らが出席した。