広瀬すず主演のスペシャルドラマ「津田梅子 ～お札になった留学生～」（テレビ朝日系、3月5日午後9時）の場面写真が解禁され、広瀬演じる津田梅子の熱血授業シーンなどが公開された。

「津田梅子　～お札になった留学生～」は、日本初の女子留学生としてアメリカに渡り、ガールズパワーで女子教育の道を切り拓いた津田梅子（幼名・梅）の青春を描く大型スペシャルドラマ。結婚や仕事について悩む等身大の姿にもスポットを当て、“誰も知らない津田梅子”を丁寧につづっていく。

　今回解禁されたのは、広瀬演じる主人公・梅が華族女学校の教壇に立つ姿や、田中圭ふんする初代内閣総理大臣・伊藤博文の正装ショットなど。

　授業シーンは、“女子にも自らの可能性に目覚め、行動できるようになる教育が必要”と信じる梅の情熱がひしひしと伝わる場面の一つ。広瀬自身も思い入れの強いシーンとして挙げており、「厳しさと情熱が入り混ざった梅を、どう表現したらいいかとても悩み、とにかく声を張って演じました。これまでは授業を受ける側を演じることが多かったので、教師として教壇に立っているのも新鮮でした」と撮影を振り返っている。

　そして、伊藤博文役の田中圭の正装姿も公開。明治22年、日本初の憲法である“大日本帝国憲法”の発布式典当日のワンシーンだ。津田梅子と伊藤博文にはかつて交流があり、最初の出会いは1871年、梅子が日本初の女子留学生として6歳でアメリカに渡ったときのこと。同行する岩倉使節団の一員だった伊藤は梅たちが船酔いで苦しんでいるのを見て、貴重な日本食である“味噌漬け”を差し入れたと言われている。帰国後には、理想の仕事に就くことができず苦しむ梅を妻子の家庭教師として伊藤が雇い入れた。女子教育の必要性を訴える梅の信念に共鳴し、折にふれて彼女を支え続けた存在だったという。田中はそんな伊藤を人間味たっぷりに演じているが、正装シーンでは厳かな表情を見せている。

　このほか、梅の留学仲間で“鹿鳴館の華”とうたわれた山川捨松（池田エライザ）、“桃夭女塾（現在の実践女子大学）”を開いた教育者・下田歌子（平岩紙）らが一堂に会した豪華ショットも。これは捨松が日本初のバザーの開催を伊藤に提案したところ。明治という変革期を舞台に描く本作では日本初の女子留学、日本初の憲法、日本初のバザーなどさまざまな“日本初”の場面が登場する。