ダイアモンド☆ユカイ「今やらなかったら後悔する」 還暦間際にロックへ回帰のワケ

還暦を迎える歌手のダイアモンド☆ユカイが原点回帰のロックンロールに力を注いでいる。盟友でギタリストの木暮“Shake”武彦と昨年、新たなロックバンド「Diamond Shake」(=ダイアモンドシェイク)を結成し、ライブで新曲を次々と発表。また本家のRED WARRIORSも2月20日に中野サンプラザで結成35周年の派手なライブを開催する。そして3月にはオーケストラをバックに自身の還暦バースデーを記念したスペシャルライブが決まった。コロナ禍で音楽活動ができなかったここ数年のフラストレーションを一気に吹き飛ばすロックシンガーのダイアモンド☆ユカイが帰ってくる。

今ロックをやらなかったら後悔する
今ロックをやらなかったら後悔する

絶好調で歌える時間は残り少ないから後悔したくない

 還暦を迎える歌手のダイアモンド☆ユカイが原点回帰のロックンロールに力を注いでいる。盟友でギタリストの木暮“Shake”武彦と昨年、新たなロックバンド「Diamond Shake」(=ダイアモンドシェイク)を結成し、ライブで新曲を次々と発表。また本家のRED WARRIORSも2月20日に中野サンプラザで結成35周年の派手なライブを開催する。そして3月にはオーケストラをバックに自身の還暦バースデーを記念したスペシャルライブが決まった。コロナ禍で音楽活動ができなかったここ数年のフラストレーションを一気に吹き飛ばすロックシンガーのダイアモンド☆ユカイが帰ってくる。(インタビュー、文=福嶋剛)

――いよいよ3月に還暦を迎えます。そんな中で原点回帰のロックンロールを歌うと宣言しました。

「シンガーとして歩き続けてきてここ数年は、『あと何年ロックンロールができるんだろう?』って考えるようになってね、ファンには申し訳ないんだけど、歌声も含めて体にガタがきているのを感じるようになったんだ。ロックンロールのシンガーだから、常にシャウトしてノドに負担をかけているし、このまま絶好調な状態で歌える時間は残り少ないんじゃないのかなって。そう思ったら今やらなかったら後悔すると思ったんだ」

――ユカイさんのロックンロールの原点といえば、やっぱりRED WARRIORSでしょうか?

「そうなんだけど、今のRED WARRIORSは年に1回やっていて、ある意味、俺たちもファンも過去の自分たちを振り返るというか、同窓会みたいな雰囲気があるんだよね。それはそれで楽しいんだけど、俺が今やりたいロックンロールっていうのは、それとは違うんだ。コロナ禍で音楽活動も家庭も大変になっちゃって、まずは家庭の問題を妻と解決して、次は俺のロックンロールの妻であるシャケ(=木暮“Shake”武彦)と向かい合ったんだ。去年、昔の地元、埼玉で久し振りにシャケと2人でゆっくり飲んだんだよ」

――どんな話をされたのでしょう?

「俺たちの信じるロックンロールは今しかできないってね。シャケは最近俺に気を遣って一緒にやっていても『ユカイくん、もうちょっと歌い方をセーブした方がのどにも良いんじゃない』って声をかけてくれるんだけど」

――ロックには人一倍のこだわりを持っているシャケさんがですか?

「優しんだよ(笑)。でもやっぱり俺は無茶して歌わないとロックンロールじゃないんだよね。だからもう一度、シャケと出会った頃に戻ってさ、今だから歌える俺たちのロックンロールを作って行こうと決めたんだ」

――個性の強いおふたりなのでファンとしては、また途中でぶつかってしまうんじゃないかってハラハラしますが。

「そりゃ昔はケンカもしたし、バンドも解散もしたし、いろいろあったけどね。やっぱりRED WARRIORSという看板を背負うとお互い今でも結果を求められてしまうんだけど、そういう使命感を取っ払って新鮮な気持ちで自由にやりたかったんだ。もう売れるとか売れないとか関係なくね。今しかできない自分たちが信じているロックンロールを思う存分やってみたいんだよ」

――そこで生まれたのが「Diamond Shake」だった。

「そう。恵まれているのは俺とシャケがやりたいことを瞬時に理解してくれる本当に素晴らしいバンド仲間が集まってくれたことだね。あのDr.kyOnがキーボードで参加してくれたんだから」

――往年のファンからするとRED WARRIORSとBO GUMBOSという同じ時代を過ごした2つのバンドのメンバーが新たにバンドを組んだという。ワクワクしますね。

「本当に恵まれているよ。音楽スタイルは王道のロックンロールなんだけど、曲はどんどん新しいものが生まれているからね。RED WARRIORSとはまったく別のバンドとして本当に新しいスタートを切ったんだ。俺たちも中学や高校の頃に初めてバンドを組んだみたいな新鮮な気持ちがよみがえってきてね。原点に戻ったんだよ」

――作品は?

「今年レコーディングに入る予定。でもロックバンドはライブ活動がすべてだからさ、ぜひ生で聞いてほしい。昨年末にお客さんを入れてライブハウスで2日間やったんだけど歓声が上げられなくてもすごく盛り上がったんだ。俺たちもやっていくうちにもっともっと良くなるよ」

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