SNSでの再生回数が約3億回という驚きのヒット曲「魔法の絨毯」で一躍注目のシンガーとなった川崎鷹也が、自身初となるドラマの主題歌「Be yourself」（21日配信リリース）で2022年のスタートを切った。昨年は音楽番組だけでなくバラエティー番組にも多数出演し、憧れだったダウンタウンに対面するという夢もかなった。これまでとは周りの景色が一変したようにも思えるが、本人は何ら変わらず冷静に今を見つめているようだ。改めてシンガー・ソングライター川崎鷹也の素顔に迫ってみた。（インタビュー・文＝福嶋剛）

――昨年は「魔法の絨毯」をきっかけにテレビでもさまざまな番組で川崎さんを拝見するようになりました。

川崎「いまだに夢みたいな現場がたくさんあって、今まで視聴者として見ていた番組に出演するというのは何かとても不思議な感覚ですね」

――特に印象的だった思い出は？

川崎「音楽とお笑いをミックスした特番『FNSラフ＆ミュージック ～歌と笑いの祭典～』（フジテレビ系）で初めて松本人志さんとクロストークをさせていただいたんですが、子どもの頃からダウンタウンさんが大好きで、僕の人生の教科書みたいな存在が松本人志さんなんです。いつか夢がかなうとしたら松本さんにお会いしたいとずっと思っていたので」

――そんな夢がかなっていかがでした？

川崎「昨年最も緊張した瞬間になりましたね（笑）。スタッフさんから『何か松本さんに聞きたいことはありますか？』と振っていただいたんですが、自分は松本さんのことを知りすぎてしまっていて、例えば松本さんが『休日は何をされているんですか？』って聞かれるのが嫌いなこともよく分かっているから、軽々しく質問なんかできるわけないじゃないですか（笑）」

――確かに（笑）。それでどんな質問を？

川崎「緊張しすぎて松本さんの目を見ることさえできず、『特に大丈夫です』と言ってしまったんです。今度は松本さんから質問していただいたんですが、収録中なのに現実なのか夢なのかよく分からなくなって頭が真っ白になってしまい……やってしまいましたね（笑）」

――その時の松本さんのリアクションは？

川崎「そんな恐れ多くて顔なんか見れませんでした。収録現場で松本さんの顔を見たのはたったの2回ですから。実はその後、浜田雅功さんの番組『オオカミ少年』（TBS系）にも出演させていただいて」

――川崎さんが歌っているカラオケの映像が本物なのか、それともハリウッドザコシショウのパロディー映像なのか川崎さんの歌っている表情で当てるというクイズでしたね。

川崎「はい。番組冒頭の演出で浜田さんとディレクターさんの息の合わないやり取りがきっかけでスタジオ内に緊張が走り（笑）。そんな中の登場だったので、どういうテンションで行けばいいのかわからず恐怖でした（笑）」

――「初対面なのに本当に怖かったです」と川崎さんが言った瞬間に浜田さんからどつかれてましたね（笑）。

川崎「浜田さんからの初めての“どつき”に感動しました。本当にうれしかったです！」

――今年もきっとそんな現場がたくさんありそうですね。

川崎「どうなんでしょう？　もちろんお会いできたらうれしいですが。……きっとまた緊張すると思います（笑）」