「魔法の絨毯」で景色一変 川崎鷹也の変わらぬ思い「勘違いせずに受け止めています」

「Be yourself」で初のドラマ主題歌を担当【写真:塩見徹】
「Be yourself」で初のドラマ主題歌を担当【写真:塩見徹】

元お笑い芸人のマネジャーが語る川崎鷹也

――昨年はアーティスト同士の出会いもあったと思います。

川崎「はい。同世代の優里くんとの出会いが一番大きかったです。彼とはプライベートでも仲良くさせてもらっていて、彼の新曲を聞いて『めっちゃいい!』って感動したり、僕にはない彼の素晴らしい音楽センスにへこんだり。最も刺激を受けて、毎回いろんな感情がこみ上げてくる存在です」

――そんな場面もありながら、昨年12月には都内で大きなステージでのライブも実現させました。

川崎「コロナ禍でライブがなかなかできない中で、足を運んでくださるお客さんの数が一気に増えたという実感があまりなくて、いまだに不安はあります。昨年開催したヒューリックホール東京でのライブも『果たして本当に来てくれるのだろうか?』と不安でしたが、たくさんのお客さんに来ていただいて。下積み時代が長かった分、本当にうれしい気持ちがグッと湧き上がってきましたね」

――そんな大きな環境の変化は音楽活動に影響を与えましたか?

川崎「そこはないです。僕のスタンスは絶対に変わらないです。それこそ『魔法の絨毯』という曲をたくさんの人に聞いていただきましたが、あの曲は僕の妻に書いた曲なんです。それがたまたま多くの人に届いただけで、僕はそれを勘違いしないように受け止めています。だから昔と比べて何か変わったのかと聞かれても曲を書いて歌うことに変化はなくて、これからも川崎鷹也の思いを100%詰め込んで曲を作っていく。それだけですね」

――ところで川崎さんのマネジャーさんは、幼なじみでもともとお笑い芸人をやっていたとお聞きしました。

マネジャー(=薄井賢也)「はい。お笑いコンビをやっていましたが、2020年の12月に鷹也のマネジャーになりました」

――川崎さんがマネジャーを依頼したとお聞きしました。その理由は?

川崎「僕は簡単に人を信頼できない性格なので友だちと呼べる人は極端に少ないんです。その中で彼は高校の頃から腹を割って話せる数少ない相手で、良いことも悪いこともすべてをぶつけられる存在なんです。昔から信頼の厚い男ですし、とってもピュアでカッコいいやつで。きっと一緒に仕事をしたら面白いだろうなっていうのが……地獄の始まりでしたね(笑)」

マネジャー「地獄の始まりです(笑)。鷹也のライブは、お客さんが入っていない頃からずっと見てきて、芸人をやってたころだったのでステージ上での鷹也の立ち振る舞いを勉強しようっていう気持ちで見ていたんですが、マネジャーになって『どんな舞台でも武道館だと思ってずっと歌ってきたんだ』という言葉を本人から聞いて、彼のことはなんでも知っているつもりでしたが、初めてアーティスト・川崎鷹也の思いに触れることができた瞬間でしたね」

――友人でもあり、ビジネスパートナーでもあるという関係については?

マネジャー「彼はそういうバランス感覚にめちゃくちゃ長けているんです。常にチームのためを考えてくれているし、普通はタレントとマネジャーの関係でそういうのってまずないですよね」

――それだけ川崎さんにとっても必要な存在だと?

川崎「そうですね。って答えるしかないじゃないですか(笑)」

――失礼しました(笑)。そういったコミュニケーションは会社員だった経験で養われた?

川崎「確かにそれはありますね。接客販売をしていたんですが、いろんな国籍のスタッフがいる会社だったので人との話し方や聞き方、伝え方といったことを一通り学ばせてもらいました。それは音楽も一緒で人に何かを伝えるとか人の心を豊かにするとかそういった“音楽の理念”と“会社の理念”は通じる部分があるので」

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