「日本三大○○」の場所やイベントを答えられる? アンケート調査で“知名度”が判明

特定のテーマに絞った名所などが3つ選定されている「日本三大○○」。阪急交通社では「おうちで学ぶ日本のこと!」をテーマに、知っていたようで知らなかった日本に関するいろいろな知識を発信しており、今回は数ある「日本三大○○」について、どれくらい知られているのかアンケートを実施した。

特定のテーマに絞った名所などを3つ選定「日本三大○○」に関する調査が行われた
特定のテーマに絞った名所などを3つ選定「日本三大○○」に関する調査が行われた

全国の20代以上の男女524人を対象にウェブアンケートを実施

 特定のテーマに絞った名所などが3つ選定されている「日本三大○○」。阪急交通社では「おうちで学ぶ日本のこと!」をテーマに、知っていたようで知らなかった日本に関するいろいろな知識を発信しており、今回は数ある「日本三大○○」について、どれくらい知られているのかアンケートを実施した。

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 調査は9月17日~24日まで、全国の20代以上の男女を対象とし、524人の有効回答をもとに集計している。

 現在、日本に数多く存在する「日本三大○○」。特に成り立ちが古い「日本三景」は、林春斎という儒学者が著書「日本国事跡考」(1643年)において、卓越した三つの景観として選んだ地として有名だ。「宮島(広島)」「天橋立(京都)」「松島(宮城)」を指す「日本三景」は今回の調査でも一番知名度が高く、「3つわかる」と答えた人が29.0%に上った。「2つはわかる」の11.5%と「1つはわかる」の30.5%を足すと7割以上となり、「1つもわからない」と答えた人は29.0%だった。

 次に知名度が高かったのが「日本三名園」。これは代表的な日本庭園である「兼六園(石川)」「後楽園(岡山)」「偕楽園(茨城)」の3つ選ばれたものであり、「3つわかる」と答えた人は21.0%いた。一方で「有馬温泉(兵庫)」「草津温泉(群馬)」「下呂温泉(岐阜)」を指す「日本三名泉」は「1つもわからない」と答えた人が70.2%と7割を超えた。日本には他にも有名な温泉地がたくさんあり、3つとなるとどこが当てはまるのか答えられない人も多かったのかもしれない。

 全体的にみると、比較的有名ともいえるこれらの日本三大においても、日本三景など一部を除き、3つ全てがわかる人は1割程度しかいないことがわかった。中には由来が定かではなく、どこを選定するかが難しい日本三大も。例えば日本三名城は、姫路城でなく江戸城、熊本城が選ばれるケースもある。日本三大夜景についても由来ははっきりとしていないが、よく知られているのは函館山、摩耶山、稲佐山という選定となっている。ただ、他に3年に1度更新を行っている「日本新三大夜景」もあり、2018年には長崎市、札幌市、北九州市が選ばれている。

 一方で、日本三景のようにはっきり書物に記されていたのが日本三名泉。日本三名泉の由来は日本三景より古く、室町時代にまでさかのぼり、万里集九(ばんりしゅうく)という僧が「梅花無尽蔵」という詩文集で、これら3つの温泉について記している(その後江戸時代にも林羅山という儒学者が、同じ温泉地を詩文に記している)。

 日本三大のすべては答えられなくても、こうしてスポット名が並べば、知っているところばかりという人も多いだろう。

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