【ズバリ!近況】「ゆうひが丘の総理大臣」「池中玄太80キロ」で活躍の俳優・井上純一が語る63歳の今

「ゆうひが丘の総理大臣」「あさひが丘の大統領」「池中玄太80キロ」(日本テレビ)など1970~80年代、多くの大ヒットドラマにちょっと悪い生徒役などで出演し、大人気だった俳優・井上純一さん(63)。ジャニーズ事務所所属だった井上さんは細面にキリリとした眉が爽やかで、“モテ男子”のオーラ全開だった。そんな井上さんは今、どうしているのか。都内で井上さんに話を聞いた。

舞台を中心に活動する井上純一さん【写真:山口比佐夫】
舞台を中心に活動する井上純一さん【写真:山口比佐夫】

人気や売れることへの欲は無くなった

「ゆうひが丘の総理大臣」「あさひが丘の大統領」「池中玄太80キロ」(日本テレビ)など1970~80年代、多くの大ヒットドラマにちょっと悪い生徒役などで出演し、大人気だった俳優・井上純一さん(63)。ジャニーズ事務所所属だった井上さんは細面にキリリとした眉が爽やかで、“モテ男子”のオーラ全開だった。そんな井上さんは今、どうしているのか。都内で井上さんに話を聞いた。(取材・構成=中野裕子)

 面白い話は何もないんですよ。舞台中心に活動している、というだけで(笑)。去年の12月から今年5月まで、「しあわせの雨傘」という僕の事務所制作の舞台で北海道、東北、広島、山口……と回り、最後は東京・銀座の博品館劇場で公演しました。同名の仏映画が原作で、人間の可能性を感じさせてくれる感動作。僕はヒロインの賀来千香子さん(59)の亭主役で、亭主関白なんだけど“憎めないワル”という感じかな。5年ぐらい前の初演時にすごい好評を得て、今回で再演3回目でした。

 そのほかはプロとアマチュア混合の劇団「ルネサンスアートシアター」の公演で、山梨に行っていました。この劇団では僕が脚本・演出を担当して、もう23年。今年はシンデレラ、これまではジョン万次郎や杉浦千畝、西遊記、オズの魔法使いなどをモチーフにした作品を上演してきました。どの作品でも大切にしているのは人間賛歌。僕も63歳になって、いろんな困難や試練がありましたけど、人間って捨てたもんじゃないよ、素晴らしいよ、というメッセージや感動をみなさんに届け、元気になってもらえたらうれしいな、と思っています。

 実はモノを書くのは昔から大好きで、「ゆうひが丘の総理大臣」の第25話「風が生徒にはこんだ愛!」の脚本も共同執筆させてもらったんですよ。僕が女の子に恋する話(笑)。今も時間があるとパソコンで詩やエッセー、物語を書いています。東京2020五輪の前には、オヤジが残した体験記を元に映画脚本を書き、当時の都知事などに売り込んだりもしました。オヤジは大手出版社・学習研究社(現・学研ホールディングス)でCM制作を担当し、64年の東京五輪の開会式の時にブルーインパルスを飛ばすきっかけになったCMを作ったので、生前、その体験記を書いていたんです。それを映画化するなら去年はいいタイミングかと思ったんですけど、どこも返事をくれませんでした。

 パソコンの中には、ほかにも誰にも見せたことがない作品がたくさんたまっています。詩だけでも300編。でも、発表予定はないし、したいとも思っていないかな。僕が死んだ後に誰かが見つけてしてくれたらうれしい。芸能人としては、悪い意味で欲がなくて(笑)。もっと注目されたいとか、もっと売れたいとか思っていないんです。だから、自分発信のブログやSNS、YouTubeもまったくやっていません。スマホに振り回されて生きたくないから。20代の頃は、世間の評価や人気がすごく気になって、他人と比較して一喜一憂した時期もありましたけど、「オレは本当は何をやりたいのかな」という自問自答や人との出会いを重ねていくうちに、だんだん気にならなくなっていきましたね。

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