仲里依紗、「この私でもけっこうきました」 佐藤二朗監督作の“過酷”撮影現場を回想
女優の仲里依紗が5日、都内で、映画「はるヲうるひと」(佐藤二朗監督、公開中)の公開記念舞台あいさつに登壇した。
映画「はるヲうるひと」 佐藤二朗が約5年をかけて完成させた力作
女優の仲里依紗が5日、都内で、映画「はるヲうるひと」(佐藤二朗監督、公開中)の公開記念舞台あいさつに登壇した。
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本作は、佐藤が主宰する演劇ユニット「ちからわざ」によって2度上演された舞台が原作で、架空の島の売春宿で、死んだように生きる男女が、それでも生き抜こうとする姿を描いた問題作だ。
凶暴凶悪な性格の長男・哲雄(佐藤)が置屋を仕切り、腹違いの次男・得太(主演・山田孝之)と妹・いぶき(仲)や遊女たち(坂井真紀ら)は哲雄の横暴におびえながら暮らしていた――という役柄設定。
仲は、2年前の撮影の思い出を聞かれ、「2年前とは状況が全然変わってきて、この作品をあらためて見て、髪の毛が短かったなとかあれ食べたなとか考えました。いつも私は現場で『よーいはい』と声がかからないと(演技が)できないタイプなんです。役でいるよりなるべく仲里依紗としていたいと思っているのですが、いぶきを演じている中で、そうもいかない現場でした」と振り返った。
3週間の撮影期間。「撮影現場と宿泊場所がめちゃくちゃ近くて、その役になっていないといけないような環境でした。隔離された空間みたいな。私はいつも切り替えて、へらへらしているのですが、その私でもけっこうきました」と、終始役に入り込むような撮影現場について語った。
映画業界は新型コロナウイルス禍の影響を受け、苦しい状況が続いている。今回の観客が入った舞台あいさつで、仲は「映画館がすごく大好きなので、いまは大変な状況ですが、自分なりに映画が好きと来てくださってありがたいです。みんなで口コミだったり、この映画のことを、よかったよといろんな人を誘ってもらい、明るく映画と向き合える時代が早く来るといいなと思います」とメッセージを送った。
イベントには仲、佐藤のほかに、山田、坂井が参加した。