清宮海斗「自分がNOAHを引っ張っていない」 元王者が明かす葛藤と“外敵”内藤哲也のすごみ
「予想していなかったですよね」……これは、プロレスリング・ノアの“狂乱のプリンス”清宮海斗が、今の自分、そして今のプロレスリング・ノアの状況を表して発した一言だ。最年少でGHCヘビー級王者となり、N-1 VICTORYも二度制覇。これだけの実績を残しながら、本人としては「今の僕はプロレスリング・ノアを引っ張っていない」という。その清宮へのインタビュー前編は現在のGHCヘビー級王者の内藤哲也、そして今年のN-1について聞いた。

内藤が自分を褒めているのは、自分が脅かす位置まで行っていないから
「予想していなかったですよね」……これは、プロレスリング・ノアの“狂乱のプリンス”清宮海斗が、今の自分、そして今のプロレスリング・ノアの状況を表して発した一言だ。最年少でGHCヘビー級王者となり、N-1 VICTORYも二度制覇。これだけの実績を残しながら、本人としては「今の僕はプロレスリング・ノアを引っ張っていない」という。その清宮へのインタビュー前編は現在のGHCヘビー級王者の内藤哲也、そして今年のN-1について聞いた。(取材・文=橋場了吾)
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清宮海斗は2024年5月、初のユニットを結成した。その名もALL REBELLION。プロレスリング・ノアの新世代の活性化を目指したユニットで中心的な役割を果たしてきたが、メンバーそれぞれの自我が芽生えたこともあり、およそ2年強の活動を経て解散した。
「ずっと個人で突っ走ってきたところを、仲間と一緒にやるっていうことの楽しさもありましたし、難しさも含めていろいろ学ぶことができましたね。でも、最終的にはそれぞれの道を歩むということだったので、自分としてはうまくいかなかった部分もありますよね……うまくいっていれば、多分今も続いていたと思うので。ただ、メンバーと一緒にいたときの絆や時間というのは、自分の中では宝物ですけどね。そして、若い世代の自分たちが明るくやっていくことで、ほかの同世代の選手たちもみんな明るくできるようになったんじゃないかと……そういう意味では、プロレスリング・ノアのリング上に活気が出てきたとは思います。そもそものコンセプトが、『プロレスリング・ノアのために』でしたから」
ALL REBELLIONの解散から2週間弱。7.18大阪大会では、内藤哲也からの指名でシングルマッチが組まれた。GHCヘビー級王座次期挑戦者決定戦として行われたこの試合で、清宮は内藤のコリエンド式デスティーノをフェイントに使った丸め込みで敗れた。
「(内藤は)プロレス界のアイコン、というイメージですね。(武藤敬司の引退試合の相手を務めた)認識はもちろん自分の中にもありますし。(筆者「あれから3年ですよ」)ここ数年がいろいろありすぎて……自分でも予想していなかったですよね、こんな感じになるとは。自分の中では(内藤は)新日本プロレスの選手・外敵というイメージですよね。でも、会場には内藤選手を見に来るファンの方もたくさんいらっしゃるので、プロレスリング・ノアの魅力を広めていけるなというのは思いました。
そういう意味では、外敵とは言いつつも認めている部分はたくさんあって、僕なんかが今の立ち位置的に偉そうなことを言うつもりもないですし。(内藤は)今のプロレスリング・ノアでやっていく中で、コンディションも上がってきていると思うので、“プロレス力”はめちゃくちゃすごいなと、試合をしていて感じますね。楽しそうに試合をしていますし、それだけ自信があるんだろうなって。ギラギラした内藤選手と試合ができたと思いますし、進化していると思いますね。試合自体は負けたので、結果に関しては悔しい以外ないですけど」
しかし、内藤が清宮のことを方々で認めている発言をしていることに対しては、一歩引いた考え方をしている。
「いや、余裕だなって思いますね、自分が褒められているうちは。まだ、脅かす位置に行っていないという感覚ですよ。褒められなくなったときにようやく、脅かす位置に入ったと思いますし。これは自分の責任ですけど、N-1 VICTORYも高みの見物にさせてしまいましたし」

スーパーヘビーを相手に頭をフル回転させて戦い抜く
そのプロレスリング・ノアの最強戦士を決めるシングルリーグ戦N-1 VICTORYが、9.12後楽園大会で開幕した。清宮はAブロックにエントリーされたが、シェイン・ヘイスト、Yoshiki Inamuraといった元GHCヘビー級王者、そして藤田和之やアルファ・ウルフといったパワーファイターが集まっている。
「N-1は、一番プロレスリング・ノアを世間にアピールできる大会だなと思っています。Aブロック……でかい選手多すぎないですか? そういう会社の思惑を感じるんですけど……。もうこれ、『やってるな』と(笑)。会社に試されているなと思いますけど、逆にプロレス力を発揮できるところなんじゃないかと。でも気が遠くなりますね、(公式戦の日程を)見ているだけで。でも、今回のN-1のテーマは『プロレスの面白さを伝えられる』ことだと思うので、スーパーヘビーを相手に毎回どんな試合をしてやろう、いろいろな攻略法があると思うので、頭をフル回転してやっていきたいと思いますね」
Bブロックには、煌牙が“凱旋帰国”。当初は素性が謎に包まれていたが、本人が記者会見で「1年ぶり」と発言したことで、オオワダサンこと大和田侑がプロレスリング・ノアのマットに戻ってきたと言っていいだろう。
「なんか体付きが全然違うんですよね、デカすぎてヤバいですよ。OZAWAの試合は全試合注目しているので、煌牙との試合がどうなるかは全然想像がつかないですね」
(※インタビューは大会前に収録。17日配信の後編へ続く)
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