富士山頂の知られざる問題行為 マナー違反頻発に困惑「毎日のように」 鳥居が何度も倒され、ほこら侵入も
富士山頂で毎夏働いている写真家の女性が、富士宮ルートの頂上にある鳥居が登山者のマナー違反によって頻繁に倒されているとSNS上で訴え、反響を呼んでいる。富士山には鳥居をはじめ、信仰にまつわる神聖な場所が数多くあるが、マナー違反が毎日のように起きているという。富士登山を巡る現状について、女性に詳しく話を聞いた。

手すりや三脚代わりに…富士山頂の鳥居が繰り返し倒される被害
富士山頂で毎夏働いている写真家の女性が、富士宮ルートの頂上にある鳥居が登山者のマナー違反によって頻繁に倒されているとSNS上で訴え、反響を呼んでいる。富士山には鳥居をはじめ、信仰にまつわる神聖な場所が数多くあるが、マナー違反が毎日のように起きているという。富士登山を巡る現状について、女性に詳しく話を聞いた。
「富士宮頂上にある駒ヶ岳の鳥居 この鳥居は据付ではなく、固定されていません。そのため触ったり、体重をかけたりすると倒れてしまいます。石積みされていますので崩れると危険です。今年は何度も倒されています。その度に神職さんがなおしています。この鳥居を手すりがわりにする人や、記念写真を撮るのに寄りかかったり、くぐったりする人もいます。中にはここにカメラを置いて三脚がわりにする人も」
7月下旬、こうXに投稿したのは、「mush」(@mushphoto)のアカウント名で発信する写真家の植田めぐみさん。毎年夏には富士山頂に住み込みで働きながら写真を撮影し、現地から情報発信を続けている。富士山勤務は今年で17年目というベテランだ。
植田さんは続けて、「富士山は信仰の山ですので、鳥居や石碑など信仰の対象になるものがたくさんあります。むやみに触らないようにお願いします。もし倒してしまったら、神社にお知らせください」と呼びかけた。
実際、富士山は古くから信仰の対象とされてきた。全国に数多くある浅間神社の総本宮である富士山本宮浅間大社は富士山を御神体として仰ぎ、8合目以上は同大社の境内地となっている。山頂は単なる登山の目的地ではなく、信仰の場でもあるのだ。
鳥居だけではないマナー違反 灯籠に腰掛け、ロープを越えてほこらへ
この投稿に対し、SNS上では「鳥居に寄りかかったり、物を置こうとする発想が理解できない」「なんでそんな罰当たりなことをするのかねえ…」「富士山は信仰の対象なのですから、もっと敬意を持って登らないと」といった声が寄せられた。
植田さんによると、鳥居に触れる登山者は「ほぼ毎日」おり、固定されていないため、寄りかかるなどして力がかかるとすぐに傾いてしまうという。
「その都度、神職の方が直していますが、気付くとまた傾いているという状況です」
登山者のマナー違反は、それだけにとどまらない。富士山には鳥居のほかにも、石碑、ほこらなど信仰の対象が多くあるが、そこでも問題行為が続発している。
「神社の灯籠に腰掛けたり、ほこらがある場所に侵入したりする人もいます。ほこらはロープで規制してあるにもかかわらずです。登山者のマナー違反は毎日のように起こっています」
国内外から多くの登山者が訪れる富士山だが、長い歴史を持つ「信仰の山」であることを忘れてはならない。植田さんは「富士山頂が神聖な場所ということを理解してもらえず、このような行為が多いことを神職の方たちも悲しんでいます。神聖な場所であるということを理解した上で登山していただきたいです」と呼びかけた。
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