花火大会「有料化」の弊害も…会場周辺で“民度崩壊” 「全く理解できない」近隣住民が悲鳴

夏本番を迎えたこの時期、週末は全国各地で花火大会が開催されている。近年、問題となっているのが花火の鑑賞マナー。花火大会の後には会場周辺で大量のごみが散乱している光景も珍しくない。花火大会翌朝の惨状を投稿し、観覧の在り方に一石を投じた男性に、詳しい話を聞いた。

花火大会翌日、会場の河川敷に散乱した大量のごみ【写真:投稿者提供】
花火大会翌日、会場の河川敷に散乱した大量のごみ【写真:投稿者提供】

観覧席有料化が進む一方、地域では思わぬ“弊害”も…

 夏本番を迎えたこの時期、週末は全国各地で花火大会が開催されている。近年、問題となっているのが花火の鑑賞マナー。花火大会の後には会場周辺で大量のごみが散乱している光景も珍しくない。花火大会翌朝の惨状を投稿し、観覧の在り方に一石を投じた男性に、詳しい話を聞いた。

「板橋花火大会の翌朝 ゴミもたくさん落ちてるしそれだけでなくシートも敷きっぱなし…意味わかんないけど自転車まで捨ててあった

これを片付ける経費とかもあるから有料席が増えてくんだろうな」

 1日に東京・板橋区の荒川河川敷で行われたいたばし花火大会。対岸の戸田橋花火大会と同時開催され、合計約1万5000発の花火が夜空を彩ったが、足元にまで注意を払う人は少なかったようだ。

 花火大会翌日の2日朝、SNS上に投稿された写真には、会場周辺の河川敷に大量のブルーシートやペットボトルなどのごみが散乱した様子が収められている。中には自転車がそのまま放置された光景も。ネット上では「毎年恒例ですね」「W杯のごみ拾いは何だったのか」「日本人の民度なんてこんなもの」「全部有料席にしたらいい」「で最終的には開催中止になるのですよ」など、批判の声が相次いでいる。

 投稿者は花火大会の会場近くに住んでいるという50代の男性。花火大会の翌朝、日課となっている愛犬の散歩コースで目にした惨状を振り返る。

「花火大会当日は仕事だったのでピーク時の混雑は分かりませんが、犬の散歩で会場周辺を訪れた午前6時30分頃の時点で、一番打ち上げ場所に近い無料エリア付近は場所取りのシートでほぼ埋まってました。

 写真は花火大会の翌朝、また犬の散歩で会場を訪れた時の状況を撮影したものです。そのままの状態のシートや飲み物、食べ物の残りなどもたくさん散乱してましたし、自転車まで放置してありました。放置されているということは盗難自転車ではないでしょうか。他に手持ち花火のごみもあり、これはおそらく花火大会終了後の深夜に、ここで花火を行ったのだと思われます」

 長年この地に住む地域住民の男性にとって、花火大会のマナー悪化と有料化の風潮には、複雑な思いがあるという。

「今年から有料席が増えて無料エリアが川の上流側に集中したので、余計乱雑な状態になったのでは、とも聞きます。ある程度予想できる状態ではありましたが、ごみ捨て場も用意されていますし、シートをそのままにするなんて明らかに確信犯。全く理解できない行為です。

『全席有料席にしたら』という声も多数あり、それもありかと思いましたが、そうすると住宅街など会場以外での観覧者が増え、ますます近隣住民の迷惑になる恐れもあり、なかなか難しい問題だと思います」

 中には「中止にしてしまえ」という厳しい声も多数寄せられたというが、「それはそれでちょっとさびしい」と男性。一連の反響については「何気ない投稿ですが、こんなに反響あってビックリしてます。近所に住んでいるだけの私まで責められているような気持ちになりましたし、中には『お前が手伝え』という声まであってショックでした。花火を観ることもできなかったのに、嫌な思いだけさせられている。運営側には来年以降、ごみ問題に対してもっと効果的な対策を考えて臨んでもらいたいです」と話している。

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